2026年版・3-9

アスファルト舗装の表層・基層と品質管理の一問一答

1級土木施工管理技士「専門土木」から、アスファルト舗装の表層・基層と品質管理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-9

アスファルト舗装の表層および基層に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①基層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗を確保する層である。
  • ②開粒度アスコンは、平坦性を高めるため基層に用いられる。
  • ③表層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗などを確保する。
  • ④密粒度アスコンは、路盤の安定処理に用いる材料である。
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正解 ③表層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗などを確保する。
解説
表層は舗装の一番上、車輪が直接触れる層です。したがって求められる性能は多岐にわたります。交通荷重を直接受け止める強さ、雨天時にも滑らないすべり抵抗、走行の快適さを決める平坦性、雨水を内部に入れない水密性、そして重い車が繰り返し通っても変形しない耐流動性です。
この要求に応じて、表層に用いる混合物は使い分けられます。最も一般的な密粒度アスファルトコンクリートは、細かい骨材が多く緻密で水密性に優れます。開粒度アスファルトコンクリートは、細かい骨材を減らして空隙を多くした混合物で、路面の水はけとすべり抵抗を高める目的で表層に用いられます。緻密ではないため平坦性を目的とするものではなく、また基層に用いるものでもありません。
基層は表層の下にあり、路盤の上面の不陸をならして表層を平らに支え、荷重を路盤へ伝える役割を担います。交通荷重を直接受けるのは表層であって基層ではありません。
なお密粒度アスファルトコンクリートは表層・基層に用いる混合物であり、路盤の安定処理に用いる材料ではありません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の表層・基層に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「基層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗を確保する層である。」は誤りで、交通荷重を直接受けるのは表層です。
「開粒度アスコンは、平坦性を高めるため基層に用いられる。」も誤りで、開粒度混合物はすべり抵抗と排水のため表層に用います。
「密粒度アスコンは、路盤の安定処理に用いる材料である。」も誤りで、表層・基層に用いるアスファルト混合物です。
問23-9

アスファルト混合物の敷均しに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①敷均し時の混合物の温度は、110℃を下回らないようにする。
  • ②敷均しは、降雨中であっても中止せずに継続してよいとされる。
  • ③敷均し温度は、低いほど締固めが容易になり品質もよい。
  • ④気温が5℃以下でも、原則として施工してよいとされる。
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正解 ①敷均し時の混合物の温度は、110℃を下回らないようにする。
解説
アスファルト混合物は、熱いうちは軟らかくて締め固めやすく、冷えると硬くなって締め固まらなくなります。したがって舗装工事は、時間との勝負である温度管理が品質を決めます。
アスファルトフィニッシャによる敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにします。この温度を下回ると、続く初転圧の段階で必要な締固め度が得られず、密度不足の舗装になってしまいます。密度が不足した舗装は空隙が多く、水が浸み込みやすいため、早期のひび割れやはく離を招きます。
また、降雨中や路盤が濡れているときは施工しません。水にあたると混合物が急冷されて締固めができなくなるうえ、水分が層の間に残って接着不良やはく離の原因になるためです。気温が5℃以下の場合も混合物が急速に冷えるため、原則として施工を避け、やむを得ない場合は保温や作業時間の短縮などの対策を講じます。
敷均し温度が低いほうがよいということはなく、規定の温度を確保することが品質の前提になります。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)のアスファルト混合物の施工に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「敷均しは、降雨中であっても中止せずに継続してよいとされる。」は誤りで、降雨中は施工を中止します。
「敷均し温度は、低いほど締固めが容易になり品質もよい。」も誤りで、温度が低いと締固めができず密度不足になります。
「気温が5℃以下でも、原則として施工してよいとされる。」も誤りで、原則として施工を避けます。
問33-9

