問13-21
鋼橋の防食法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①塗装は塗膜によって水と酸素を遮断する
- ②溶融亜鉛めっきは亜鉛の犠牲防食を利用する
- ③金属溶射は溶かした金属を吹き付ける
- ④耐候性鋼材は表面のさびを除去して使う
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正解
④耐候性鋼材は表面のさびを除去して使う
解説
鋼は、水と酸素の両方が表面に届いたときに腐食します。鋼橋の防食は、この二つを鋼に届かせないようにするか、鋼より先に腐食してくれる金属を用意するか、どちらかの考え方で行われます。
塗装は前者の代表です。塗膜という薄い膜で水や酸素、塩分を遮断します。下塗り・中塗り・上塗りを重ね、順にさび止め、必要な膜厚の確保、日射や雨に耐える表面の形成という役割を分担させます。
溶融亜鉛めっきと金属溶射は後者にあたります。溶かした亜鉛の浴に部材を浸したり、溶かした金属を吹き付けたりして表面を金属の層で覆います。この層に傷が付いても、亜鉛のほうが鋼より先に溶けるため、鋼はしばらく守られます。これを犠牲防食といいます。
耐候性鋼材は、これらとは考え方がまったく異なります。銅やクロムなどを少量加えた鋼で、表面にできるさびのうち内側の層が緻密になり、それより内部へ腐食が進むのを妨げます。つまり、さび自体を防食の層として使う鋼材であり、そのさびを削り取ってしまえば効果は失われます。
(根拠:日本道路協会 鋼道路橋防食便覧における防食法の考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「塗装は塗膜によって水と酸素を遮断する」は正しい記述で、腐食に必要な水と酸素を鋼の表面から絶つ方法です。
「溶融亜鉛めっきは亜鉛の犠牲防食を利用する」も正しい記述で、亜鉛が鋼より先に腐食することで鋼を守ります。
「金属溶射は溶かした金属を吹き付ける」も正しい記述で、現場でも施工でき、亜鉛やアルミニウムなどが用いられます。
鋼は、水と酸素の両方が表面に届いたときに腐食します。鋼橋の防食は、この二つを鋼に届かせないようにするか、鋼より先に腐食してくれる金属を用意するか、どちらかの考え方で行われます。
塗装は前者の代表です。塗膜という薄い膜で水や酸素、塩分を遮断します。下塗り・中塗り・上塗りを重ね、順にさび止め、必要な膜厚の確保、日射や雨に耐える表面の形成という役割を分担させます。
溶融亜鉛めっきと金属溶射は後者にあたります。溶かした亜鉛の浴に部材を浸したり、溶かした金属を吹き付けたりして表面を金属の層で覆います。この層に傷が付いても、亜鉛のほうが鋼より先に溶けるため、鋼はしばらく守られます。これを犠牲防食といいます。
耐候性鋼材は、これらとは考え方がまったく異なります。銅やクロムなどを少量加えた鋼で、表面にできるさびのうち内側の層が緻密になり、それより内部へ腐食が進むのを妨げます。つまり、さび自体を防食の層として使う鋼材であり、そのさびを削り取ってしまえば効果は失われます。
(根拠:日本道路協会 鋼道路橋防食便覧における防食法の考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「塗装は塗膜によって水と酸素を遮断する」は正しい記述で、腐食に必要な水と酸素を鋼の表面から絶つ方法です。
「溶融亜鉛めっきは亜鉛の犠牲防食を利用する」も正しい記述で、亜鉛が鋼より先に腐食することで鋼を守ります。
「金属溶射は溶かした金属を吹き付ける」も正しい記述で、現場でも施工でき、亜鉛やアルミニウムなどが用いられます。