2026年版・5-3

設計図書と土木製図の読み方の一問一答

1級土木施工管理技士「共通工学・施工管理法」から、設計図書と土木製図の読み方に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-3

土木図面における断面の表し方に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①切断面の位置を示す切断線は、細い破線を用いて示す。
  • ②切断面に施すハッチングは、細い実線で描くのがよい。
  • ③ハッチングは、断面の外形線に対し平行に施すのがよい。
  • ④切断面の外形線は、細い実線で描くのが原則である。
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正解 ②切断面に施すハッチングは、細い実線で描くのがよい。
解説
断面図は、対象物を仮想の面で切り、その切り口の内部の形を表す図です。切ったことが読み手に一目で伝わるよう、どこで切ったのか、どこが切り口なのかを、線の種類で描き分ける決まりになっています。
切り口には、細かい斜めの平行線を並べます。これをハッチングといい、細い実線で描きます。切り口の輪郭そのものは太い実線で描くので、輪郭を太く、内部の斜線を細くすることで、形を追う線と、面を示す線とが自然に区別できます。ハッチングの向きは、断面の主な外形線または対称を示す線に対して適当な角度、通常は45度程度とします。外形線と平行にしてしまうと、輪郭とハッチングが重なって切り口の形が読み取りにくくなります。
どこで切ったのかを示す線は切断線と呼び、細い一点鎖線を用い、その端部と切断方向が変わる部分だけを太くします。一点鎖線を使うのは、中心線などと同じく実在しない仮想の線だからです。細い破線は、隠れて見えない部分の輪郭を表すかくれ線などに用いる線であり、切断線には用いません。
(根拠:日本産業規格 製図—図形の表し方の原則によります)

他の選択肢が不適切な理由
「切断面の位置を示す切断線は、細い破線を用いて示す。」は誤りです。切断線は、端部と方向の変わる部分を太くした細い一点鎖線で示します。
「ハッチングは、断面の外形線に対し平行に施すのがよい。」も誤りです。ハッチングは主な外形線または対称線に対して適当な角度、通常は45度程度で施します。
「切断面の外形線は、細い実線で描くのが原則である。」も誤りです。切断面の外形線は太い実線で描き、細い実線はハッチングや寸法線などに用います。
問25-3

土木製図における線の種類とその用途の組合せとして、適当なものはどれか。

  • ①太い実線 - 外形線
  • ②細い一点鎖線 - 外形線
  • ③細い実線 - かくれ線
  • ④細い破線 - 中心線
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正解 ①太い実線 - 外形線
解説
製図では、線の太さと形を使い分けることで、一枚の図面に複数の情報を重ねて描いています。線の意味を取り違えると、見えている形そのものを読み間違えることになります。
基本になるのは太さの区別です。実際に見える物の形を表す外形線には、最も目立つ太い実線を用います。図面を開いたときに、まず物の輪郭が浮かび上がるようにするためです。これに対し、寸法線・寸法補助線・引出線・ハッチング(断面を表す斜線)などの補助的な情報は、細い実線で描きます。主役である形を細い線が邪魔しないように、という考え方です。
次に形の区別です。手前の物に隠れて直接は見えない部分を表すかくれ線には破線を用います。切れ切れの線であることが、そのまま「見えていない」という意味になります。物の中心や対称の軸を表す中心線には一点鎖線を用い、加工前の形状や隣接する物の位置など、実在しない参考の形を表す想像線には二点鎖線を用います。
太さで「主役か脇役か」を、線の形で「見えているか、見えていないか、実在しないか」を表している、と整理すると覚えやすくなります。
(根拠:日本産業規格(JIS)の製図及び土木製図に関する規格によります)

他の選択肢が不適切な理由
「細い一点鎖線 - 外形線」は誤りです。細い一点鎖線は中心線や対称の軸を表す線であり、外形線には太い実線を用います。
「細い実線 - かくれ線」も誤りです。細い実線は寸法線・引出線・ハッチングなどに用いるもので、かくれ線には破線を用います。
「細い破線 - 中心線」も誤りです。破線は隠れて見えない部分を表す線であり、中心線には一点鎖線を用います。
問35-3

