1級土木施工管理技士|基本無料

共通工学・施工管理法の対策

01 「共通工学・施工管理法」は全問必須の得点区分

1級土木施工管理技士の第一次検定は、全問が四肢択一のマークシート方式で行われます。検定科目は土木工学等・施工管理法・法規の3科目で、このうち施工管理法だけが「知識」と「応用能力」に分かれます。合格基準は「全体の得点が60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の得点が60%以上」とされており、応用能力にだけ足切りが設けられている点が1級の大きな特徴です(受検の手引には、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨の但し書きが付いています)。

出題は問題Aと問題Bの2冊に分かれ、近年は全101問の出題から70問を解答する形で実施されています。このうち問題Bはすべてが必須で、近年は共通工学・施工管理法の知識を問う20問と、施工管理法(応用能力)の15問という構成でした。本ページが扱う20問は、1問も選択で避けられません。なお、区分ごとの問題数・解答数は受検の手引には示されておらず、実際の問題冊子から分かる実績値ですので、最新の扱いは当日の問題冊子の指示に従ってください。

全員が同じ問題を解くということは、ここでの差がそのまま順位の差になるということです。専門土木のように「苦手なら選ばない」という逃げ道がないぶん、対策の優先度は高くなります。しかも扱うのは、施工計画・工程管理・安全管理・品質管理・環境保全という、どの工種にも共通する管理技術です。構造物ごとの個別知識を覚える必要がなく、実務経験の有無による差が出にくい区分でもあります。

あわせて、測量・公共工事標準請負契約約款・設計図書といった共通工学も本ページの範囲です。こちらは論点が固定しており、覚えたことがそのまま得点に変わります。20問の土台を作るうえで、まず手をつけたい部分だといえます。

02 収録している17テーマ(全170問)

本サイトの「共通工学・施工管理法」は17テーマ×各10問、合計170問を収録しています。共通工学から入り、施工計画・工程・安全・品質・環境の順に進む並びです。

測量(水準測量・トラバース測量・GNSS)

後視・前視・器械高・地盤高といった用語と、既知点の標高に後視を足し前視を引いて未知点の標高を求める計算を扱います。閉合トラバースの内角の総和が(n−2)×180°になること、閉合誤差と閉合比、方位角と方向角も学びます。GNSS測量については、観測方式と上空視界の確保といった実施上の条件を押さえます。

公共工事標準請負契約約款

設計図書に含まれるもの、記載に相違があるときの取扱い、監督員・現場代理人・主任技術者や監理技術者の役割と兼任の可否を扱います。条件変更に伴う工期や請負代金額の変更、一時中止、部分使用、契約不適合といった、契約上の場面ごとの手続が中心です。

設計図書と土木製図の読み方

図面に用いる線の種類と用途、投影法、寸法の記入方法、縮尺から実際の距離を求める計算を扱います。あわせて、土工の縦断図・横断図や構造物の配筋図から、必要な情報を読み取る練習をします。

施工計画の作成と事前調査

施工計画を立てる基本の考え方、契約条件の調査と現場条件の調査の区別、施工計画書に記載する内容を扱います。品質・原価・工程の三者が互いに影響し合う関係や、施工速度と工事原価の関係も出題されます。

仮設工事と施工体制台帳・関係機関への届出

発注者が構造や工法を指定する指定仮設と、請負者が自由に選べる任意仮設の違いが中心論点です。あわせて施工体制台帳・施工体系図の作成と掲示、各種の届出とその提出先を、根拠となる法令とセットで整理します。

建設機械の選定と作業能力

バックホゥ・ダンプトラック・ブルドーザの時間当たり作業量を、バケット容量・各種係数・サイクルタイムから計算します。組合せ施工では、作業能力のもっとも小さい機械が全体の能力を決めるという考え方が要になります。機械の選定にあたってのトラフィカビリティーや運搬距離の判断も扱います。

