2026年版・6-5

応用:工程管理と工程表の一問一答

1級土木施工管理技士「施工管理法(応用能力)」から、応用:工程管理と工程表に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-5

工程管理の進め方に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①工程管理は、計画・実施・検討・処置の手順を繰り返して行う。
  • ②工程管理は、作業が計画より進んでいれば検討を要しないとする。
  • ③工程管理は、工事の完了後に実績を整理する作業をいう。
  • ④工程管理は、原価や品質とは切り離して単独で計画する。
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正解 ①工程管理は、計画・実施・検討・処置の手順を繰り返して行う。
解説
工程管理とは、決められた工期の中で工事を終わらせるために、計画した進み方と実際の進み方を比べ、ずれていれば手を打つ、という一連の仕組みのことです。
その進め方は、計画(Plan)、実施(Do)、検討(Check)、処置(Action)という四つの段階を繰り返す形をとります。まず工程計画を立てて工程表をつくり、その計画に従って施工し、一定の期間ごとに実績を計画と比べ、差が出ていれば原因を調べて作業方法や人員・機械の配置を見直します。見直した結果は次の計画に反映され、また同じ輪が回ります。工事は天候や地盤条件、資材の入手状況によって計画どおりに進まないのが普通なので、一度立てた計画をそのまま押し通すのではなく、回しながら修正していく点が要点です。
また、実績が計画より進みすぎている場合も検討が必要です。進みすぎは、必要以上の人員や機械を投入して原価が膨らんでいる、あるいは後工程の準備が追いつかず手待ちが生じる、という状態を示していることがあるためです。
(根拠:工程管理の一般的な手順(計画・実施・検討・処置)によります)

他の選択肢が不適切な理由
「工程管理は、作業が計画より進んでいれば検討を要しないとする。」は誤りです。進みすぎは過大な投入による原価の増加や後工程との不整合を示すことがあり、遅れと同じく原因の検討が必要です。
「工程管理は、工事の完了後に実績を整理する作業をいう。」も誤りです。工程管理は工事の進行中に計画と実績を比べて処置する活動であり、完了後の整理だけでは工期を守る役に立ちません。
「工程管理は、原価や品質とは切り離して単独で計画する。」も誤りです。工程を急げば原価が増え品質が下がるというように三者は互いに影響し合うため、切り離して計画することはできません。
問26-5

縦軸に作業名、横軸に各作業の出来高比率をとって表す工程表として、適当なものはどれか。

  • ①バーチャート
  • ②ガントチャート
  • ③斜線式工程表
  • ④工程管理曲線
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正解 ②ガントチャート
解説
工程表は、何を横軸にとるかで性格が大きく変わります。この違いを押さえておくと、現場でどの工程表を使うべきかを迷わず選べます。
ガントチャートは、縦軸に作業名を並べ、横軸にその作業の出来高比率、すなわち達成度をパーセントでとった工程表です。各作業がいま何割まで終わっているのかがひと目で分かるのが長所です。一方で、横軸が時間ではないため、その作業に何日かかるのか、遅れが工期全体にどう響くのか、作業どうしがどのような順序で結ばれているのかは読み取れません。
これに対しバーチャートは、横軸に日数や暦日をとり、各作業の着手日と終了日を棒で表します。作成が簡単で、いつ何をするのかが分かりやすいため、現場で最も広く使われています。斜線式工程表は、横軸に距離、縦軸に日数をとってトンネルや道路のように線状に進む工事の進み方を表すものです。工程管理曲線は、工事全体の出来高の累計を時間に対して描いた曲線で、全体の進み具合を予定と比べるために用います。
(根拠:工程管理における各種工程表の一般的な特徴によります)

他の選択肢が不適切な理由
「バーチャート」は誤りです。横軸にとるのは出来高比率ではなく日数であり、各作業の実施時期と所要日数を示す工程表です。
「斜線式工程表」も誤りです。距離と日数の関係で進捗を表すもので、トンネルや道路など線状構造物の管理に用います。
「工程管理曲線」も誤りです。工事全体の出来高の累計を時間に対して示す曲線であり、作業ごとの達成度を並べたものではありません。
問36-5