設計図書の間に相違がある場合の優先順位に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①共通仕様書は、特記仕様書より優先して適用される。
  • ②図面は、現場説明に対する質問回答書より優先する。
  • ③現場説明書は、共通仕様書より優先して適用される。
  • ④図面は、特記仕様書より優先して適用されるものである。
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正解 ③現場説明書は、共通仕様書より優先して適用される。
解説
設計図書は複数の文書からできているため、記載が食い違うことがあります。そのときにどれを正とするかを決めておかないと、現場で判断が止まってしまいます。そこで、優先して適用する順序があらかじめ定められています。
一般に用いられている順序は、優先度の高いものから、現場説明に対する質問回答書、現場説明書、特記仕様書、図面、共通仕様書です。
この順序には理屈があります。共通仕様書は、その発注機関の工事全般に共通して適用される一般的な定めで、最も広く薄い内容です。特記仕様書は、その工事だけに適用する個別の定めなので、共通仕様書より優先します。現場説明書は、入札の前に現場の条件を踏まえて示された内容で、さらにその工事に固有です。そして質問回答書は、その現場説明を受けた質問に対して最後に確定させた回答なので、最も優先度が高くなります。
つまり、より個別的で、より後に確定した文書ほど優先される、という考え方です。図面は形と寸法を示すものですが、施工の条件や品質の定めについては特記仕様書のほうが優先します。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書の設計図書の適用の優先順位に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「共通仕様書は、特記仕様書より優先して適用される。」は誤りです。優先順位は逆で、その工事に固有の定めである特記仕様書が共通仕様書より優先します。
「図面は、現場説明に対する質問回答書より優先する。」も誤りです。質問回答書は最も優先度が高く、図面より優先して適用されます。
「図面は、特記仕様書より優先して適用されるものである。」も誤りです。特記仕様書が図面より優先します。
問45-3

道路の縦断図に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①縦断図の縦の縮尺は、横の縮尺より大きくとるのが普通である。
  • ②縦断図の縦の縮尺は、横の縮尺と必ず一致させなければならない。
  • ③縦断図には、道路の幅員や横断勾配が表示されている。
  • ④縦断図の高さの基準は、各測点ごとに定めるものとする。
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正解 ①縦断図の縦の縮尺は、横の縮尺より大きくとるのが普通である。
解説
縦断図は、道路の中心線に沿って地面を縦に切り、地盤高と計画高の変化を表した図面です。路線の長さは数百メートルから数キロメートルに及ぶのに対し、高さの変化はせいぜい数メートルから数十メートルにとどまります。
そのため、縦と横を同じ縮尺で描くと、高さの変化がほとんど平らな線に見えてしまい、勾配の変化や切土・盛土の量の増減が読み取れません。そこで縦断図では、縦(高さ)方向の縮尺を横(距離)方向の縮尺より大きくとり、高さの変化を意図的に強調して描くのが一般的です。たとえば横1:1000に対して縦1:100というように、10倍程度の差をつけます。読む側は、図に見える勾配が実際より急に描かれていることを承知したうえで、記載された数値で判断します。
縦断図に記載されるのは、測点、追加距離、地盤高、計画高、切土高・盛土高、縦断勾配、縦断曲線などです。道路の幅員や横断勾配、のり面の形状といった断面方向の情報は、測点ごとに横方向に切った横断図に示されます。また高さの基準は、路線全体で同一の基準面(東京湾平均海面を基準とした標高)を用います。測点ごとに基準を変えれば、線がつながらなくなるからです。
(根拠:土木工事の設計図面の構成と記載事項に関する一般的な考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「縦断図の縦の縮尺は、横の縮尺と必ず一致させなければならない。」は誤りです。一致させると高さの変化が読み取れなくなるため、縦を大きくとります。
「縦断図には、道路の幅員や横断勾配が表示されている。」も誤りです。幅員や横断勾配は横断図に表示される情報です。
「縦断図の高さの基準は、各測点ごとに定めるものとする。」も誤りです。高さの基準は路線全体で同一の基準面を用います。
問55-3