アスファルト混合物の転圧の一般的な順序として、適当なものはどれか。

  • ①初転圧 → 継目転圧 → 二次転圧 → 仕上げ転圧
  • ②継目転圧 → 二次転圧 → 初転圧 → 仕上げ転圧
  • ③初転圧 → 二次転圧 → 継目転圧 → 仕上げ転圧
  • ④継目転圧 → 初転圧 → 二次転圧 → 仕上げ転圧
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正解 ④継目転圧 → 初転圧 → 二次転圧 → 仕上げ転圧
解説
アスファルト混合物の締固めは、継目転圧・初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の順に進めます。それぞれ目的が違うので、理由から理解しておくと順序を間違えません。
最初に行うのが継目転圧です。すでに舗設した部分との接合部(継目)は、冷えて硬くなりやすく、締固めが不足すると段差や割れの起点になります。まだ新しい混合物が最も熱い段階でここを締め固めておく必要があるため、真っ先に行います。
次が初転圧です。一般に10tから12t程度のロードローラを用い、混合物にヘアクラック(表面の細かなひび)が生じない範囲でできるだけ高い温度のうちに、おおむね110℃から140℃で行います。ここで所要の密度の大半を確保します。
続く二次転圧は、タイヤローラや振動ローラを用いて、混合物の密度をさらに高める工程です。終了温度は70℃から90℃程度が目安です。最後の仕上げ転圧は、ローラの跡(わだち)を消して路面を平滑に整えるために行います。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の締固めに関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「初転圧 → 継目転圧 → 二次転圧 → 仕上げ転圧」は誤りで、継目転圧は最初に行います。
「継目転圧 → 二次転圧 → 初転圧 → 仕上げ転圧」も誤りで、初転圧と二次転圧の順序が逆になっています。
「初転圧 → 二次転圧 → 継目転圧 → 仕上げ転圧」も誤りで、継目転圧が遅れると継目が冷えて締め固まりません。
問43-9

アスファルト混合物の初転圧に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①初転圧には、一般にタイヤローラが用いられる。
  • ②ヘアクラックの生じない範囲で、高い温度で行うのがよい。
  • ③初転圧は、混合物の温度が70℃程度に下がってから行う。
  • ④初転圧では、ローラを高速で走行させるのが原則である。
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正解 ②ヘアクラックの生じない範囲で、高い温度で行うのがよい。
解説
初転圧は、敷き均した直後の混合物を最初に締め固める工程で、一般に10tから12t程度のロードローラ(鉄輪ローラ)を用います。
ここで温度が重要になります。アスファルト混合物は熱いほど軟らかく、粒どうしが動きやすいため、高い温度で転圧するほど密度が上がります。しかし温度が高すぎると、まだ軟らかい表面が鉄輪に押されて横へ逃げ、ヘアクラックと呼ばれる細かなひび割れが表面に生じます。そこで「ヘアクラックが生じない範囲で、できるだけ高い温度で」というのが初転圧の原則になります。目安の温度は110℃から140℃です。
70℃程度まで下がってしまうと混合物が硬くなり、いくら転圧しても所要の密度は得られません。この温度は二次転圧を終える目安であって、初転圧を始める温度ではありません。
また、ローラを高速で走らせると混合物が波打って平坦性が損なわれるため、低速で一定の速度を保って走行します。速度を変えたり急停止したりしないことも、平坦性を確保する要点です。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の締固めに関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「初転圧には、一般にタイヤローラが用いられる。」は誤りで、初転圧にはロードローラを用い、タイヤローラは主に二次転圧で使います。
「初転圧は、混合物の温度が70℃程度に下がってから行う。」も誤りで、その温度では締固めができません。
「初転圧では、ローラを高速で走行させるのが原則である。」も誤りで、低速で一定の速度を保って転圧します。
問53-9

アスファルト舗装の二次転圧と交通開放に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①二次転圧の終了温度は、40℃以下となるようにする。
  • ②交通開放は、表面温度が100℃程度で行うのが標準である。
  • ③交通開放は、表面温度が50℃以下になってから行う。
  • ④二次転圧には、一般にロードローラだけを用いる。
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正解 ③交通開放は、表面温度が50℃以下になってから行う。
解説
舗装は、締め固めた直後もまだ高温で軟らかい状態にあります。この段階で車を通すと、タイヤの荷重で路面がへこみ、わだちや変形が残ってしまいます。そこで交通開放は、舗装表面の温度がおおむね50℃以下に下がってから行うのが標準です。
なぜ50℃かというと、この程度まで温度が下がるとアスファルトが十分に硬くなり、車輪の荷重を受けても永久変形を起こしにくくなるからです。急ぐ場合は散水して冷却することもあります。夏場の施工では自然冷却に時間がかかるため、開放時間の計画が重要になります。
二次転圧は、初転圧に続いて密度をさらに高める工程で、タイヤローラ(8tから20t程度)や振動ローラ(6tから10t程度)を用います。タイヤローラは、ゴムタイヤのもみ込み作用によって骨材どうしをかみ合わせる効果があり、二次転圧に適しています。終了温度の目安は70℃から90℃で、40℃まで下がってしまうと締固めの効果はほとんど得られません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の締固めおよび交通開放に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「二次転圧の終了温度は、40℃以下となるようにする。」は誤りで、その温度では締固めができません。目安は70℃から90℃です。
「交通開放は、表面温度が100℃程度で行うのが標準である。」も誤りで、高温のまま開放すると変形が残ります。
「二次転圧には、一般にロードローラだけを用いる。」も誤りで、タイヤローラや振動ローラが用いられます。
問63-9

