水準測量に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①後視とは、標高が既知の点に立てた標尺の読みをいう。
- ②前視とは、標高が既知の点に立てた標尺の読みをいう。
- ③器高式とは、各測点間の高低差を順に求める方法をいう。
- ④昇降式とは、器械の視準線の標高を求める方法をいう。
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水準測量は、レベル(水平な視準線をつくる器械)と標尺を使って、2点間の高さの差を測る作業です。レベルそのものは高さを測る器械ではなく、水平な線を引く器械にすぎません。その水平線を基準にして、既知の点と求めたい点の標尺の目盛を読み、その差から高さの差を出す、という考え方が出発点になります。
ここで、標高が分かっている点に立てた標尺の読みを後視(B.S.)、標高を求めようとする点に立てた標尺の読みを前視(F.S.)といいます。器械の後ろ・前という位置関係ではなく、既知点か未知点かで呼び分ける点に注意してください。進行方向に対して、すでに測り終えた側を振り返る(後ろを見る)ので後視、これから進む側を見るので前視、と覚えると取り違えません。
計算の方法には器高式と昇降式の2つがあります。器高式は、既知点の標高に後視を足して視準線の標高(器械高)を求め、そこから前視を引いて各点の標高を出す方法で、1回の据付で多くの点を測るときに便利です。昇降式は、後視から前視を引いて2点間の高低差だけを順に積み上げていく方法です。
(根拠:測量法に基づく作業規程の準則(国土交通省告示)の水準測量に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「前視とは、標高が既知の点に立てた標尺の読みをいう。」は誤りです。前視は標高を求めようとする点、すなわち未知点に立てた標尺の読みをいいます。
「器高式とは、各測点間の高低差を順に求める方法をいう。」も誤りです。測点間の高低差を順に求めていくのは昇降式で、器高式は視準線の標高を経由して各点の標高を求めます。
「昇降式とは、器械の視準線の標高を求める方法をいう。」も誤りです。視準線の標高(器械高)を求めるのは器高式であり、両者の説明が入れ替わっています。