道路の設計図面に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①平面図は、路線の位置や線形を平面的に表した図面である。
  • ②横断図は、測点ごとの道路の幅員や横断形状を表す図面である。
  • ③縦断図は、路線の中心線に沿った地盤高と計画高を表す。
  • ④一般図は、構造物の配筋の間隔と径を詳細に表す図面である。
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正解 ④一般図は、構造物の配筋の間隔と径を詳細に表す図面である。
解説
設計図面は、見る方向と詳しさによって役割が分かれています。この役割を取り違えると、必要な情報を探すのに手間取り、見落としの原因にもなります。
平面図は、路線や構造物を真上から見た図で、位置関係や線形(直線・曲線の配置)、用地の境界、周辺の地形との関係を表します。縦断図は、中心線に沿って縦に切った図で、追加距離ごとの地盤高と計画高、縦断勾配を表します。横断図は、各測点で路線と直角に切った図で、その位置における幅員、横断勾配、のり面の勾配や高さ、切土・盛土の形を表します。この3つで、位置・高さ・断面という三方向の情報がそろいます。
一方、一般図は構造物の全体の形状と主要な寸法を示す図面で、その構造物がどのようなものかを概観するためのものです。鉄筋の径や間隔、定着や継手の位置といった詳細を表すのは配筋図(構造図)であり、一般図の役割ではありません。したがって「一般図は、構造物の配筋の間隔と径を詳細に表す図面である」という記述は誤りです。
全体をつかむ図面から詳細を示す図面へ、という順に構成されていると理解しておくと、必要な図面をすぐに探せます。
(根拠:土木工事の設計図面の構成と記載事項に関する一般的な考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「平面図は、路線の位置や線形を平面的に表した図面である。」は正しい記述です。真上から見た位置関係と線形を示します。
「横断図は、測点ごとの道路の幅員や横断形状を表す図面である。」も正しい記述で、のり面の勾配や切土・盛土の形もここに示されます。
「縦断図は、路線の中心線に沿った地盤高と計画高を表す。」も正しい記述です。縦断勾配や縦断曲線もあわせて記載されます。
問65-3

土木図面における勾配の表示に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①のり面勾配1:1.5は、鉛直1に対し水平1.5の割合を表す。
  • ②のり面勾配1:1.5は、水平1に対し鉛直1.5の割合を表す。
  • ③のり面勾配1:1.5は、1.5に対する1の百分率を表す。
  • ④のり面勾配1:1.5は、のり面の長さが1.5であることを表す。
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正解 ①のり面勾配1:1.5は、鉛直1に対し水平1.5の割合を表す。
解説
のり面の勾配は、1:n(いちたいエヌ)という比の形で表します。このとき、コロンの左側の1が鉛直方向の高さ、右側のnが水平方向の距離を表します。つまり1:1.5であれば、高さが1上がる間に水平方向へ1.5進む、という傾きです。
この書き方が使われているのは、施工と検査の両方に都合がよいからです。のり面を仕上げるときは、盛土や切土の高さを1メートル上げるごとに水平に1.5メートル控える、という形でそのまま作業に使えます。また出来形の確認も、高さと控えの長さを測るだけで済みます。
数値が大きいほど傾きは緩やかになる点に注意してください。1:1.5より1:2.0のほうが、同じ高さに対して水平方向に長くとるので、緩いのり面になります。数字が大きい=急、と直感的に読み違えやすいところです。
なお、道路の縦断勾配や横断勾配は、比ではなく百分率(%)で表すのが一般的で、水平距離100に対する高さの変化を表します。同じ「勾配」という語でも、のり面は比、道路の縦横断は百分率、と使い分けられています。
(根拠:土木工事の設計図面における勾配の表示及び道路土工に関する指針(日本道路協会)によります)

他の選択肢が不適切な理由
「のり面勾配1:1.5は、水平1に対し鉛直1.5の割合を表す。」は誤りです。鉛直と水平が逆で、この読み方では実際よりはるかに急なのり面になってしまいます。
「のり面勾配1:1.5は、1.5に対する1の百分率を表す。」も誤りです。百分率で表すのは道路の縦断勾配・横断勾配であり、のり面勾配は比で表します。
「のり面勾配1:1.5は、のり面の長さが1.5であることを表す。」も誤りです。1.5が表すのは水平方向の距離であって、のり面に沿った斜めの長さではありません。
問75-3

