問13-2
高力ボルト摩擦接合に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①ボルト軸部のせん断抵抗によって、応力を伝達する接合である。
- ②ボルト孔の内面と軸部の支圧によって、応力を伝達する接合である。
- ③母材の接触面に生じる摩擦力によって、応力を伝達する接合である。
- ④ボルトの軸方向の引張力だけで、応力を伝達する接合である。
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正解
③母材の接触面に生じる摩擦力によって、応力を伝達する接合である。
解説
高力ボルト摩擦接合は、その名のとおり摩擦で力を伝える接合方法です。高い強度をもつボルトを非常に大きな力で締め付けると、重ね合わせた鋼板どうしが強く押し付けられます。押し付ける力が大きいほど、板と板の間に生じる摩擦力も大きくなり、この摩擦によって部材の応力を相手側へ伝えます。
ここで大切なのは、ボルト自体が力を受け止めているのではないという点です。ボルトの役割は板を締め付けて摩擦をつくることであり、ボルト軸には板からのせん断力がほとんど働きません。そのため、繰返し荷重に対して緩みや疲労が生じにくく、信頼性が高い接合として橋梁の現場継手に広く使われています。
ボルトを用いた接合には、ほかにボルト軸のせん断と孔壁の支圧で力を伝える支圧接合、ボルトの軸方向の引張力で力を伝える引張接合がありますが、道路橋の一般的な現場継手では摩擦接合が標準です。
(根拠:道路橋示方書・同解説 Ⅱ鋼橋・鋼部材編(日本道路協会)の高力ボルト接合に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「ボルト軸部のせん断抵抗によって、応力を伝達する接合である。」は支圧接合の説明で、摩擦接合ではボルト軸のせん断は期待しません。
「ボルト孔の内面と軸部の支圧によって、応力を伝達する接合である。」も支圧接合の説明にあたります。
「ボルトの軸方向の引張力だけで、応力を伝達する接合である。」は引張接合の説明であり、摩擦接合とは力の伝わり方が異なります。
高力ボルト摩擦接合は、その名のとおり摩擦で力を伝える接合方法です。高い強度をもつボルトを非常に大きな力で締め付けると、重ね合わせた鋼板どうしが強く押し付けられます。押し付ける力が大きいほど、板と板の間に生じる摩擦力も大きくなり、この摩擦によって部材の応力を相手側へ伝えます。
ここで大切なのは、ボルト自体が力を受け止めているのではないという点です。ボルトの役割は板を締め付けて摩擦をつくることであり、ボルト軸には板からのせん断力がほとんど働きません。そのため、繰返し荷重に対して緩みや疲労が生じにくく、信頼性が高い接合として橋梁の現場継手に広く使われています。
ボルトを用いた接合には、ほかにボルト軸のせん断と孔壁の支圧で力を伝える支圧接合、ボルトの軸方向の引張力で力を伝える引張接合がありますが、道路橋の一般的な現場継手では摩擦接合が標準です。
(根拠:道路橋示方書・同解説 Ⅱ鋼橋・鋼部材編(日本道路協会)の高力ボルト接合に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「ボルト軸部のせん断抵抗によって、応力を伝達する接合である。」は支圧接合の説明で、摩擦接合ではボルト軸のせん断は期待しません。
「ボルト孔の内面と軸部の支圧によって、応力を伝達する接合である。」も支圧接合の説明にあたります。
「ボルトの軸方向の引張力だけで、応力を伝達する接合である。」は引張接合の説明であり、摩擦接合とは力の伝わり方が異なります。