アスファルト混合物の転圧の進め方に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①横断勾配の高いほうから低いほうへ向かって転圧する。
  • ②横断勾配の低いほうから高いほうへ向かって転圧する。
  • ③ローラの駆動輪を、進行方向の後ろ側にして転圧する。
  • ④重なりを設けず、一回ごとに離して転圧していく。
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正解 ②横断勾配の低いほうから高いほうへ向かって転圧する。
解説
転圧は、原則として横断勾配の低いほうから高いほうへ、路肩側から中央へ向かって、順次幅を重ねながら進めます。
理由は混合物の動きにあります。まだ軟らかい混合物をローラで押すと、材料はわずかに横へ逃げようとします。高いほうから低いほうへ転圧すると、逃げた材料が低いほうへ流れ落ち、路肩側が盛り上がったり波打ったりして形が崩れます。低いほうから始めれば、すでに締め固まった部分が壁の役割を果たし、材料の逃げを受け止めてくれるため、形を保ったまま締め固められます。
また、ローラは駆動輪を進行方向の前側(まだ締め固めていない敷均し側)に向けて走行させます。従輪を前にすると、従輪が軟らかい混合物を押しのけて波を立ててしまうためです。
転圧は一回ごとに前の走行位置と重ね合わせながら進めます。重なりを設けないと、締固めのむらが帯状に残り、その部分だけ密度が不足して早期の破損につながります。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の締固めに関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「横断勾配の高いほうから低いほうへ向かって転圧する。」は誤りで、混合物が低いほうへ逃げて形状が崩れます。
「ローラの駆動輪を、進行方向の後ろ側にして転圧する。」も誤りで、駆動輪は進行方向の前側にします。
「重なりを設けず、一回ごとに離して転圧していく。」も誤りで、締固めのむらが生じるため重ね合わせて転圧します。
問73-9

アスファルト舗装の継目の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①縦継目は、上下の層で同じ位置にそろえて設けるのが原則である。
  • ②横継目は、既設舗装の継目と同じ位置にそろえて設ける。
  • ③継目は、締固めを行わずに次の層を敷き均していく。
  • ④縦継目は、上下の層で位置をずらして設けるのが原則である。
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正解 ④縦継目は、上下の層で位置をずらして設けるのが原則である。
解説
継目は、舗装のなかで最も弱くなりやすい部分です。すでに冷えて硬くなった側と、新しく敷いた熱い側が接するため、どうしても密度が不足しがちで、水の浸入口やひび割れの起点になります。
そこで、弱点を一か所に集中させないという考え方が基本になります。縦継目(進行方向に沿う継目)は、上下の層で位置をずらして設けます。同じ位置にそろえると、弱い面が上から下まで一枚につながってしまい、そこを境に舗装が割れる危険が高くなるからです。一般に15cm以上ずらします。横継目(進行方向に直角な継目)も、既設舗装の継目と重ならないよう1m以上ずらします。
また、継目は必ず入念に締め固めます。転圧の順序で継目転圧を最初に行うのは、継目が最も早く冷えるためであり、締固めを省略してよいということはありえません。あわせて、既設側の断面を垂直に切り直し、タックコートを塗って新旧を密着させます。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の継目の施工に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「縦継目は、上下の層で同じ位置にそろえて設けるのが原則である。」は誤りで、弱点が上下に連続してひび割れの原因になります。
「横継目は、既設舗装の継目と同じ位置にそろえて設ける。」も誤りで、既設の継目とは1m以上ずらします。
「継目は、締固めを行わずに次の層を敷き均していく。」も誤りで、継目こそ入念に締め固める必要があります。
問83-9

