品質管理を進める手順として、適当なものはどれか。
- ①計画→検討→実施→処置の順に繰り返して進める。
- ②計画→実施→検討→処置の順に繰り返して進める。
- ③実施→計画→処置→検討の順に繰り返して進める。
- ④検討→計画→実施→処置の順に繰り返して進める。
答えと解説を見る
品質管理は、良い物ができたかどうかを最後に調べる検査のことではありません。良い物ができる工程をつくり、それを保ち続けるための管理の仕組みです。そのため、決まった手順を回し続ける形をとります。
手順は、計画(Plan)、実施(Do)、検討(Check)、処置(Action)の四つで、頭文字をとってPDCAサイクル、あるいは提唱者の名にちなんでデミングサイクルと呼ばれます。
計画では、管理しようとする品質特性を選び、その特性についての品質標準と作業標準を定めます。実施では、作業標準を関係者に周知し、教育したうえで、その標準どおりに施工します。検討では、実際のデータを取ってヒストグラムや管理図などで整理し、工程が安定しているか、規格を満たしているかを調べます。処置では、異常があればその原因を追究して取り除き、標準そのものに問題があれば標準を改めます。
大切なのは、これが一度で終わらず、処置の結果を次の計画に反映して回り続ける点です。この繰り返しによって、工程は少しずつ安定し、ばらつきが小さくなっていきます。
(根拠:日本産業規格が定める品質管理の一般的な考え方によります)
他の選択肢が不適切な理由
「計画→検討→実施→処置の順に繰り返して進める。」は誤りです。検討は実際に施工したデータを調べる段階であり、実施の前に置くことはできません。
「実施→計画→処置→検討の順に繰り返して進める。」も誤りです。標準を定めないまま施工することになり、何を基準に良否を判断するのかが決まりません。
「検討→計画→実施→処置の順に繰り返して進める。」も誤りです。データがない段階で検討はできず、処置を最後に置くと、その結果を次の計画へ結びつける流れが切れます。