各種工程表の特徴に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)バーチャートは、各作業の所要日数に加えて、作業間の関連も明確に表すことができる。 (ロ)ガントチャートは、各作業の進捗率は分かるが、工期に及ぼす影響は把握しにくい。 (ハ)ネットワーク式工程表は、重点的に管理すべき作業を明確にできる。 (ニ)出来高累計曲線は、個々の作業の進捗状況を細かく把握するのに適している。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ②2個
解説
工程表はそれぞれ得意なことと不得意なことがあり、目的に応じて使い分けます。四つの記述はその長所と短所を述べたものです。
(イ)は誤りです。バーチャートは横軸に日数をとるため、どの作業をいつからいつまで行うのかはすぐ分かります。しかし作業どうしを結ぶ線がないので、ある作業が遅れたときにどの作業が連鎖して遅れるのかは読み取れません。作業間の関連を明確に表せるのはネットワーク式工程表です。
(ロ)は適当です。ガントチャートは横軸が各作業の出来高比率なので、達成度は一目で分かりますが、時間の軸をもたないため、その遅れが工期全体にどれだけ響くのかは分かりません。
(ハ)も適当です。ネットワーク式工程表は、作業を矢線と結合点で結んで前後関係を明示します。これにより最も時間のかかる経路であるクリティカルパスが求められ、遅らせてはならない重点管理作業がはっきりします。
(ニ)は誤りです。出来高累計曲線は工事全体の出来高を時間に対して累計したものなので、全体としての進み具合は分かりますが、個々の作業がどこまで進んでいるかは分かりません。個別の作業を見るにはバーチャートやネットワーク式工程表を併用します。
したがって適当なものは2個です。
(根拠:工程管理における各種工程表の一般的な特徴によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。ガントチャートとネットワーク式工程表の特徴を述べた2つの記述は、どちらも正しい内容です。
「3個」も誤りです。バーチャートは作業間の関連を表せず、出来高累計曲線は個々の作業の進捗を示しませんから、誤っている記述は2つあります。
「4個」も誤りです。作業間の関連を明確に表せるのはネットワーク式工程表であり、バーチャートの特徴ではありません。
問46-5

工程管理曲線(バナナ曲線)による管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①許容限界の幅は、工期の中央部ほど狭くなるように定める。
  • ②下方許容限界を下回る場合は、工程に余裕があると判断する。
  • ③工程管理曲線からは、個々の作業の遅れを直接特定できる。
  • ④上方許容限界を超える場合も、工程と投入資源を再検討する。
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正解 ④上方許容限界を超える場合も、工程と投入資源を再検討する。
解説
工程管理曲線は、工事全体の出来高の累計を縦軸、工期を横軸にとり、予定の曲線に上下の許容限界を添えたものです。二本の限界線が中央でふくらんだ形になることから、バナナ曲線とも呼ばれます。
限界の幅が中央部で広く、着工時と完成時で狭くなるのは、工事の初めと終わりでは進み方のずれが小さく、中期には多くの作業が同時に動いてずれが大きくなり得るためです。着工時と完成時はいずれも出来高が定まっているので、そこで幅は事実上なくなります。
管理の要点は、下方だけでなく上方も管理の対象だという点です。実施の曲線が下方許容限界を下回れば工程の遅れであり、原因を調べて増員や作業方法の変更、場合によっては突貫作業を検討します。一方、上方許容限界を超えている場合も放置してはいけません。必要以上に人員や機械を投入して原価が膨らんでいる、後工程の準備が追いつかず手待ちが生じる、といった状態を示していることがあるためで、工程と投入資源を見直します。
なお、この曲線が示すのは全体の進み具合だけなので、どの作業が遅れているのかを知るにはバーチャートやネットワーク式工程表と併用します。
(根拠:工程管理における工程管理曲線の一般的な使い方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「許容限界の幅は、工期の中央部ほど狭くなるように定める。」は誤りです。幅は中央部ほど広く、着工時と完成時に向かって狭くなります。この形からバナナ曲線と呼ばれています。
「下方許容限界を下回る場合は、工程に余裕があると判断する。」も誤りです。下回るのは予定より出来高が少ない状態、すなわち工程の遅れであり、直ちに原因を調べて対策をとる必要があります。
「工程管理曲線からは、個々の作業の遅れを直接特定できる。」も誤りです。示されるのは工事全体の累計出来高であり、どの作業が遅れているかを知るには他の工程表と併用します。
問56-5

工程表の選び方に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)トンネルや道路のように線状に進む工事の管理には、斜線式工程表が適する。 (ロ)作業の順序関係と各作業の余裕日数を明らかにするには、ネットワーク式工程表が適する。 (ハ)工事全体の進捗を予定と比較して管理するには、ガントチャートが適する。 (ニ)各作業の着手日と終了日を一目で示すには、バーチャートが適する。