アスファルト舗装の締固め度の管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①現場で採取したコアの密度と基準密度との比で管理する。
  • ②混合物の温度を測定することで、締固め度を直接求める。
  • ③締固め度は、路盤の平坦性を測定して求めるものである。
  • ④締固め度は、アスファルト量の抽出試験によって求める。
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正解 ①現場で採取したコアの密度と基準密度との比で管理する。
解説
締固め度は、舗装がどれだけ密に締め固められたかを表す指標で、現場で実際に得られた密度が、目標とする密度に対して何パーセントに達しているかで表します。
具体的には、舗設した舗装から円柱状の供試体(コア)を切り取って密度を測り、これを基準密度(配合設計で定めたマーシャル供試体の密度など)で割り、百分率で示します。一般に94%以上が管理の目安とされます。近年は、非破壊で密度を推定する機器を併用することもありますが、基本となる考え方は同じです。
締固め度が不足すると、舗装の中に空隙が多く残り、そこへ水と空気が入り込みます。するとアスファルトが劣化してはく離が生じ、ひび割れやポットホールへと進みます。密度は舗装の耐久性を左右する最も基本的な品質指標です。
なお、温度の測定は締固めができる状態かどうかを確認するためのものであり、密度そのものを示す値ではありません。またアスファルト量の抽出試験は、混合物の配合が設計どおりかを確認する試験です。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の品質管理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「混合物の温度を測定することで、締固め度を直接求める。」は誤りで、温度は締固めが可能な状態かを判断するための管理項目です。
「締固め度は、路盤の平坦性を測定して求めるものである。」も誤りで、平坦性は出来形管理の項目であり密度とは別です。
「締固め度は、アスファルト量の抽出試験によって求める。」も誤りで、抽出試験は配合(アスファルト量と粒度)を確認する試験です。
問93-9

アスファルト舗装の出来形管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①平坦性は、1mの直定規を用いて測定するのが標準とされる。
  • ②舗装の厚さは、設計図書の値を下回っていても問題はない。
  • ③平坦性は、3mプロフィルメータで測定するのが標準である。
  • ④出来形管理には、混合物の温度の記録は用いられていない。
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正解 ③平坦性は、3mプロフィルメータで測定するのが標準である。
解説
路面の平坦性は、走行の快適さと安全性を直接左右する重要な出来形の項目です。測定には3mプロフィルメータを用いるのが標準で、3mの長さの基準面に対する路面の凹凸を連続して記録し、その値のばらつき(標準偏差)で評価します。一般には標準偏差2.4mm以下が管理の目安とされます。
3mという長さには意味があります。短い定規では、車が実際に感じる長い波長のうねりを捉えられません。人が乗って不快に感じる路面のうねりは、数mの長さで生じるものが中心であるため、その範囲を測れる長さが必要になるのです。
舗装の厚さも重要な出来形管理項目です。設計厚が確保されていなければ、荷重を分散する能力が不足し、想定した供用期間より早く壊れます。下回ってよいということはありません。
なお、混合物の温度は品質管理の項目として測定・記録され、出来形の値そのものではありませんが、管理記録として重要な位置を占めます。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の出来形管理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「平坦性は、1mの直定規を用いて測定するのが標準とされる。」は誤りで、標準は3mプロフィルメータによる測定です。
「舗装の厚さは、設計図書の値を下回っていても問題はない。」も誤りで、厚さの不足は舗装の早期破損に直結します。
「出来形管理には、混合物の温度の記録は用いられていない。」も誤りで、温度は品質管理の記録として必ず測定・保存されます。
問103-9

アスファルト舗装の品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①工程が安定していれば、試験の頻度を減らすことができる。
  • ②作業員や施工方法が変わっても、試験の頻度は変えない。
  • ③管理結果は、速やかに整理して次の施工に反映させる。
  • ④工事の初期の段階では、試験の頻度を多くするのがよい。
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正解 ②作業員や施工方法が変わっても、試験の頻度は変えない。
解説
品質管理の試験は、決められた回数を機械的にこなすものではなく、工程が安定しているかどうかを見きわめるために行うものです。したがって、その頻度は状況に応じて増減させるのが正しい考え方です。
工事の初期の段階では、材料や機械、施工方法がその現場に合っているかがまだ分かりません。そこで試験の頻度を多くとり、結果を見ながら調整します。工程が安定してばらつきが小さくなってきたら、頻度を減らして効率化してもかまいません。
逆に、作業員が交代したり、使用する機械や施工方法、材料の供給元が変わったりしたときは、それまでの安定した状態が崩れている可能性があります。このような変化があった直後は、再び頻度を増やして品質を確かめる必要があります。「変わっても頻度は変えない」という記述は、品質管理の目的に反しており誤りです。
また、測定した結果は速やかに整理してその意味を読み取り、次の施工に反映させることが大切です。工事が終わってから集計するだけでは、不良を防ぐという本来の役割を果たせません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の品質管理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「工程が安定していれば、試験の頻度を減らすことができる。」は正しく、ばらつきが小さいことを確認したうえでの合理化です。
「管理結果は、速やかに整理して次の施工に反映させる。」も正しく、不良の発生を未然に防ぐために欠かせません。
「工事の初期の段階では、試験の頻度を多くするのがよい。」も正しく、早い段階で工程を安定させるための基本です。

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