鉄筋コンクリート構造物の配筋図の表示に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①D22は、直径22mmの丸鋼であることを表す。
  • ②D22は、呼び名22の異形棒鋼であることを表す。
  • ③SD345は、鉄筋の呼び名が345であることを表す。
  • ④@250は、鉄筋の長さが250mmであることを表す。
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正解 ②D22は、呼び名22の異形棒鋼であることを表す。
解説
配筋図の記号は、鉄筋の種類・太さ・材質・配置の間隔を短く言い表すために決められています。読み方を覚えておくと、図面から配筋の全体像がすぐにつかめます。
Dは異形棒鋼(Deformed bar)を表す記号で、表面にリブや節と呼ばれる突起が付いた鉄筋です。この突起がコンクリートに食い込むことで、両者が一体となって力を伝えます。これに対し表面が滑らかな丸鋼にはφを用います。Dに続く数字は呼び名で、おおむねの直径をミリメートルで表した値です。D22は呼び名22の異形棒鋼を意味します。突起があるため断面の形が一様ではなく、実測の直径そのものではないため、直径ではなく呼び名という言い方をします。
SD345は鉄筋の材質を表す記号です。SDは異形棒鋼(Steel Deformed bar)を、続く345は降伏点の下限値がおよそ345N/mm²であることを表します。つまり材質の強さを示す記号であり、太さを示す呼び名ではありません。
@250は配置の間隔を表す記号で、鉄筋を250mmの間隔で並べるという意味です。鉄筋の長さを表すものではありません。
(根拠:日本産業規格(JIS)の鉄筋コンクリート用棒鋼に関する規格によります)

他の選択肢が不適切な理由
「D22は、直径22mmの丸鋼であることを表す。」は誤りです。Dは異形棒鋼を表す記号で、丸鋼ではありません。また22は実測の直径ではなく呼び名です。
「SD345は、鉄筋の呼び名が345であることを表す。」も誤りです。345は降伏点の下限値をN/mm²で表した数値であり、太さを示す呼び名ではありません。
「@250は、鉄筋の長さが250mmであることを表す。」も誤りです。@は配置の間隔を表す記号で、250mm間隔で鉄筋を並べることを意味します。
問85-3

土木製図における寸法及び尺度に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①図面に記入する寸法は、原則として仕上がり寸法を示す。
  • ②尺度が1:100とは、図面上の1が実物の100であることを表す。
  • ③寸法の単位を図面に明示すれば、mm以外の単位も用いてよい。
  • ④現尺で描いた図面の寸法は、実物より大きく記入するとよい。
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正解 ④現尺で描いた図面の寸法は、実物より大きく記入するとよい。
解説
製図の大原則は、図面に記入する寸法は、その図がどの尺度で描かれていても、常に実物の寸法(仕上がり寸法)を書くということです。図面を縮小して描いても拡大して描いても、記入する数値は変わりません。
この原則があるからこそ、図面を読む人は物差しで図を測る必要がなく、書かれた数値をそのまま信用して施工や積算ができます。逆に、図の大きさに合わせて数値を書き換えてしまえば、何が本当の寸法なのか誰にも分からなくなります。したがって「現尺で描いた図面の寸法は、実物より大きく記入するとよい」という記述は、この原則に真っ向から反しており誤りです。現尺(1:1)で描いた場合も、記入するのは実物の寸法そのものです。
尺度は「図面上の長さ:実物の長さ」の比で表します。1:100であれば、図面上の1に対して実物が100、すなわち100分の1に縮小して描かれていることを意味します。縮尺の1:2、現尺の1:1、倍尺の2:1という三通りがあります。
寸法の単位は、機械製図ではミリメートルを単位として記号を省略するのが原則ですが、土木の図面では対象が大きいためメートルを用いることが多く、その場合は単位を図面上に明示します。
(根拠:日本産業規格(JIS)の製図に関する規格によります)

他の選択肢が不適切な理由
「図面に記入する寸法は、原則として仕上がり寸法を示す。」は正しい記述です。尺度にかかわらず実物の寸法を記入します。
「尺度が1:100とは、図面上の1が実物の100であることを表す。」も正しい記述で、100分の1に縮小した図であることを意味します。
「寸法の単位を図面に明示すれば、mm以外の単位も用いてよい。」も正しい記述です。土木の図面では単位を明示したうえでメートルを用いることが一般的です。
問95-3