  • ①(イ)(ロ)
  • ②(イ)(ロ)(ニ)
  • ③(ロ)(ハ)
  • ④(ハ)(ニ)
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正解 ②(イ)(ロ)(ニ)
解説
工程表は目的に合わせて選ぶ道具です。それぞれが何を軸にとっているかを思い出せば、適否は自然に判断できます。
(イ)は適当です。斜線式工程表は、横軸に距離、縦軸に日数をとる工程表です。トンネルや道路、水路のように一方向へ進んでいく工事では、線の傾きがそのまま日当たりの進行量を表すため、進み方の速い遅いが直感的に読み取れます。
(ロ)も適当です。ネットワーク式工程表は、作業の前後関係を矢線と結合点で表すため、どの作業がどの作業の完了を待つのかが明確です。各作業のフロート(余裕日数)も計算でき、最も余裕のない経路であるクリティカルパスが求められます。
(ハ)は誤りです。ガントチャートは各作業の達成度を示すもので、横軸に時間をもたないため、工事全体の進捗を予定と比較する用途には向きません。この用途に適するのは出来高累計曲線や工程管理曲線です。
(ニ)も適当です。バーチャートは横軸に日数をとり、作業ごとの着手日と終了日を棒で表すため、いつ何をするのかが一目で分かります。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ニ)です。
(根拠:工程管理における各種工程表の一般的な特徴によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ロ)」は誤りです。2つとも適当ですが、バーチャートに関する記述も正しいため、これを欠いた組合せは成り立ちません。
「(ロ)(ハ)」も誤りです。ガントチャートは全体の進捗を予定と比較する用途には適さず、斜線式工程表とバーチャートの正しい記述も抜けています。
「(ハ)(ニ)」も誤りです。(ハ)が誤りであるうえ、斜線式工程表とネットワーク式工程表の正しい記述を欠いています。
問66-5

工事の原価と施工出来高の関係に関する次の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)施工出来高が損益分岐点を下回っていても、工事は必ず利益を生む。 (ロ)施工出来高が損益分岐点を上回るときの施工速度を、採算速度という。 (ハ)施工量が増えるほど、施工量当たりの固定原価の負担は小さくなる。 (ニ)工事の原価は、施工量にかかわらず一定にかかる固定原価と、施工量に比例する変動原価に分けられる。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ③3個
解説
工事の原価は、施工量との関係によって二つに分けて考えます。この分け方が、採算のとれる施工速度を判断する土台になります。
(イ)は誤りです。損益分岐点を下回っている状態とは、施工出来高が総原価に届いていない状態であり、そのままでは損失が生じます。必ず利益を生むという記述は成り立ちません。
(ロ)は適当です。施工出来高と総原価が等しくなる点を損益分岐点といい、これを上回る出来高をあげられる施工速度を採算速度といいます。採算速度を下回る速さで施工していては、どれだけ丁寧に工事を進めても損失が出ます。
(ハ)も適当です。固定原価は施工量にかかわらず一定なので、施工量が増えるほど、施工量1単位が負担する固定原価は小さくなります。工事量に比べて過大な機械や仮設備を用意すると不経済になるのは、この関係によるものです。
(ニ)も適当です。固定原価は、現場事務所の経費、監督者の人件費、機械の損料など、施工量が多くても少なくても一定にかかる費用です。変動原価は、材料費や労務費のように施工量に比例して増える費用です。この二つの和が工事の総原価になります。
したがって適当なものは3個です。
(根拠:施工管理における原価管理の一般的な考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。固定原価と変動原価の区分、採算速度の意味、施工量と固定原価の負担の関係の三つが、いずれも正しい記述です。
「2個」も誤りです。誤っているのは、損益分岐点を下回っても利益を生むとする記述だけです。
「4個」も誤りです。損益分岐点を下回れば施工出来高が総原価に届かず、損失が生じます。
問76-5

