2026年版・6-9

応用:品質管理(土工・コンクリート)の一問一答

1級土木施工管理技士「施工管理法(応用能力)」から、応用:品質管理(土工・コンクリート)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全950問) 施工管理法(応用能力)の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-9

土の締固め試験と締固め曲線に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)突固めによる土の締固め試験は、現場の含水比を求めるための試験である。 (ロ)締固めのエネルギーを大きくすると、最大乾燥密度は大きくなる。 (ハ)粘性土の締固め曲線は、砂質土に比べて頂点が低くなだらかになる。 (ニ)締固め曲線の頂点に対応する含水比を、最適含水比という。

  • ①(イ)(ロ)
  • ②(ロ)(ハ)(ニ)
  • ③(イ)(ハ)
  • ④(イ)(ニ)
答えと解説を見る
正解 ②(ロ)(ハ)(ニ)
解説
突固めによる土の締固め試験は、室内で行う試験です。同じ土について含水比を変えながら一定の方法で突き固め、含水比を横軸、乾燥密度を縦軸にとって結んだ曲線が締固め曲線です。
(イ)は誤りです。この試験は室内で行うものであり、得られるのは最大乾燥密度と最適含水比です。現場の含水比そのものを求めるには、別に土の含水比試験を行います。
(ロ)は適当です。締固めのエネルギーを大きくすると、曲線の頂点は左上へ移動します。すなわち最大乾燥密度は大きくなり、最適含水比は小さくなります。強く突き固めるほど、水の助けが少なくても粒子が動いて詰まるようになるためです。
(ハ)も適当です。粒度分布のよい砂質土では頂点が高く鋭い形になり、粘性土では頂点が低くなだらかな形になります。粘性土は含水比が多少変わっても密度があまり変わらない反面、到達できる密度そのものが小さいということです。
(ニ)も適当です。締固め曲線は上に凸の山形になり、その頂点が最大乾燥密度、そのときの含水比が最適含水比です。水が少なすぎると土粒子どうしの摩擦が大きくて粒子が動けず、多すぎると粒子の間を水が占めて詰まらないため、最もよく締まる含水比が中間に現れます。
したがって適当なものは(ロ)(ハ)(ニ)です。
(根拠:日本産業規格が定める突固めによる土の締固め試験によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ロ)」は誤りです。締固め試験は室内試験であって現場の含水比を求めるものではなく(イ)は成り立たず、粘性土の曲線と最適含水比に関する正しい記述も抜けています。
「(イ)(ハ)」も誤りです。(イ)を含んでいるうえ、締固めエネルギーと最適含水比に関する正しい記述を欠いています。
「(イ)(ニ)」も誤りです。(イ)を含んでいるうえ、締固めエネルギーと粘性土の曲線に関する正しい記述が抜けています。
問26-9

盛土の締固め度に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①現場の乾燥密度を、室内試験による最大乾燥密度で除して求める。
  • ②現場の湿潤密度を、その土の最適含水比で除して求めるものである。
  • ③締固め度は、土の含水比が大きいほど必ず大きくなる値である。
  • ④室内試験による最大乾燥密度を、現場の乾燥密度で除して求める。
答えと解説を見る
正解 ①現場の乾燥密度を、室内試験による最大乾燥密度で除して求める。
解説
締固め度は、その土を実験室で最もよく締め固めたときの状態を100として、現場ではその何割まで締め固められたかを示す指標です。
まず室内で締固め試験を行い、含水比を変えながら締め固めて、乾燥密度が最も大きくなる点を求めます。このときの乾燥密度が最大乾燥密度、そのときの含水比が最適含水比です。次に現場で砂置換法やRI計器を用いて実際の乾燥密度を測り、これを最大乾燥密度で割って百分率で表したものが締固め度です。分子が現場の値、分母が室内の目標値であり、逆にすると意味が反転します。
乾燥密度を使うのは、土の中の水の量に左右されない、土粒子そのものの詰まり具合を表す指標だからです。湿潤密度では、水を多く含んでいるだけで大きな値になってしまい、締まり具合を正しく表せません。
また、締固め度は含水比が大きいほど高くなるわけではありません。最適含水比よりも乾いていても湿っていても乾燥密度は下がるため、締固め度は最適含水比付近で最大となる山形の関係になります。だからこそ、施工時の含水比の管理が重要になります。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す盛土の締固め管理の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「現場の湿潤密度を、その土の最適含水比で除して求めるものである。」は誤りです。締固め度は密度どうしの比であり、密度を含水比で割るという計算は成り立ちません。
「締固め度は、土の含水比が大きいほど必ず大きくなる値である。」も誤りです。乾燥密度は最適含水比で最大となり、それより湿っても乾いても低下します。
「室内試験による最大乾燥密度を、現場の乾燥密度で除して求める。」も誤りです。分子と分母が逆で、この式では締固めが不十分なほど大きい値になってしまいます。
問36-9

