2026年版・3-8

アスファルト舗装の路床・路盤の一問一答

1級土木施工管理技士「専門土木」から、アスファルト舗装の路床・路盤に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-8

アスファルト舗装の各層の役割に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①路盤は、上層から伝わる荷重を分散して路床に伝える層である。
  • ②路床は、交通荷重を直接受けて分散させる舗装の最上層である。
  • ③表層は、路盤の下に設けて路床を保護するための層である。
  • ④基層は、路床の下にあって舗装全体を支える地盤である。
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正解 ①路盤は、上層から伝わる荷重を分散して路床に伝える層である。
解説
アスファルト舗装は、上から表層・基層・上層路盤・下層路盤と重なり、その下に路床があります。上ほど強く硬い材料、下ほど安価な材料を使い、荷重を段階的に広げながら弱い地盤へ伝えていく仕組みです。
表層は路面そのもので、車輪が直接触れる層です。交通荷重を受け止め、雨水の浸入を防ぎ、走行の快適さと滑り抵抗を確保します。基層は表層の下にあり、路面の凹凸をならして表層を平らに支え、荷重を路盤へ伝えます。
路盤は砕石などでつくられ、上から来た荷重をさらに広い面積に分散して路床へ伝えます。上層路盤には品質の高い材料、下層路盤には比較的安価な材料を用い、下へいくほど荷重の集中が小さくなることを利用して経済的に組み立てます。
路床は舗装の下にある厚さ約1mの土の部分で、舗装を支える地盤にあたります。荷重の大きさに見合った支持力を路床がもっているかどうかで舗装の厚さが決まるため、舗装設計の出発点になります。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の舗装の構成に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「路床は、交通荷重を直接受けて分散させる舗装の最上層である。」は誤りで、路床は舗装の下にある土の部分です。
「表層は、路盤の下に設けて路床を保護するための層である。」も誤りで、表層は舗装の最上層です。
「基層は、路床の下にあって舗装全体を支える地盤である。」も誤りで、基層は表層の直下にあるアスファルト混合物の層です。
問23-8

アスファルト舗装の路床と設計CBRに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①設計CBRは、アスファルト混合物の品質を表す指標である。
  • ②設計CBRが大きいほど、必要な舗装の厚さは厚くなる。
  • ③設計CBRが小さいほど、必要な舗装の厚さは厚くなる。
  • ④設計CBRは、路盤材料の粒度を表すための指標である。
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正解 ③設計CBRが小さいほど、必要な舗装の厚さは厚くなる。
解説
CBRは、路床や路盤の土がどれだけの支持力をもつかを表す値です。標準的な砕石を突き固めたものを100として、それに対する比を百分率で表します。値が大きいほど硬くて強い地盤ということになります。
このうち設計CBRは、舗装の厚さを決めるために路床の支持力を代表させた値です。考え方は素直で、路床が弱ければ、その上に厚い舗装を載せて荷重を広い面積に分散させ、路床に伝わる圧力を小さくしてやる必要があります。逆に路床が強ければ、薄い舗装でも荷重を支えられます。したがって、設計CBRが小さいほど必要な舗装厚は厚くなり、大きいほど薄くできます。
設計CBRが3未満のように著しく小さい場合は、そのままでは舗装が過大になるうえ品質も確保できないため、路床の土を良質材と入れ替える置換え工法や、セメント・石灰による安定処理を行って構築路床をつくり、支持力を高めてから舗装します。
CBRは路床の支持力の指標であって、アスファルト混合物の品質や骨材の粒度を表すものではありません。
(根拠:舗装設計施工指針および舗装施工便覧(日本道路協会)の記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「設計CBRは、アスファルト混合物の品質を表す指標である。」は誤りで、混合物の品質は安定度やマーシャル試験などで評価します。
「設計CBRが大きいほど、必要な舗装の厚さは厚くなる。」も誤りで、関係が逆です。支持力が大きければ舗装は薄くできます。
「設計CBRは、路盤材料の粒度を表すための指標である。」も誤りで、粒度はふるい分け試験によって表します。
問33-8

