建設機械の選定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①建設機械は、規模が大きいほど常に経済的に有利である。
- ②建設機械は、土質と運搬距離を踏まえて機種を選定する。
- ③建設機械の組合せは、能力の差が大きいほど効率がよい。
- ④建設機械の選定では、現場の広さを考える必要はない。
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建設機械の選定は、土工の能率と原価をほぼ決めてしまう判断です。基本となる物差しは二つあり、その土の上を機械が走れるか(トラフィカビリティ)と、土をどれだけの距離運ぶか(運搬距離)です。
土質は、機械が沈み込まずに走行できるかどうかを左右します。軟弱な粘性土の上に接地圧の高い機械を入れれば、車輪や履帯が沈んで動けなくなり、地盤も練り返されて悪化します。この判定に用いるのがコーン指数で、必要なコーン指数は機種ごとに定められています。
運搬距離は、どの機種が経済的かを決めます。ごく短い距離ならブルドーザで押すのが最も安く、距離が伸びるにつれてスクレープドーザ、スクレーパ、そしてショベル系機械とダンプトラックの組合せへと移っていきます。短い距離に大型の運搬機械を使えば積み下ろしの手間ばかりかかり、長い距離をブルドーザで押せば効率が極端に落ちます。
あわせて、作業場所の広さ、掘削の深さ、施工数量、機械の搬入路の条件も検討します。規模が大きい機械ほど時間当たりの能力は高くなりますが、工事量に見合わなければ機械経費を回収できず、かえって不経済になります。
(根拠:道路土工に関する指針(日本道路協会)及び建設機械施工の一般的な選定の考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「建設機械は、規模が大きいほど常に経済的に有利である。」は誤りです。工事量に対して過大な機械は、機械経費に見合う稼働が得られず不経済になります。
「建設機械の組合せは、能力の差が大きいほど効率がよい。」も誤りです。組合せの作業能力は最も能力の小さい機械に制約されるため、能力はできるだけそろえます。
「建設機械の選定では、現場の広さを考える必要はない。」も誤りです。作業に必要な旋回や転回のスペースが確保できなければ、機械は能力を発揮できません。