土工の品質管理に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)品質規定方式には、乾燥密度による締固め度の規定のほか、空気間隙率や飽和度による規定がある。 (ロ)工法規定方式では、まき出し厚、締固め機械の機種、締固め回数などを仕様書で定める。 (ハ)現場の乾燥密度の測定には、砂置換法やRI計器による方法が用いられる。 (ニ)締め固めた土の乾燥密度は、最適含水比のときに最大となる。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
答えと解説を見る
正解 ④4個
解説
土工の品質管理は、締め固めた土がどれだけ密になったかを測ることに尽きます。測り方と規定の仕方を整理しておきます。
(イ)は適当です。品質規定方式の代表は乾燥密度による締固め度の規定ですが、高含水比の粘性土のように締固め曲線の山がはっきりしない土では、これでは管理しにくくなります。そこで、土の中に残る空気の割合を示す空気間隙率や、すき間に占める水の割合を示す飽和度で規定する方法が用いられます。
(ロ)も適当です。工法規定方式では、あらかじめ試験施工で適切な条件を確かめたうえで、1層のまき出し厚、締固め機械の機種、締固め回数を定め、そのとおりに施工させます。
(ハ)も適当です。砂置換法は、掘り取った穴に一定の密度の砂を満たしてその体積を求める方法です。RI計器による方法は放射線の散乱や透過を利用するもので、測定が速く、多くの点を測れます。
(ニ)も適当です。締め固めた土の乾燥密度は含水比によって変わり、最適含水比のときに最大となります。乾きすぎていれば土粒子どうしの摩擦で密にならず、湿りすぎていれば粒子の間を水が占めて土粒子が詰まりません。
したがって四つの記述はいずれも適当であり、適当なものは4個です。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す盛土の締固め管理の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。品質規定方式の内容、工法規定方式の内容、現場密度の測定方法、乾燥密度と含水比の関係の四つは、いずれも正しい内容です。
「2個」も誤りです。空気間隙率や飽和度による規定は品質規定方式に含まれ、まき出し厚や締固め回数を定めるのは工法規定方式であり、どちらも記述のとおりです。
「3個」も誤りです。締め固めた土の乾燥密度は最適含水比のときに最大となる山形の関係を示すため、この記述も適当です。
問46-9