アスファルト舗装の構築路床の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①盛土路床の1層の仕上り厚さは、40cm以下を標準とする。
  • ②盛土路床の1層の仕上り厚さは、20cm以下を標準とする。
  • ③路床が軟弱でも、置換えや安定処理は行わないものとする。
  • ④構築路床は、路盤の上に設けて表層を支える層である。
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正解 ②盛土路床の1層の仕上り厚さは、20cm以下を標準とする。
解説
構築路床とは、もとの地盤のままでは支持力が足りないときに、盛土・置換え・安定処理などによって人工的につくり直した路床のことです。舗装を支える土台にあたるため、均一でむらのない仕上がりが求められます。
盛土によって路床をつくる場合、1層の仕上り厚さは20cm以下を標準とします。これは、締固め機械の力が層の底まで十分に届く厚さに限る、という考え方によるものです。厚く敷きすぎると表面だけが締まり、下部にゆるい部分が残ってしまいます。そのむらは完成後の不同沈下となって路面に現れ、わだちや段差の原因になります。
路床が軟弱な場合、すなわち設計CBRが3未満のような場合には、そのまま舗装せずに、良質材との置換えや、セメント・石灰による安定処理を行って支持力を高めます。軟弱なまま舗装しても、舗装が過大に厚くなるうえ、早期の破損につながります。
位置関係としては、路床は路盤の下にある層であり、路盤の上に設けるものではありません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の路床の施工に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「盛土路床の1層の仕上り厚さは、40cm以下を標準とする。」は誤りで、厚すぎて締固めのエネルギーが下部まで届きません。
「路床が軟弱でも、置換えや安定処理は行わないものとする。」も誤りで、支持力が不足する場合は改良が必要です。
「構築路床は、路盤の上に設けて表層を支える層である。」も誤りで、路床は路盤の下に位置します。
問43-8

路床や路盤の締固め後に行うプルーフローリングに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①散水車を走行させて、表面の含水比を高める作業である。
  • ②小型の振動ローラを用いて、表面を平坦に仕上げる作業である。
  • ③コアを採取して、締固め度を室内で確認する試験である。
  • ④重量車を走行させ、たわみの大きい不良箇所を見つける。
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正解 ④重量車を走行させ、たわみの大きい不良箇所を見つける。
解説
プルーフローリングは、路床や路盤の締固めが終わったあとに、実際に重い車両を走らせて仕上がり具合を確かめる検査です。
方法はきわめて実際的です。施工に用いた締固め機械と同等以上の締固め効果をもつタイヤローラや、総重量20t程度のダンプトラックを、規定の速度でゆっくり走行させ、路面のたわみ具合を観察します。締固めが不十分な箇所や、局部的に軟弱な箇所があると、そこだけ大きくたわんだり、波打ったりして目に見える形で現れます。
この検査の価値は、点ではなく面で確認できるところにあります。密度試験は決められた地点でしか測れませんが、プルーフローリングは施工範囲の全面を走ることで、見落としがちな局部的な弱点を洗い出せます。不良箇所が見つかれば、その部分を再転圧するか、掘り返して置き換えるなどの処置をしてから次の層に進みます。
荷重をかけてたわみを見る検査であって、含水比を高めたり表面を平坦に仕上げたりする作業ではありません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の路床・路盤の検査に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「散水車を走行させて、表面の含水比を高める作業である。」は誤りで、プルーフローリングは荷重をかけて不良箇所を発見する検査です。
「小型の振動ローラを用いて、表面を平坦に仕上げる作業である。」も誤りで、仕上げの作業ではありません。
「コアを採取して、締固め度を室内で確認する試験である。」も誤りで、コア採取による確認は別の試験方法です。
問53-8

アスファルト舗装の下層路盤に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①上層路盤より品質の高い材料を用いるのが原則である。
  • ②粒状路盤材の1層の仕上り厚さは、40cm以下を標準とする。
  • ③粒状路盤材の1層の仕上り厚さは、20cm以下を標準とする。
  • ④下層路盤には、修正CBRの規定は設けられていない。
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正解 ③粒状路盤材の1層の仕上り厚さは、20cm以下を標準とする。
解説
路盤は上層路盤と下層路盤に分かれます。荷重は上から下へ広がりながら伝わるので、下にいくほど受ける圧力は小さくなります。この性質を利用して、上層路盤には品質の高い材料を、下層路盤には現場付近で入手できる比較的安価な材料を用い、全体として経済的に組み立てます。したがって、下層路盤に上層路盤より高品質な材料を使うのは原則ではありません。
下層路盤にクラッシャランなどの粒状材料を用いる場合、1層の仕上り厚さは20cm以下を標準とします。締固め機械の力が層の底まで届く範囲に限る、という理由は路床の場合と同じです。
材料には品質規格があり、下層路盤材には修正CBR20%以上、塑性指数(PI)6以下といった目安が定められています。上層路盤に用いる粒度調整砕石では修正CBR80%以上、PI4以下と、より厳しい規格になります。「下層だから規格がない」ということはなく、上層より緩やかな規格が定められている、というのが正確な理解です。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の路盤の施工に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「上層路盤より品質の高い材料を用いるのが原則である。」は誤りで、下層路盤には比較的安価な材料を用いるのが原則です。
「粒状路盤材の1層の仕上り厚さは、40cm以下を標準とする。」も誤りで、締固めが下部まで及ばず品質を確保できません。
「下層路盤には、修正CBRの規定は設けられていない。」も誤りで、下層路盤材にも修正CBRなどの品質規格があります。
問63-8

