問13-13
山岳トンネルの掘削工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①全断面工法は、地質が不良な大断面のトンネルに適している。
- ②ベンチカット工法は、切羽を1回で全断面を掘削する工法である。
- ③ベンチカット工法は、上半と下半に分けて掘り進める工法である。
- ④導坑先進工法は、地山が安定した小断面にのみ用いられている。
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正解
③ベンチカット工法は、上半と下半に分けて掘り進める工法である。
解説
山岳トンネルの掘削工法は、「切羽(掘り進む先端の地山の面)を一度にどこまで掘るか」で分かれます。一度に掘る面積が大きいほど作業は速く進みますが、そのぶん切羽が自立していなければならず、地山への要求が厳しくなります。この関係が工法選定の軸です。
ベンチカット工法は、断面を上半と下半に上下2段に分け、上半を先行して掘り、階段(ベンチ)状に遅れて下半を掘り広げていく工法です。一度に掘る面積が小さくなるので切羽が自立しやすく、上半の切羽が不安定なときはベンチを短くして早く断面を閉じる、地山が良ければベンチを長くとって作業帯を広く使う、というように地山に合わせて調整できます。この柔軟さから、山岳トンネルで最も広く用いられています。
これに対し全断面工法は、断面全体を一度に掘る工法で、地山が安定していて断面が比較的小さい場合に適します。地質が不良な大断面では切羽が自立しないため採用できません。導坑先進工法は、先に小さな坑道(導坑)を掘って地質を確かめ、必要な処置をしてから本坑を広げる工法で、地山が悪い場合や大断面で用いられます。
(根拠:トンネル標準示方書(土木学会)の山岳工法に関する記載によります)
他の選択肢が不適切な理由
「全断面工法は、地質が不良な大断面のトンネルに適している。」は誤りです。全断面工法は切羽が自立することが前提であり、適用できるのは地山が安定した中小断面のトンネルです。
「ベンチカット工法は、切羽を1回で全断面を掘削する工法である。」も誤りで、これは全断面工法の説明です。ベンチカット工法は上下に分割して掘ります。
「導坑先進工法は、地山が安定した小断面にのみ用いられている。」も誤りです。導坑先進工法は、地質が不良な場合や断面が大きく一度に掘れない場合に選ばれる工法です。
山岳トンネルの掘削工法は、「切羽(掘り進む先端の地山の面)を一度にどこまで掘るか」で分かれます。一度に掘る面積が大きいほど作業は速く進みますが、そのぶん切羽が自立していなければならず、地山への要求が厳しくなります。この関係が工法選定の軸です。
ベンチカット工法は、断面を上半と下半に上下2段に分け、上半を先行して掘り、階段(ベンチ)状に遅れて下半を掘り広げていく工法です。一度に掘る面積が小さくなるので切羽が自立しやすく、上半の切羽が不安定なときはベンチを短くして早く断面を閉じる、地山が良ければベンチを長くとって作業帯を広く使う、というように地山に合わせて調整できます。この柔軟さから、山岳トンネルで最も広く用いられています。
これに対し全断面工法は、断面全体を一度に掘る工法で、地山が安定していて断面が比較的小さい場合に適します。地質が不良な大断面では切羽が自立しないため採用できません。導坑先進工法は、先に小さな坑道(導坑)を掘って地質を確かめ、必要な処置をしてから本坑を広げる工法で、地山が悪い場合や大断面で用いられます。
(根拠:トンネル標準示方書(土木学会)の山岳工法に関する記載によります)
他の選択肢が不適切な理由
「全断面工法は、地質が不良な大断面のトンネルに適している。」は誤りです。全断面工法は切羽が自立することが前提であり、適用できるのは地山が安定した中小断面のトンネルです。
「ベンチカット工法は、切羽を1回で全断面を掘削する工法である。」も誤りで、これは全断面工法の説明です。ベンチカット工法は上下に分割して掘ります。
「導坑先進工法は、地山が安定した小断面にのみ用いられている。」も誤りです。導坑先進工法は、地質が不良な場合や断面が大きく一度に掘れない場合に選ばれる工法です。