路床及び路盤の品質を確かめる試験に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①平板載荷試験は、路床の含水比を求めるために実施する試験である。
  • ②CBR試験は、コンクリートの圧縮強度を求める試験である。
  • ③プルーフローリングは、地山の粒度分布を調べる試験である。
  • ④プルーフローリングは、施工面を車両で走らせてたわみを調べる。
答えと解説を見る
正解 ④プルーフローリングは、施工面を車両で走らせてたわみを調べる。
解説
舗装の下にある路床や路盤は、完成後は目に見えません。そのため施工の途中で、支持力が確保されているか、弱い箇所が残っていないかを確かめます。
プルーフローリングは、締め固めた路床面や路盤面の上を、施工に用いた締固め機械やタイヤローラ、ダンプトラック等で実際に走行させ、そのときに生じるたわみの大きさを目視で観察する検査です。特徴は、点ではなく面全体を短時間で調べられることにあります。局部的に軟らかい箇所があると、そこだけ大きくたわむため見つけられます。不良箇所が見つかれば、置換えや再転圧などの手直しを行ってから次の層に進みます。
平板載荷試験は、円形の載荷板を地面に置いて荷重を加え、荷重と沈下量の関係から地盤反力係数を求める試験で、支持力の程度を数値で表します。CBR試験は、貫入棒を一定の速さで押し込んだときの荷重を標準の値と比べて百分率で表すもので、路床や路盤材料の支持力の指標として舗装の厚さの設計に用います。
いずれも支持力に関わる試験ですが、対象と得られる値が異なります。
(根拠:日本道路協会 舗装施工便覧の路床・路盤の施工管理に関する記載によります)

他の選択肢が不適切な理由
「平板載荷試験は、路床の含水比を求めるために実施する試験である。」は誤りです。この試験で得られるのは地盤反力係数であり、含水比は別途、土の含水比試験によって求めます。
「CBR試験は、コンクリートの圧縮強度を求める試験である。」も誤りです。CBR試験は路床土や路盤材料の支持力を表す指標を求める試験で、コンクリートの強度とは無関係です。
「プルーフローリングは、地山の粒度分布を調べる試験である。」も誤りです。粒度分布はふるい分け試験によって求めるもので、プルーフローリングは施工面のたわみを調べる検査です。
問56-9

レディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)スランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度は、受入れ時に確認する項目である。 (ロ)スランプが8cm以上18cm以下の場合の許容差は、±2.5cmである。 (ハ)普通コンクリートの空気量の許容差は、±1.5%である。 (ニ)塩化物イオン量は、原則として1.0kg/m³以下とする。

  • ①(イ)(ニ)
  • ②(イ)(ロ)(ハ)
  • ③(ロ)(ニ)
  • ④(ハ)(ニ)
答えと解説を見る
正解 ②(イ)(ロ)(ハ)
解説
受入れ検査は、荷卸し地点でコンクリートが注文どおりの品質であることを確かめる最後の機会です。打ち込んでしまえばやり直しがきかないため、項目と許容の範囲が定められています。
(イ)は適当です。確認するのはスランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度の四つです。それぞれ、打込みやすさ、凍結融解に対する抵抗性、鉄筋腐食のおそれ、そして構造の安全に直結します。
(ロ)も適当です。スランプの許容差は値によって異なり、8cm以上18cm以下では±2.5cm、5cm以上8cm未満では±1.5cm、2.5cmでは±1cmです。スランプが大きいほど測定値のばらつきも大きくなるため、許容差も広くとられています。
(ハ)も適当です。普通コンクリートの空気量は4.5%が標準で、許容差は±1.5%です。空気量が少なすぎると凍結融解に対する抵抗性が落ち、多すぎると強度が低下します。
(ニ)は誤りです。塩化物イオン量は原則として0.30kg/m³以下です。塩化物イオンは鉄筋を覆う不動態被膜を壊して腐食を進めるため、非常に厳しい値が定められています。1.0kg/m³では鉄筋腐食を防げません。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ハ)です。
(根拠:日本産業規格 レディーミクストコンクリートの品質に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ニ)」は誤りです。塩化物イオン量の原則は0.30kg/m³以下であり(ニ)は成り立たず、スランプと空気量の許容差に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、検査項目と空気量の許容差に関する正しい記述を欠いています。
「(ハ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、検査項目とスランプの許容差に関する正しい記述が抜けています。
問66-9