受注者が行う設計図書の照査に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①照査で相違を発見しても、受注者は自らの判断で施工できる。
  • ②照査は、監督員が行うもので受注者の義務ではない。
  • ③照査の結果、相違を発見したときは監督員に確認を請求する。
  • ④照査は、工事の完成後にまとめて行えばよいものとする。
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正解 ③照査の結果、相違を発見したときは監督員に確認を請求する。
解説
設計図書の照査とは、受注者が施工に着手する前に、渡された図面・仕様書・現場説明書・質問回答書を突き合わせ、記載の食い違いや誤り、現場の実際との相違がないかを確かめる作業です。共通仕様書により、受注者が行うべき義務とされています。
照査が受注者の義務とされているのは、施工に着手してから設計の誤りが見つかると、すでに造った部分の手戻りが生じ、工期にも費用にも大きな影響が出るからです。図面をよく読み込む立場にある施工者が、着手前の段階で不整合を洗い出すことが最も効率的なのです。
照査によって、図面と仕様書が一致しない、設計図書に誤りや記載漏れがある、表示が明確でない、現場の形状・地質・湧水等の状態が設計図書と一致しない、といった事実を発見したときは、受注者はその旨を直ちに監督員に通知し、その確認を請求しなければなりません。ここで自分の判断だけで施工を進めてはいけません。設計図書は契約の内容そのものであり、それと違うものを造れば契約違反となり、費用を請求することもできなくなるからです。
監督員は、通知を受けたら受注者の立会いの上で直ちに調査を行い、その結果を通知します。必要があれば設計図書が訂正・変更され、工期や請負代金額も調整されます。
(根拠:公共工事標準請負契約約款の条件変更等及び土木工事共通仕様書の設計図書の照査に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「照査で相違を発見しても、受注者は自らの判断で施工できる。」は誤りです。相違を発見したときは監督員に通知し、確認を請求しなければなりません。
「照査は、監督員が行うもので受注者の義務ではない。」も誤りです。設計図書の照査は共通仕様書により受注者の義務とされています。
「照査は、工事の完成後にまとめて行えばよいものとする。」も誤りです。照査は着手前に行うもので、完成後では手戻りを防ぐという目的を果たせません。
問105-3

高さ4.0mの盛土のり面を1:1.8の勾配で仕上げる場合、のり尻からのり肩までの水平距離として適当なものはどれか。

  • ①4.0m
  • ②2.2m
  • ③5.8m
  • ④7.2m
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正解 ④7.2m
解説
のり面の勾配1:nは、鉛直方向の高さ1に対して水平方向にn進む、という比を表しています。したがって、のり面全体の水平距離は、のり面の高さにnを掛けるだけで求められます。
水平距離 = のり面の高さ × n
この問題では、のり面の高さが4.0m、勾配が1:1.8ですからnは1.8です。
水平距離 = 4.0 × 1.8 = 7.2m
つまり、のり尻(のり面の下端)からのり肩(のり面の上端)までは、水平に7.2m離れていることになります。
この計算は、盛土の用地幅を求めるときや、切土のり面が用地境界に収まるかを確かめるときに、現場で日常的に使います。たとえば道路の路肩からさらに7.2mの用地が必要になる、という形で直接効いてきます。
なお、のり面に沿った斜めの長さ(のり長)が必要な場合は、高さと水平距離を直角をはさむ二辺とする直角三角形を考えて求めます。この場合は 4.0² + 7.2² の平方根で約8.2mです。水平距離とのり長は別のものなので、図面のどちらの寸法が示されているかを必ず確認してください。
(根拠:道路土工に関する指針(日本道路協会)ののり面勾配の表示によります)

他の選択肢が不適切な理由
「4.0m」は、のり面の高さをそのまま答えたもので、勾配の1.8を掛けていません。勾配が1:1のときだけ高さと水平距離が等しくなります。
「2.2m」は、高さ4.0mを勾配の1.8で割った値です。1:nのnは高さに掛けるものであり、割るものではありません。
「5.8m」は、高さ4.0mに1.8を足した値です。勾配は比であって、高さに加える長さではありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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