アスファルト舗装の表層および基層に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①基層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗を確保する層である。
- ②開粒度アスコンは、平坦性を高めるため基層に用いられる。
- ③表層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗などを確保する。
- ④密粒度アスコンは、路盤の安定処理に用いる材料である。
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表層は舗装の一番上、車輪が直接触れる層です。したがって求められる性能は多岐にわたります。交通荷重を直接受け止める強さ、雨天時にも滑らないすべり抵抗、走行の快適さを決める平坦性、雨水を内部に入れない水密性、そして重い車が繰り返し通っても変形しない耐流動性です。
この要求に応じて、表層に用いる混合物は使い分けられます。最も一般的な密粒度アスファルトコンクリートは、細かい骨材が多く緻密で水密性に優れます。開粒度アスファルトコンクリートは、細かい骨材を減らして空隙を多くした混合物で、路面の水はけとすべり抵抗を高める目的で表層に用いられます。緻密ではないため平坦性を目的とするものではなく、また基層に用いるものでもありません。
基層は表層の下にあり、路盤の上面の不陸をならして表層を平らに支え、荷重を路盤へ伝える役割を担います。交通荷重を直接受けるのは表層であって基層ではありません。
なお密粒度アスファルトコンクリートは表層・基層に用いる混合物であり、路盤の安定処理に用いる材料ではありません。
(根拠:舗装施工便覧(日本道路協会)の表層・基層に関する記載によります)
他の選択肢が不適切な理由
「基層は、交通荷重を直接受けてすべり抵抗を確保する層である。」は誤りで、交通荷重を直接受けるのは表層です。
「開粒度アスコンは、平坦性を高めるため基層に用いられる。」も誤りで、開粒度混合物はすべり抵抗と排水のため表層に用います。
「密粒度アスコンは、路盤の安定処理に用いる材料である。」も誤りで、表層・基層に用いるアスファルト混合物です。