1級土木施工管理技士の第一次検定は、全問が四肢択一のマークシート方式で行われます。検定科目は土木工学等・施工管理法・法規の3科目で、このうち施工管理法だけが「知識」と「応用能力」に分かれます。合格基準は「全体の得点が60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の得点が60%以上」とされており、応用能力にだけ足切りが設けられている点が1級の大きな特徴です(受検の手引には、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨の但し書きが付いています)。
出題は問題Aと問題Bの2冊に分かれ、近年は全101問の出題から70問を解答する形で実施されています。「専門土木」は問題Aの中でもっとも問題数が多く、近年は34問の出題からわずか10問を選んで解答する形でした。出題数に対して解答数がきわめて少ない、第一次検定でもっとも選択の自由度が高い区分です。なお、区分ごとの問題数・解答数は受検の手引には示されておらず、実際の問題冊子から分かる実績値ですので、最新の扱いは当日の問題冊子の指示に従ってください。
この構造こそが専門土木の攻略法を決めています。出題される全分野を完璧にする必要はまったくなく、自分が確実に取れる分野を5つほど用意して、そこから10問を拾えばそれで足ります。24問を最初から捨ててよい、と考えて差し支えありません。
扱う内容は、鋼構造物・コンクリート構造物・河川・砂防・道路舗装・ダム・トンネル・海岸・港湾・鉄道・シールド・上下水道と、土木のほぼ全領域にわたります。ふだんの仕事で触れたことのない工種が並ぶため難しく感じますが、問われるのは各構造物の「各部の名称と役割」「施工の順序」「その現場条件でその工法が使えるか」という、比較的はっきりした知識です。
本サイトの「専門土木」は22テーマ×各10問、合計220問を収録しています。本試験と同じく分野の幅を確保したうえで、分野ごとに10問ずつ通して解けるように区切ってあります。
SM490Aのような材質記号の読み方、炭素量と強度・じん性の関係、応力度とひずみの関係、耐候性鋼材や疲労を扱います。架設については、ベント式・ケーブルクレーン式・送出し(手延べ)式・片持ち式・フローティングクレーンによる一括架設を、深い谷や河川上、交通量の多い道路上といった現場条件と結びつけて整理します。
高力ボルト摩擦接合が締付けによる摩擦力で力を伝えるという原理、締付け作業の順序と検査、溶接欠陥の名称と原因、非破壊検査の使い分けを学びます。開先の形状、予熱、溶接姿勢といった施工上の留意点も出題されます。
中性化・塩害・凍害・アルカリシリカ反応・化学的侵食という代表的な劣化機構を、原因と現れ方で区別します。ひび割れ注入工法や断面修復工法、表面被覆、電気防食、鋼板接着や繊維シートによる補強までを一続きで理解します。
堤内地と堤外地、右岸と左岸といった河川特有の用語から始まり、堤防各部の名称、盛土材料に求められる性質、腹付けや引堤の施工手順を扱います。河川管理施設等構造令に基づく余裕高や天端幅の考え方も出題されます。
法覆工・基礎工(法留工)・根固工・天端工・小口止工という護岸各部の役割を整理します。根固工は流水による洗掘から基礎を守るもので、屈とう性が求められる点が要点です。水制工については、流れを弱めて河岸を守るという目的と、透過型・不透過型の違いを押さえます。
水通し・袖・前庭保護工・水叩き・副えん堤・側壁護岸といった各部の役割と、本えん堤の基礎から順に築造していく施工順序を学びます。透過型(スリット)えん堤の考え方、計画堆砂勾配、基礎の根入れも扱います。
地すべりを起こす自然の条件そのものを弱める抑制工と、構造物の抵抗力で直接止める抑止工の区別が最重要です。地下水排除工、排土工、押え盛土工、杭工、アンカー工を、この2分類に振り分けて覚えます。急傾斜地では、擁壁工や法枠工、落石対策工を扱います。