工程管理の基礎と各種工程表

ガントチャート・バーチャート・斜線式・ネットワーク式・工程管理曲線(バナナ曲線)の特徴を比較します。それぞれ何が読み取れて何が読み取れないのかを表にして覚えると、確実な得点源になります。工程と原価の関係、採算速度も含みます。

ネットワーク式工程表の日数計算

アクティビティ、ダミー、最早開始時刻と最遅完了時刻、各種のフロート、クリティカルパスといった用語と、全体工期を求める計算を扱います。計算の型が決まっているため、練習量がそのまま得点に変わるテーマです。

安全衛生管理体制と労働災害防止

元請と下請が混在する現場に置く統括安全衛生責任者・元方安全衛生管理者・安全衛生責任者の役割と、協議組織の設置や作業間の連絡調整といった元方事業者の講ずべき措置を扱います。安全衛生教育、労働災害の発生状況を表す度数率・強度率・年千人率も学びます。

安全管理:足場・作業床と型枠支保工

足場の作業床の幅や床材のすき間、手すりや中さんの高さ、墜落防止の設備、作業主任者の選任、足場の点検を扱います。型枠支保工については、支柱の継手や水平つなぎ、コンクリート打設前後の点検が中心です。労働安全衛生規則に定められた数値がそのまま問われます。

安全管理:掘削作業と土止め支保工

明り掘削における地山の掘削面の勾配、作業前および大雨や中震以上の地震の後の点検、掘削面の高さに応じた作業主任者の選任と職務、埋設物の防護を学びます。土止め支保工では、部材の取付けと切ばりの点検を扱います。

安全管理:建設機械・クレーン・墜落防止

車両系建設機械の主たる用途以外の使用の制限、作業計画の作成、逸走防止措置、移動式クレーンの定格荷重とアウトリガーの張出し、作業半径内への立入禁止と合図の統一を扱います。あわせて高さ2m以上での作業床と要求性能墜落制止用器具、開口部の養生、投下設備、感電や酸素欠乏の防止も学びます。

品質管理の手順とヒストグラム・管理図

計画・実施・確認・処置というPDCAの流れ、ヒストグラムから読み取る分布の形と規格値との関係、管理図の中心線と上方・下方管理限界線、点の並び方から異常を判断する見方を学びます。パレート図や特性要因図といった手法の使い分けも扱います。

土工・コンクリートの品質管理と試験

締固め度による品質規定方式と、機械や転圧回数を定める工法規定方式の違い、現場密度試験、平板載荷試験、プルーフローリングを扱います。コンクリートでは、レディーミクストコンクリートの受入れ検査(スランプ・空気量・塩化物含有量・圧縮強度)とその判定基準、供試体の採取と養生を学びます。

環境保全対策と建設副産物・建設リサイクル法

騒音振動の防止対策、濁水処理、近隣への配慮を扱います。建設リサイクル法では、分別解体と再資源化が義務づけられる特定建設資材(コンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材)が中心です。建設発生土の有効利用、産業廃棄物の管理票(マニフェスト)も出題されます。

検査・出来形管理と工事写真

全数検査と抜取検査の使い分け、抜取検査が成り立つ条件、ロットの考え方を扱います。出来形管理基準と規格値に基づく測定と管理、工事写真の撮影が求められる理由、小黒板に記載する項目、不可視部分の記録の残し方など、施工の証拠を残す実務を学びます。

公衆災害防止と健康障害の防止

工事に関係のない第三者を守る公衆災害の防止を扱います。仮囲いや移動さくによる区分、歩行者用通路の幅や有効高さ、車道の幅員の確保、保安灯や標識の設置を学びます。あわせて、度数率・強度率による労働災害の統計、熱中症・酸素欠乏・粉じん・石綿による健康障害の防止措置を押さえます。

03 20問を取り切るための学習のコツ

最優先はネットワーク式工程表です。用語さえ理解すれば、あとは決まった手順で最早開始時刻を左から順に計算していくだけで答えが出ます。知識ではなく手順で解ける数少ないテーマなので、ここを落とすのは非常にもったいないことです。計算の型が体に入るまで、同じ形式を10問続けて解いてみてください。応用能力の区分でも同じ計算が問われるため、投じた時間が二重に効きます。