アスファルト舗装の上層路盤における粒度調整工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①粒度調整路盤材は、修正CBRの規定を満たす必要はない。
  • ②1層の仕上り厚さは、15cm以下を標準として施工する。
  • ③締固めは、最適含水比より著しく高い含水比の状態で行う。
  • ④粒度調整路盤材は、粒径のそろった材料を用いるものである。
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正解 ②1層の仕上り厚さは、15cm以下を標準として施工する。
解説
粒度調整工法は、粗い粒から細かい粒までがバランスよく配合された粒度調整砕石を用いて上層路盤をつくる工法です。細かい粒が粗い粒のすき間を埋めるため、締め固めると粒どうしがかみ合って非常に密で強い層になります。粒径のそろった材料ではすき間が多く残り、この効果が得られません。
施工では、1層の仕上り厚さを15cm以下とするのが標準です。下層路盤の20cm以下より薄いのは、上層路盤には下層路盤よりも高い密度と支持力が求められ、より確実に締め固める必要があるからです。ただし、振動ローラを用いて所要の締固め度が確認できる場合には、20cm以下とすることもあります。
締固めは、最も密になる最適含水比の付近で行います。含水比が高すぎると細粒分が動いて材料が波打つ現象(こね返し)が生じ、密度が上がらないばかりか層が乱れます。低すぎても粒が動かず密になりません。
材料には修正CBR80%以上、塑性指数4以下といった品質規格が定められています。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の路盤の施工に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「粒度調整路盤材は、修正CBRの規定を満たす必要はない。」は誤りで、上層路盤材には厳しい品質規格が定められています。
「締固めは、最適含水比より著しく高い含水比の状態で行う。」も誤りで、こね返しを招き所要の密度が得られません。
「粒度調整路盤材は、粒径のそろった材料を用いるものである。」も誤りで、粒度分布のよい材料を用いることが工法の要点です。
問73-8

路盤の安定処理工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①石灰安定処理は、砂質土に用いると最も効果が高いとされる。
  • ②セメント安定処理は、粘性土に用いると最も効果が高い。
  • ③瀝青安定処理は、上層路盤には用いない工法に分類される。
  • ④セメント安定処理は、砂質土に用いると効果が高いとされる。
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正解 ④セメント安定処理は、砂質土に用いると効果が高いとされる。
解説
安定処理工法は、現地の材料にセメントや石灰、アスファルト乳剤などを混ぜて固め、路盤としての強度をもたせる工法です。どの安定材が効くかは、相手の土の性質によって決まります。
セメント安定処理は、水と反応して硬化したセメントが土粒子どうしを接着することで強度を出します。したがって、粒が比較的粗くて水はけのよい砂・砂質土に効果的です。
石灰安定処理は仕組みが異なります。生石灰・消石灰は、粘土鉱物と長い時間をかけて化学反応(ポゾラン反応)を起こし、粘土の性質そのものを変えて強度を高めます。あわせて、粘性土の高い含水比を吸水と発熱によって下げる効果もあります。このため、石灰はシルトや粘土といった粘性土に効果的です。
「セメントは砂に、石灰は粘土に」と対にして覚えておけば、入れ替えた選択肢に迷いません。
瀝青安定処理は、アスファルトで骨材を結合するもので、たわみ性が大きく上層路盤に用いられます。一度に厚く仕上げるシックリフト工法として施工されることもあります。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の安定処理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「石灰安定処理は、砂質土に用いると最も効果が高いとされる。」は誤りで、石灰は粘性土に対して効果を発揮します。
「セメント安定処理は、粘性土に用いると最も効果が高い。」も誤りで、セメントは砂・砂質土に適しています。
「瀝青安定処理は、上層路盤には用いない工法に分類される。」も誤りで、瀝青安定処理は上層路盤に広く用いられます。
問83-8

