問13-6
砂防えん堤の目的に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①渓床の縦侵食を防いで、渓床の安定を図ることを目的とする。
- ②山脚を固定して、渓岸の崩壊を防ぐことを目的とする。
- ③下流へ流れる土砂を、完全に捕捉することを目的とする。
- ④土砂の流出を調節して、下流への流出量を減らす目的がある。
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正解
③下流へ流れる土砂を、完全に捕捉することを目的とする。
解説
砂防えん堤は、渓流を流れ下る土砂を相手にする構造物ですが、その役割は土砂をすべて止めることではありません。
まず、えん堤ができると上流側に土砂がたまり、渓床が上がって安定します。これにより、流水が渓床を掘り下げる縦侵食(下刻)が止まります。渓床が下がらなくなると、両岸の斜面の足元(山脚)が固定され、渓岸の崩壊も抑えられます。この二つが、砂防えん堤の基本的な働きです。
もう一つの役割が、土砂の流出を調節することです。ここが重要な考え方で、土砂は本来、川をつくり、河床や海岸を維持するために必要なものです。すべてを止めてしまえば下流の河床が下がり、海岸が侵食されるといった別の問題が起こります。そこで砂防えん堤は、一度に大量の土砂が流れ出すのを抑え、時間をかけて少しずつ流していくという調節を担います。
したがって、完全に捕捉することを目的とするという記述は、砂防計画の考え方に反しており誤りです。
(根拠:砂防えん堤の目的に関する一般的な計画・設計の考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「渓床の縦侵食を防いで、渓床の安定を図ることを目的とする。」は正しく、砂防えん堤の基本的な役割の一つです。
「山脚を固定して、渓岸の崩壊を防ぐことを目的とする。」も正しく、渓床が安定することで斜面の足元が守られます。
「土砂の流出を調節して、下流への流出量を減らす目的がある。」も正しく、一度に流出する土砂量を抑える働きを表しています。
砂防えん堤は、渓流を流れ下る土砂を相手にする構造物ですが、その役割は土砂をすべて止めることではありません。
まず、えん堤ができると上流側に土砂がたまり、渓床が上がって安定します。これにより、流水が渓床を掘り下げる縦侵食(下刻)が止まります。渓床が下がらなくなると、両岸の斜面の足元(山脚)が固定され、渓岸の崩壊も抑えられます。この二つが、砂防えん堤の基本的な働きです。
もう一つの役割が、土砂の流出を調節することです。ここが重要な考え方で、土砂は本来、川をつくり、河床や海岸を維持するために必要なものです。すべてを止めてしまえば下流の河床が下がり、海岸が侵食されるといった別の問題が起こります。そこで砂防えん堤は、一度に大量の土砂が流れ出すのを抑え、時間をかけて少しずつ流していくという調節を担います。
したがって、完全に捕捉することを目的とするという記述は、砂防計画の考え方に反しており誤りです。
(根拠:砂防えん堤の目的に関する一般的な計画・設計の考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「渓床の縦侵食を防いで、渓床の安定を図ることを目的とする。」は正しく、砂防えん堤の基本的な役割の一つです。
「山脚を固定して、渓岸の崩壊を防ぐことを目的とする。」も正しく、渓床が安定することで斜面の足元が守られます。
「土砂の流出を調節して、下流への流出量を減らす目的がある。」も正しく、一度に流出する土砂量を抑える働きを表しています。