次に効率がよいのが建設機械の作業能力の計算です。時間当たり作業量は「容量×各種係数×3,600÷サイクルタイム(秒)」という一つの式で表せます。あとは対象がバックホゥかダンプトラックかブルドーザかで、代入する記号が変わるだけです。土量変化率と組み合わせた出題も多いので、土木一般のL・Cの理解がそのまま活きます。

安全管理は4テーマ40問と分量が多く見えますが、その多くは労働安全衛生規則に定められた数値です。高さ2m以上での作業床、足場の作業床の幅40cm以上、床材のすき間3cm以下、といった数字を一覧にして繰り返し確認するのが最短ルートになります。法規の労働安全衛生法とも重なるため、両区分をまとめて学ぶと学習量を圧縮できます。

共通工学は、出題の論点が動きにくいぶん、投資対効果が高い部分です。水準測量の計算は「既知点の標高+後視−前視」という一本の考え方で解けますし、公共工事標準請負契約約款も、設計図書に何が含まれるか、現場の状態が設計図書と違ったときはまず監督員に通知する、といった基本の流れを押さえれば十分に戦えます。

混同しやすい点として、ガントチャートとバーチャートの違いも挙げておきます。横軸が達成率(進捗の割合)なのがガントチャート、横軸が時間(日付)なのがバーチャートです。したがって各作業の所要日数や着手日が読み取れるのはバーチャートのほうで、ガントチャートからは読み取れません。

04 初学者がつまずきやすい用語

クリティカルパスとフロート

ネットワーク工程表において、開始から完了までの経路のうち所要日数がもっとも長いものがクリティカルパスで、その長さがそのまま全体工期になります。この経路上の作業には余裕(フロート)がまったくなく、1日でも遅れれば全体が遅れます。逆にフロートがある作業は、その日数のぶんだけ遅れても全体工期に影響しません。

指定仮設と任意仮設

仮設備のうち、発注者が図面や仕様書で構造や工法まで指定するものが指定仮設です。これは設計図書の一部なので、変更するには発注者の承諾が必要で、変更に伴う費用も原則として設計変更の対象になります。任意仮設は請負者が自らの責任で計画するもので、内容の選択は自由な代わりに、通常は設計変更の対象になりません。

後視と前視

水準測量で使う言葉です。標高がすでに分かっている点に立てた標尺の読みが後視、これから標高を求めたい点に立てた標尺の読みが前視です。進行方向とは関係なく、既知か未知かで決まります。既知点の標高に後視を足すと器械の高さが求まり、そこから前視を引くと未知点の標高が出ます。

特定建設資材

建設リサイクル法で、一定規模以上の工事において分別解体と再資源化が義務づけられている資材です。コンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材の4種類が定められています。この4つ以外を選択肢に混ぜる出題がよく見られます。

05 実際に問題を解いて確かめる

この区分は全問が必須であり、ここでの得点が合否をそのまま左右します。本サイトでは「共通工学・施工管理法」の170問すべてに、正解の理由と他の選択肢が誤りである理由まで解説をつけています。ネットワーク工程表と作業能力の計算は、解説の手順に沿って何度も手を動かしてみてください。

登録不要・スマートフォン対応です。間違えた問題は自動で記録されるので、弱いテーマから優先して復習できます。ひととおり固めたら、同じ内容を現場の判断として問う「施工管理法(応用能力)」へ進むのが効率的です。

本サイトが扱うのは第一次検定のみです。第二次検定(記述式・経験記述)は対象に含みません。第一次検定は、受検年度中に満19歳以上となる方であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます(令和6年度の受検資格の見直しによるものです)。試験を実施しているのは一般財団法人 全国建設研修センターで、第一次検定の合格者には「1級土木施工管理技士補」の称号が与えられます。

06 共通工学・施工管理法の一問一答(解説つき)
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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