路床・下層路盤・上層路盤という層ごとの役割と、粒度調整工法・セメント安定処理・石灰安定処理・瀝青安定処理の使い分けを学びます。構築路床の施工、路床の支持力を確認するCBR、プライムコートの目的も含みます。
混合物の運搬と敷均し、敷均し時の温度の下限(一般に110℃)、初転圧・二次転圧・仕上げ転圧という締固めの順序と使用機械、継目の処理、交通開放の判断を扱います。締固め度(一般に基準密度の94%以上)や平たん性といった管理値も押さえます。
わだち掘れ・線状ひび割れ・亀甲状ひび割れ・ポットホールといった破損の名称と原因、パッチング・切削オーバーレイ・打換えなどの工法選定を学びます。コンクリート舗装では、目地に用いるダウエルバーとタイバーの使い分け、初期養生と後期養生、転圧コンクリート舗装や連続鉄筋コンクリート舗装を扱います。
重力式・アーチ式・ロックフィルという型式ごとの特徴と、適する地形・地質条件を整理します。基礎処理はコンソリデーショングラウチングとカーテングラウチングの目的の違いが中心で、転流工については仮排水トンネル方式と半川締切り方式の使い分けを扱います。
ブロック割りをして打ち上げる柱状工法と、面状に薄く敷き均して振動ローラで締め固めるRCD工法の違いを軸に学びます。運搬・打込み・締固めの機械、パイプクーリングなどの温度規制、横継目・水平打継目の処理も出題されます。
全断面工法・ベンチカット工法・導坑先進工法といった掘削工法の選定と、発破掘削・機械掘削の違いを扱います。支保工は、吹付けコンクリート・ロックボルト・鋼アーチ支保工という三つの部材が、地山と一体になって安定を保つという考え方を出発点に理解します。
覆工コンクリートの打込み時期と型枠(セントル)の取扱い、インバートの役割を学びます。計測は、内空変位測定や天端沈下測定といった日常的な計測Aと、地中変位測定などの計測Bの位置づけを押さえます。補助工法は、切羽の安定、湧水対策、地表面沈下対策という目的別に整理します。
傾斜型・直立型・混成型という海岸堤防の型式と、それぞれが適する地盤・波の条件を整理します。表法被覆工や根固工の役割、消波工に用いる異形ブロックの据付け、離岸堤・突堤・養浜といった侵食対策の目的の違いを扱います。
重力式・傾斜堤・混成堤という防波堤の型式、ケーソンの製作・進水・回航・据付けの流れ、基礎マウンドの均しを学びます。係留施設では岸壁や係船柱を扱い、浚渫についてはグラブ式・ポンプ式などの船種の特徴と、音響測深による出来形確認を押さえます。
レール・まくらぎ・道床という軌道の構成と、道床バラストに求められる性質を学びます。有道床軌道とスラブ軌道の比較、軌間や通り・高低といった軌道の変位、路盤の種類と排水も出題されます。
列車が走っている線路のそばで工事を行うときの取り決めを扱います。工事管理者・線閉責任者・列車見張員といった保安要員の役割、建築限界と車両限界の違い、列車防護の方法、施工上の制限が中心です。ほかの分野には出てこない独特の用語が並ぶため、対比して覚えます。
密閉型(土圧式・泥水式)と開放型の違い、切羽の安定を保つ仕組みを学びます。セグメントの組立て、テールボイドを埋める裏込め注入の目的と時期、発進立坑と到達立坑、地表面沈下への対策も扱います。
上水道では、配水管の管種ごとの特徴、布設の深さ、継手や不断水工法を扱います。下水道では、管きょの接合方式(水面接合・管頂接合など)、基礎の種類と地盤の関係、伏越し、マンホールを学びます。推進工法については、刃口式と機械式の違いや、立坑の設置を押さえます。
鋼橋を長持ちさせるための防食を扱います。素地調整から下塗り・中塗り・上塗りへ進む塗装系、緻密なさびで腐食の進行を抑える耐候性鋼材とその適用条件、溶融亜鉛めっきや金属溶射の特徴を学びます。あわせて、上部構造の力を下部構造へ伝える支承の種類と可動・固定の区別、路面の連続性を保つ伸縮装置の役割を押さえます。
