1級土木施工管理技士の第一次検定は、全問が四肢択一のマークシート方式で行われます。検定科目は土木工学等・施工管理法・法規の3科目で、このうち施工管理法だけが「知識」と「応用能力」に分かれます。そして合格基準は「全体の得点が60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の得点が60%以上」とされています(受検の手引には、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨の但し書きが付いています)。
ここが1級最大の特徴です。全体で60%を超えていても、応用能力だけが60%に届かなければ不合格になります。逆にいえば、この区分は他のどこかで取り返すことができません。近年は問題Bの後半に15問が置かれ、すべてが必須問題でした。15問の60%は9問ですから、最低でも9問は正解しなければならないという計算になります。なお、区分ごとの問題数・解答数は受検の手引には示されておらず、実際の問題冊子から分かる実績値ですので、最新の扱いは当日の問題冊子の指示に従ってください。
「応用能力」という名前から特別な出題を想像しがちですが、扱う内容そのものは施工計画・土工・コンクリート・工程・安全・品質・環境と、知識の区分とほぼ同じです。違うのは問い方です。1つの設問の中に4つの記述が並び、そのうち適当なものが「いくつあるか」を数えさせたり、「適当なものだけをすべて挙げている組合せはどれか」を選ばせたり、文章の(イ)〜(ニ)に入る語句の組合せを問うたりします。
この形式では、まぐれ当たりがほとんど起きません。4つの記述の正誤をすべて言い当てて初めて1点になるからです。「なんとなくこれが正解っぽい」という感覚が通用しない設計になっており、そこが得点差を生みます。
本サイトの「施工管理法(応用能力)」は12テーマ×各10問、合計120問を収録しています。本試験と同じ「適当なものの数はいくつか」「適当なもののみを全てあげている組合せはどれか」「(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せ」という形式を約半数に配置し、残りは四肢択一の判断問題としています。
与えられた条件のもとで施工計画をどう組み立てるかを問います。契約条件と現場条件の切り分け、複数案の比較検討、調達計画、施工計画書の位置づけについて、4つの記述の正誤をまとめて判断する形式に慣れていきます。
盛土のまき出し厚と締固め、構造物の裏込め、切土のり面の施工、建設機械の選定といった土工の場面を扱います。土量変化率を使った運搬計画の判断など、計算と知識が混ざった設問も含みます。
運搬・打込み・締固め・養生・打継目という一連の作業について、複数の記述の正誤を同時に判断します。打重ね時間の限度、内部振動機の使い方、寒中・暑中の対応など、現場での判断に直結する論点が並びます。
既製杭と場所打ち杭の施工上の留意点、孔壁保護の方法、直接基礎の支持層の確認、土留め壁と支保工の施工順序を扱います。ヒービング・ボイリング・盤ぶくれの区別も、組合せ形式で頻繁に問われます。
各種工程表から何が読み取れるかを、複数の記述を並べて判断させます。工程管理曲線による進捗の管理、工程と原価の関係、遅れが生じたときの対応の考え方も扱います。
与えられた作業の順序関係から全体工期やクリティカルパスを求める、計算主体のテーマです。作業日数が変わったときに工期がどう動くか、どの作業に余裕があるかといった、一歩踏み込んだ問いも含みます。
足場の組立てと作業床、手すりや墜落防止の設備、型枠支保工の構造と点検について、労働安全衛生規則の数値を含む記述の正誤を判断します。数値が1つ違うだけで誤りになるため、正確さが試されます。
明り掘削の作業、土止め支保工、車両系建設機械と移動式クレーンの安全、高所作業と墜落防止を扱います。作業主任者の選任が必要な作業や、点検の時期を組合せで問う設問も含みます。
盛土の締固め管理、現場密度試験や平板載荷試験、レディーミクストコンクリートの受入れ検査と判定について、複数の記述をまとめて判断します。規格を外れたときにどう処置するかという場面も扱います。
ヒストグラム・管理図・パレート図・特性要因図といった手法が、それぞれ何を明らかにするためのものかを整理します。出来形管理の測定項目と規格値、検査のしくみも、語句の組合せ形式でよく問われます。
騒音振動の防止対策、濁水処理、建設リサイクル法の特定建設資材、建設発生土の有効利用、産業廃棄物の管理票を扱います。「特定建設資材に当たるものはいくつか」といった数え上げの形式が典型です。