工程計画の立案と管理に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)工程表は着工前に作成し、工事の進行に応じて必要な見直しを行う。 (ロ)工程が計画より進んでいる場合は、いかなる場合も是正を検討する必要はない。 (ハ)山積み・山崩しは、作業員や機械の必要量の変動をならすために行う。 (ニ)作業可能日数は、暦日数から休日や天候による作業不能日を差し引いて求める。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ③3個
解説
工程計画は、必要な作業量を、使える日数と使える人・機械で割り振る作業です。四つの記述はその基本手順にあたります。
(イ)は適当です。工程表は着工前に作成して監督員へ提出しますが、天候や地盤条件、関係機関との協議の結果によって前提が変わるため、進行に応じて見直します。一度作れば終わりという性質のものではありません。
(ロ)は誤りです。進みすぎは、過大な資源の投入や後工程との不整合を示していることがあるため、原因を確かめて必要なら是正します。
(ハ)も適当です。山積みとは、各作業に必要な人員や機械の量を日ごとに積み上げた図で、山崩しはその凹凸を、余裕のある作業の実施時期をずらすことでならす作業です。必要量の山が高いままだと、その日に合わせた過大な要員を確保することになり不経済です。
(ニ)も適当です。作業可能日数は、暦の日数から日曜・祝日などの休日、降雨や降雪、出水などで作業ができない日、そして関係機関との取決めによる作業制限日を差し引いて求めます。これが実際に工事に使える日数であり、必要な1日当たりの施工量はこの日数から決まります。
したがって適当なものは3個です。
(根拠:工程計画の立案に関する一般的な考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。工程表の見直し、作業可能日数の求め方、山積み・山崩しの目的を述べた3つの記述はいずれも正しい内容です。
「2個」も誤りです。誤っているのは、進んでいる場合の扱いに関する記述だけです。
「4個」も誤りです。工程が進みすぎている場合も原価の増加や手待ちの原因になり得るため、検討を要しないとはいえません。
問86-5

工程表に関する次の記述の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。 縦軸に作業名、横軸に出来高比率をとった工程表を(イ)といい、横軸に日数をとったものを(ロ)という。工事全体の出来高の累計と上下の許容限界を組み合わせたものを(ハ)といい、トンネルなど線状の構造物で距離と日数の関係を表すのに適するのは(ニ)である。

  • ①(イ)ガントチャート (ロ)バーチャート (ハ)工程管理曲線 (ニ)斜線式工程表
  • ②(イ)バーチャート (ロ)ガントチャート (ハ)工程管理曲線 (ニ)ネットワーク式
  • ③(イ)ガントチャート (ロ)バーチャート (ハ)ネットワーク式 (ニ)工程管理曲線
  • ④(イ)バーチャート (ロ)ガントチャート (ハ)斜線式工程表 (ニ)工程管理曲線
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正解 ①(イ)ガントチャート (ロ)バーチャート (ハ)工程管理曲線 (ニ)斜線式工程表
解説
工程表の名称は、何を軸にとっているかで整理すると混同しません。
ガントチャートは、縦軸に作業名、横軸に出来高比率をとります。各作業の達成度は分かりますが、時間の軸がないため所要日数や工期への影響は読み取れません。
バーチャートは、縦軸に作業名、横軸に日数をとり、作業ごとの着手日と終了日を棒で示します。作成が容易でいつ何をするかが分かるため、現場で最も多く使われますが、作業どうしの結びつきは表せません。
工程管理曲線は、工事全体の出来高の累計を工期に対して描いた予定曲線に、上方と下方の許容限界を添えたものです。二本の限界線が中央でふくらむ形からバナナ曲線とも呼ばれ、全体の進み具合が許容の範囲に入っているかを判断します。
斜線式工程表は、横軸に距離、縦軸に日数をとる工程表で、トンネルや道路のように一方向へ進む工事に適します。線の傾きがそのまま進行の速さを表します。なお、ネットワーク式工程表は作業の前後関係を矢線と結合点で表すもので、距離を軸にとる工程表ではありません。
(根拠:工程管理における各種工程表の一般的な特徴によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)バーチャート (ロ)ガントチャート (ハ)工程管理曲線 (ニ)ネットワーク式」は誤りです。出来高比率を横軸にとるのはガントチャート、日数を横軸にとるのはバーチャートで逆になっており、線状構造物の管理に適するのは斜線式工程表です。
「(イ)ガントチャート (ロ)バーチャート (ハ)ネットワーク式 (ニ)工程管理曲線」も誤りです。全体の出来高累計と許容限界を組み合わせたものは工程管理曲線であり、距離と日数の関係を表すのは斜線式工程表です。
「(イ)バーチャート (ロ)ガントチャート (ハ)斜線式工程表 (ニ)工程管理曲線」も誤りです。四つの語句がいずれも本来の定義と入れ替わっています。
問96-5