コンクリートにあらかじめ圧縮力を与えるプレストレスの考え方を扱います。プレテンション方式とポストテンション方式の違い、PC鋼材とシース、緊張力と伸び量を併用した緊張管理、PCグラウトの目的と品質、クリープや乾燥収縮によるプレストレスの減少、片持ち架設などの架設工法を学びます。
専門土木でもっともよくある失敗は、34問すべてに目を通そうとして時間を使い切ってしまうことです。解答するのは10問だけですから、最初から「自分が解く分野」を決めておき、本番では該当する問題番号だけを開いて処理するのが正解です。
選ぶ基準としておすすめなのは、道路舗装・河川・コンクリート構造物の劣化の3分野です。道路舗装は3テーマ30問ぶんの厚みがあり、110℃・94%のように数値が限られていて覚えやすく、しかも土木一般のコンクリート知識がそのまま活きます。河川は用語の意味さえ押さえれば得点が安定します。コンクリート構造物の劣化は、土木一般のアルカリシリカ反応や塩害の知識と重なるため、実質的な学習量が少なくて済みます。ここに鋼構造物か砂防を足せば、10問を拾う土台ができます。
逆に、ダム・トンネル・港湾・鉄道は、経験がなければ深追いしないという判断が合理的です。ただし完全に捨てるのではなく、各構造物の「各部の名称」だけでも眺めておくと、選択肢の消去に使えることがあります。
混同しやすい対比も先に整理しておきましょう。地すべり防止工の抑制工と抑止工、プライムコートとタックコート、ダウエルバーとタイバー、砂防えん堤の水通しと袖、建築限界と車両限界は、いずれもそっくりな文で入れ替えて出題されます。二つ並べて「どちらがどちらか」を一言で言えるようにしておくと、本番で迷いません。
言葉の印象と逆になるため、多くの人が最初に間違えます。堤防で守られている側、つまり人が住んでいる側が堤内地で、川が流れている側が堤外地です。また右岸・左岸は、上流から下流を向いたときの右手・左手を指します。
どちらも瀝青材料を散布する作業ですが、目的が違います。プライムコートは路盤の上に施し、路盤表面部に浸透させてそこを安定させるとともに、上に敷くアスファルト混合物層となじませ、あわせて路盤中の水分が蒸発するのを防ぎます。タックコートは、すでにあるアスファルト層と新しく敷く層とを接着するために施します。
地すべり対策の基本分類です。抑制工は、地下水を抜く・上部の土を排除するなど、地すべりを起こそうとする自然の条件そのものを弱める工法です。抑止工は、杭やアンカーといった構造物の抵抗力で動きを直接止める工法を指します。一般には抑制工を先に行い、それでも足りないときに抑止工を加えます。
鉄道で使われる、よく似た二つの言葉です。車両限界は、車両がはみ出してはならない範囲を車両の側から定めたものです。建築限界は、その外側に安全のための余裕を加えて、線路のまわりに構造物を建ててはならない範囲として定めたものです。したがって建築限界のほうが車両限界より大きくなります。
専門土木は、読むだけでは似た工法名が混ざってしまいがちです。本サイトでは「専門土木」の220問すべてに、正解の理由と他の選択肢が誤りである理由まで解説をつけています。分野ごとに10問ずつ解いて、自分が本番で選ぶ分野を見きわめてみてください。
登録不要・スマートフォン対応です。間違えた問題は自動で記録され、あとからまとめて復習できます。
本サイトが扱うのは第一次検定のみです。第二次検定(記述式・経験記述)は対象に含みません。第一次検定は、受検年度中に満19歳以上となる方であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます(令和6年度の受検資格の見直しによるものです)。試験を実施しているのは一般財団法人 全国建設研修センターで、第一次検定の合格者には「1級土木施工管理技士補」の称号が与えられます。
この分野の出題範囲を、テーマごとの一問一答にまとめました。答えと解説はその場で読めます。
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。