調査・測量から設計、施工、維持管理までを3次元データでつなぎ、生産性の向上を図るという考え方を出発点にします。設計データと現地盤との差に基づいて機械の動きを半自動的に制御するマシンコントロールと、その差を運転者に画面で示すだけのマシンガイダンスの違い、UAVによる3次元測量、転圧回数を面的に管理する締固め管理を扱います。
この区分の対策は、知識を新しく増やすことではありません。すでに学んだ内容を、「4つの記述それぞれについて、正しいか誤りかを言い切れる状態」に引き上げることです。知識の区分の問題を解くときも、正解の選択肢を選んで終わりにせず、残る3つがなぜ誤りなのか、どこを直せば正しい文になるのかを毎回言葉にしてみてください。それがそのまま応用能力の対策になります。
数え上げ形式(適当なものの数はいくつか)では、記述を1つずつ独立に判定し、余白に丸とバツを書き出してから数えるのが確実です。頭の中だけで処理しようとすると、3つ目を読むころには1つ目の判定が曖昧になります。手順を固定してしまえば、迷う時間そのものが減ります。
組合せ形式(適当なもののみを全てあげている組合せはどれか)では、自信のある記述から先に判定して選択肢を絞る消去法が有効です。1つでも確実に誤りと分かる記述があれば、それを含む選択肢はすべて外せます。4つすべてを判定できなくても正解にたどり着けることが多いので、分かるところから手をつけてください。
語句の組合せ形式((イ)〜(ニ)に当てはまる語句)は、対になる用語を取り違えていないかを試すものです。品質規定方式と工法規定方式、抑制工と抑止工、マシンコントロールとマシンガイダンス、指定仮設と任意仮設。こうした対をノートの見開きに左右で並べて書き、違いを一文で言えるようにしておくと、この形式に強くなります。
15問中9問という条件は、決して低いハードルではありません。ただし、出題される内容は「共通工学・施工管理法」と大きく重なります。まず知識の区分で土台を作り、その後に本ページの120問で問い方に慣れる、という順番で進めるのが遠回りに見えて最短です。
どちらも3次元設計データを使うICT施工の技術ですが、機械が自分で動くかどうかが違います。マシンコントロールは、設計データと現地盤との差に応じて排土板やバケットの動きを半自動的に制御します。マシンガイダンスは、その差を運転席の画面に表示するだけで、操作そのものは運転者が行います。組合せ形式で入れ替えて出題される定番の対です。
盛土の締固めをどう管理するかの二つの考え方です。品質規定方式は、締固め度など出来上がりの品質を規定し、その達成を確認します。工法規定方式は、使用する機械の種類と転圧回数をあらかじめ定め、それを守らせることで品質を確保します。転圧機械の走行位置を追跡して区画ごとの通過回数を管理する情報化施工は、後者にあたります。
ネットワーク工程表の余裕日数には2種類あります。トータルフロートは、全体工期を延ばさない範囲でその作業が持てる最大の余裕です。フリーフロートは、後続の作業の最早開始時刻に影響を与えない範囲の余裕で、常にトータルフロート以下になります。どちらを問われているかを読み違えないことが要点です。
建設リサイクル法で、一定規模以上の工事において分別解体と再資源化が義務づけられている資材です。コンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材の4種類が定められています。「いくつあるか」を数えさせる設問で、この4つ以外を混ぜてくるのが典型的な作り方です。
応用能力は、形式に慣れているかどうかで得点が大きく変わります。本サイトでは「施工管理法(応用能力)」の120問すべてに、正解の理由に加えて、4つの記述それぞれについてどこが正しくどこが誤りなのかまで解説をつけています。数え上げ形式や組合せ形式は、解説を読んで「誤りの1文をどう直せば正しくなるか」を確認する使い方が効果的です。
足切りがある以上、この区分だけは後回しにできません。登録不要・スマートフォン対応で、今すぐ取り組めます。間違えた問題は自動で記録されるので、弱いテーマから優先して繰り返せます。
本サイトが扱うのは第一次検定のみです。第二次検定(記述式・経験記述)は対象に含みません。第一次検定は、受検年度中に満19歳以上となる方であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます(令和6年度の受検資格の見直しによるものです)。試験を実施しているのは一般財団法人 全国建設研修センターで、第一次検定の合格者には「1級土木施工管理技士補」の称号が与えられます。
この分野の出題範囲を、テーマごとの一問一答にまとめました。答えと解説はその場で読めます。
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。