工期の短縮に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①工期短縮は、フロートの大きい作業から順に短縮するのが効率的である。
  • ②工期を短縮する場合は、クリティカルパス上の作業を対象に検討する。
  • ③工期を短縮すると、一般に単位当たりの直接費は減少していく。
  • ④工期を短縮すると間接費が増えるため、総費用は必ず増加する。
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正解 ②工期を短縮する場合は、クリティカルパス上の作業を対象に検討する。
解説
工期短縮を考えるときに最初に押さえるべきなのは、すべての作業を縮めても意味がない、という点です。
ネットワーク式工程表では、作業を結ぶ経路のうち最も所要日数の長い経路をクリティカルパスといい、その日数がそのまま工期になります。この経路上の作業には余裕日数(フロート)がなく、1日でも遅れれば工期がそのまま延びます。逆にいえば、工期を縮めたいときに効くのはこの経路上の作業だけです。フロートのある作業をいくら早く終わらせても、クリティカルパスの長さは変わらないため工期は縮みません。ただし、ある作業を縮めていくと別の経路のほうが長くなり、クリティカルパスが移ることがあるので、短縮のたびに経路を計算し直します。
費用の面では、作業を急ぐと残業や休日作業の割増、機械や要員の増投入が必要になるため、直接費は増加します。一方、工期が短くなると現場事務所の維持費など時間に比例する間接費は減少します。両者を足した総費用が最も小さくなる工期を最適工期といい、そこまでの短縮であれば総費用はむしろ減ります。
(根拠:ネットワーク式工程表における工期短縮の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「工期短縮は、フロートの大きい作業から順に短縮するのが効率的である。」は誤りです。フロートのある作業を縮めても工期を決めている経路の長さは変わらないため、工期は短縮できません。
「工期を短縮すると、一般に単位当たりの直接費は減少していく。」も誤りです。急ぐには割増賃金や機械の増投入が必要になるため、直接費は増加します。
「工期を短縮すると間接費が増えるため、総費用は必ず増加する。」も誤りです。間接費は時間に比例するため工期短縮によって減少し、最適工期までの範囲では総費用も減少します。
問106-5

工事の進捗管理に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)出来高累計曲線は、一般に工事の初期と終期で傾きが緩く、中期で急になる。 (ロ)工程管理曲線の許容限界の幅は、工期の中間部で広くなる。 (ハ)実施の出来高が上方許容限界を超えた場合は、問題がないので放置してよい。 (ニ)予定より遅れている場合は、原因を調べたうえで工程の見直しや増員を検討する。

  • ①(イ)(ハ)
  • ②(ロ)(ハ)(ニ)
  • ③(イ)(ハ)(ニ)
  • ④(イ)(ロ)(ニ)
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正解 ④(イ)(ロ)(ニ)
解説
進捗管理は、予定と実績を突き合わせ、ずれの向きと大きさに応じて手を打つ作業です。曲線の形にもきちんとした理由があります。
(イ)は適当です。工事の初期は準備や仮設に時間を要して出来高が伸びにくく、終期は仕上げや後片付け、検査が中心になるためやはり伸びが鈍ります。主要な工種が同時に動く中期に出来高が集中するため、累計曲線は横に寝たS字の形になります。
(ロ)も適当です。許容限界の幅は中期で広く、着工時と完成時に向かって狭くなります。中期は多くの作業が並行するため予定からのずれが生じやすく、一方で始点と終点は出来高が定まっているためです。この形からバナナ曲線と呼ばれます。
(ハ)は誤りです。上方許容限界を超えているのは、必要以上の人員や機械を投入して原価が膨らんでいる、あるいは後工程の準備が追いつかず手待ちが生じる状態を示している場合があり、原因を確かめて工程と資源配分を見直します。
(ニ)も適当です。遅れているときは、まず原因が天候か、要員・機械の不足か、前工程の遅れかを特定し、そのうえで作業方法の変更や増員、作業時間の延長などを検討します。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ニ)です。
(根拠:工程管理における工程曲線及び工程管理曲線の一般的な使い方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ハ)」は誤りです。上方許容限界を超えた状態も検討を要するため(ハ)は成り立たず、許容限界の幅と遅延時の対応に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ハ)(ニ)」も誤りです。(ハ)を含んでいるうえ、出来高累計曲線の形に関する正しい記述を欠いています。
「(イ)(ハ)(ニ)」も誤りです。(ハ)を含んでいるうえ、許容限界の幅に関する正しい記述が抜けています。

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