アスファルト舗装のプライムコートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①路盤の上に散布し、路盤と混合物のなじみをよくする。
  • ②基層の上に散布し、表層との接着をよくする働きをもつ。
  • ③表層の仕上げ後に散布し、表面の滑りを防ぐ働きをもつ。
  • ④路床の上に散布し、路盤材料の流出を防ぐ働きをもつ。
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正解 ①路盤の上に散布し、路盤と混合物のなじみをよくする。
解説
プライムコートは、仕上げた路盤の上にアスファルト乳剤を散布する作業です。名前のプライムには「下地をつくる」という意味があり、砕石でできた路盤と、その上に敷くアスファルト混合物とをなじませる役割を担います。
この作業には三つの効果があります。第一に、路盤の表面に乳剤が浸み込んで表層部を安定させ、アスファルト混合物との接着をよくします。第二に、路盤の中の水分が蒸発して逃げるのを防ぎます。第三に、施工の合間に降った雨が路盤へ浸み込むのを防ぎ、路盤が軟らかくなるのを防ぎます。舗装の途中で天候が崩れても路盤を守れる、という実務的な意味も大きい作業です。
用いる乳剤は浸透しやすいアスファルト乳剤(PK-3など)で、散布量は1m²あたり1リットルから2リットル程度が標準です。散布後は、乳剤が分解して安定するまで養生します。
これに対し、基層と表層の間など、アスファルト混合物どうしの接着のために散布するのはタックコートであり、目的も散布する位置も異なります。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)のプライムコートに関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「基層の上に散布し、表層との接着をよくする働きをもつ。」は誤りで、それはタックコートの説明です。
「表層の仕上げ後に散布し、表面の滑りを防ぐ働きをもつ。」も誤りで、そのような目的では用いません。
「路床の上に散布し、路盤材料の流出を防ぐ働きをもつ。」も誤りで、散布するのは路床ではなく路盤の上です。
問93-8

アスファルト舗装のタックコートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①路盤の上に散布して、雨水の浸透を防ぐために用いられる。
  • ②散布後は、養生せずにただちに混合物を敷き均すのがよい。
  • ③基層と表層など、舗装の層の間の接着のために用いられる。
  • ④散布量は、プライムコートよりも多くするのが標準である。
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正解 ③基層と表層など、舗装の層の間の接着のために用いられる。
解説
タックコートは、すでに舗設したアスファルト混合物の層(基層など)の上に、次の層を敷く前に散布するアスファルト乳剤です。タックには「粘り気」の意味があり、その名のとおり層と層を貼り合わせる接着剤の役割を果たします。
この接着が欠けると、上下の層が別々に動いてしまい、車輪のブレーキ力や横方向の力によって表層がずれ、わだちや、層が滑ってできるひび割れ(すべり破壊)が生じます。舗装は各層が一体となって初めて設計どおりの強さを発揮するため、タックコートは地味ながら重要な工程です。
用いる乳剤は分解の速いアスファルト乳剤(PK-4など)で、散布量は1m²あたり0.3リットルから0.6リットル程度と、プライムコート(1リットルから2リットル程度)より少なくします。接着が目的なので薄く均一に広げれば足り、多すぎると層の間で滑る原因になるためです。
散布したあとは、乳剤が分解して水分が飛び、粘着性が出るまで養生してから混合物を敷き均します。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)のタックコートに関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「路盤の上に散布して、雨水の浸透を防ぐために用いられる。」は誤りで、それはプライムコートの役割です。
「散布後は、養生せずにただちに混合物を敷き均すのがよい。」も誤りで、乳剤が分解するまで養生してから敷き均します。
「散布量は、プライムコートよりも多くするのが標準である。」も誤りで、タックコートの散布量のほうが少なくなります。
問103-8

アスファルト舗装の路盤の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①路盤の締固めは、最適含水比付近で行うのが原則である。
  • ②路盤の仕上り面の平坦性は、舗装の品質には影響を与えない。
  • ③締固め度は、室内試験の最大乾燥密度との比で管理する。
  • ④施工中は、路盤面に雨水がたまらないよう排水に十分配慮する。
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正解 ②路盤の仕上り面の平坦性は、舗装の品質には影響を与えない。
解説
路盤の仕上り面がでこぼこであれば、その上に敷くアスファルト混合物の厚さが場所によって変わってしまいます。厚さが変われば締固めの効き方が変わり、密度にむらが生じます。薄い部分は熱が早く逃げて締固め不足になり、厚い部分は沈み込みやすくなります。結果として、完成した路面の平坦性が悪くなり、走行性が損なわれるだけでなく、わだちやひび割れの原因にもなります。
つまり、路盤面の平坦性はそのまま舗装全体の品質に直結します。「影響を与えない」という記述は誤りで、路盤の段階での不陸を舗装で吸収しようとしてはいけない、というのが実務上の鉄則です。
そのほかの管理項目も理由とあわせて押さえておきましょう。締固めは最も密になる最適含水比の付近で行い、締固め度は現場で測った乾燥密度を室内試験の最大乾燥密度で割った比によって管理します。また路盤材は水に弱く、雨水がたまると軟化して支持力を失うため、施工中も路盤面に勾配をつけて排水し、水たまりをつくらないようにします。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の路盤の施工管理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「路盤の締固めは、最適含水比付近で行うのが原則である。」は正しく、最も高い密度が得られる含水比だからです。
「締固め度は、室内試験の最大乾燥密度との比で管理する。」も正しく、締固めの管理方法として一般的です。
「施工中は、路盤面に雨水がたまらないよう排水に十分配慮する。」も正しく、路盤の軟化と支持力低下を防ぐためです。

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