ネットワーク式工程表に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①クリティカルパスとは、所要日数が最も長くなる経路をいう。
- ②クリティカルパスは、必ず1本だけ存在する経路である。
- ③ダミーは、所要日数をもつ実際の作業を表す矢線である。
- ④クリティカルパス上の作業にも、日数の余裕が存在している。
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ネットワーク式工程表は、作業を矢線で、作業の区切りを結合点で表し、どの作業がどの作業の完了を待つのかという前後関係を目に見える形にした工程表です。ここから工期と余裕日数が計算で求められます。
開始から完了まで矢線をたどる道筋を経路といい、その中で所要日数の合計が最も長いものをクリティカルパスといいます。すべての作業が終わらないと工事は完了しないため、最も長い経路の日数がそのまま工期になります。この経路上の作業には余裕日数(トータルフロート)がなく、1日遅れれば工期がそのまま1日延びます。だからこそ重点的に管理すべき作業として扱われます。
クリティカルパスは、経路の日数が同じになれば2本以上同時に存在することがあります。また、工期短縮のために経路上の作業を縮めていくと、別の経路のほうが長くなり、クリティカルパスが移ることもあります。したがって、短縮のたびに経路を計算し直す必要があります。
なお、点線の矢線で表すダミーは所要日数を持たず、作業の前後関係だけを示す約束事です。
(根拠:ネットワーク式工程表におけるクリティカルパスの定義によります)
他の選択肢が不適切な理由
「クリティカルパスは、必ず1本だけ存在する経路である。」は誤りです。経路の所要日数が並べば複数のクリティカルパスが同時に存在しますし、工期短縮の結果として別の経路へ移ることもあります。
「ダミーは、所要日数をもつ実際の作業を表す矢線である。」も誤りです。ダミーは所要日数0で、実際の作業を伴わず、作業の順序関係だけを表すために用いる点線の矢線です。
「クリティカルパス上の作業にも、日数の余裕が存在している。」も誤りです。この経路上の作業のトータルフロートは0であり、1日でも遅れれば工期がそのまま延びます。