フレッシュコンクリートの試験に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①スランプ試験では、コンクリートを2層に分けて詰めていく。
  • ②スランプが12cmの場合の許容差は、±2.5cmとされている。
  • ③スランプ試験では、各層を突き棒で15回ずつ突き固める。
  • ④空気量が4.5%の普通コンクリートの許容差は、±1.0%である。
答えと解説を見る
正解 ②スランプが12cmの場合の許容差は、±2.5cmとされている。
解説
スランプ試験と空気量試験は、荷卸し地点で最も頻繁に行われる試験です。手順と許容差の数値をあわせて押さえます。
スランプ試験では、高さ30cmのスランプコーンにコンクリートをほぼ等しい量の3層に分けて詰め、各層を突き棒で25回ずつ均等に突き固めます。3層に分け、決められた回数を突くのは、詰め方の違いによって結果が変わらないようにするためです。その後コーンを静かに引き上げ、下がった量をセンチメートル単位で読み取ります。
許容差はスランプの値によって段階的に定められており、8cm以上18cm以下では±2.5cm、5cm以上8cm未満では±1.5cm、2.5cmでは±1cmです。スランプ12cmはこのうち最初の区分にあたるため、許容差は±2.5cmとなります。値が大きいほど許容差が広いのは、軟らかいコンクリートほど測定値がばらつきやすいためです。
空気量は、普通コンクリートで4.5%が標準、許容差は±1.5%です。空気量が少なすぎると凍結融解に対する抵抗性が不足し、多すぎると強度が低下します。おおむね空気量が1%増えると圧縮強度は4〜6%低下するとされ、両方の観点から幅が定められています。
(根拠:日本産業規格 コンクリートのスランプ試験方法及びレディーミクストコンクリートの品質に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「スランプ試験では、コンクリートを2層に分けて詰めていく。」は誤りです。ほぼ等しい量の3層に分けて詰めます。
「スランプ試験では、各層を突き棒で15回ずつ突き固める。」も誤りです。各層を25回ずつ突き固めます。回数が少ないと締固めが不足し、スランプが実際より小さく出ます。
「空気量が4.5%の普通コンクリートの許容差は、±1.0%である。」も誤りです。普通コンクリートの空気量の許容差は±1.5%です。
問76-9

コンクリートの品質管理に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)スランプ試験では、スランプコーンに2層に分けて詰め、各層を25回ずつ突き固める。 (ロ)圧縮強度試験の1回の試験値は、2個の供試体の試験値の平均で表す。 (ハ)フレッシュコンクリートの空気量が多いほど、圧縮強度は高くなる。 (ニ)反発度法は、硬化したコンクリートの圧縮強度を推定するのに用いられる。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
答えと解説を見る
正解 ①1個
解説
コンクリートの品質管理は、固まる前に測る項目と、固まった後に測る項目に分かれます。
(イ)は誤りです。スランプ試験は、コンクリートをほぼ等しい量の3層に分けて詰め、各層を突き棒で25回ずつ突き固めてから、スランプコーンを静かに引き上げて下がり量を測ります。層の数と突き回数まで細かく決めているのは、詰め方の違いで結果が変わらないようにするためで、2層では所定の締固めが得られません。
(ロ)も誤りです。1回の試験値は、3個の供試体の試験値の平均で表します。圧縮強度は同じコンクリートでも供試体ごとにばらつくため、個数を減らすと、たまたま低い値や高い値に判定が引きずられてしまいます。
(ハ)も誤りです。空気量が増えるとコンクリート内部の空隙が増えるため、圧縮強度は低下します。おおむね空気量が1%増えると強度は4〜6%低下します。適量の空気は凍結融解に対する抵抗性を高めるので必要ですが、多ければよいというものではありません。
(ニ)は適当です。反発度法は、ばねで打撃したときのはね返りの大きさから表面の硬さを測り、そこから圧縮強度を推定する方法です。構造物を壊さずに調べられる非破壊試験で、既設構造物の調査に用いられます。
したがって適当なものは1個です。
(根拠:日本産業規格 コンクリートの試験方法に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「2個」は誤りです。スランプ試験は3層に分けて詰めるため、2層とする記述は手順に合いません。
「3個」も誤りです。1回の試験値は3個の供試体の平均であり、2個では規定を満たしません。
「4個」も誤りです。空気量が増えるほど圧縮強度は低下するため、空気量が多いほど強度が高くなるという記述は成り立ちません。
問86-9

レディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する次の記述の(イ)〜(ニ)に当てはまる数値の組合せとして、適当なものはどれか。 スランプ12cmの場合の許容差は±(イ)cm、普通コンクリートの空気量4.5%に対する許容差は±(ロ)%である。塩化物イオン量は原則として(ハ)kg/m³以下とし、圧縮強度は1回の試験結果が呼び強度の強度値の(ニ)%以上であることを確認する。

  • ①(イ)1.5 (ロ)2.5 (ハ)0.30 (ニ)85
  • ②(イ)2.5 (ロ)1.5 (ハ)0.60 (ニ)75
  • ③(イ)1.5 (ロ)1.0 (ハ)0.60 (ニ)75
  • ④(イ)2.5 (ロ)1.5 (ハ)0.30 (ニ)85
答えと解説を見る
正解 ④(イ)2.5 (ロ)1.5 (ハ)0.30 (ニ)85
解説
受入れ検査の四つの数値は、それぞれ別の危険に対応しています。理由とあわせて覚えると取り違えません。
スランプの許容差は値によって段階的に定められ、8cm以上18cm以下では±2.5cm、5cm以上8cm未満では±1.5cm、2.5cmでは±1cmです。軟らかいコンクリートほど測定値がばらつくため、許容差も広くなります。スランプ12cmは最初の区分にあたるので±2.5cmです。
普通コンクリートの空気量は4.5%が標準で、許容差は±1.5%です。空気量が不足すると凍結融解に対する抵抗性が落ち、多すぎると圧縮強度が低下するため、両側に幅が定められています。
塩化物イオン量の0.30kg/m³以下は、鉄筋を守るための値です。コンクリートは強いアルカリ性なので、鉄筋の表面には腐食を防ぐごく薄い被膜ができています。塩化物イオンはこの被膜を壊すため、含有量が厳しく制限されています。
圧縮強度は、1回の試験結果が呼び強度の強度値の85%以上であり、かつ3回の試験結果の平均値が呼び強度の強度値以上であることをもって合格とします。1回ごとには多少の下振れを認めつつ、平均では必ず所定の強度を満たさせる、という二段構えの判定です。
(根拠:日本産業規格 レディーミクストコンクリートの品質に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)1.5 (ロ)2.5 (ハ)0.30 (ニ)85」は誤りです。スランプと空気量の許容差が入れ替わっています。スランプ12cmでは±2.5cm、空気量では±1.5%です。
「(イ)2.5 (ロ)1.5 (ハ)0.60 (ニ)75」も誤りです。塩化物イオン量の原則は0.30kg/m³以下であり、圧縮強度の1回の試験結果は呼び強度の強度値の85%以上でなければなりません。
「(イ)1.5 (ロ)1.0 (ハ)0.60 (ニ)75」も誤りです。四つの数値がいずれも規定の値と異なっています。
問96-9

レディーミクストコンクリートの圧縮強度の判定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の85%以上でよいとされる。
  • ②1回の試験は、任意の1個の供試体の試験値によって判定する。
  • ③圧縮強度の試験は、材齢7日の供試体によって合否を判定する。
  • ④1回の試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上とされている。
答えと解説を見る
正解 ④1回の試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上とされている。
解説
コンクリートの圧縮強度は、同じ配合で同じ日に造ったものでも必ずばらつきます。そこで判定は、個々の値と平均値の二つの条件を組み合わせて行います。
まず、1回の試験結果が呼び強度の強度値の85%以上であることが求められます。1回の試験結果とは、3個の供試体の試験値の平均のことです。3個の平均をとるのは、供試体1個の値には試料の採取や成形のばらつきが含まれ、それだけでロット全体を判断すると誤った結論になるためです。
次に、3回の試験結果の平均値が呼び強度の強度値以上であることが求められます。つまり、1回ごとには15%までの下振れを認めるものの、全体としては必ず所定の強度を確保させる、という考え方です。片方の条件だけでは、常に低めの強度が続く状態を見逃したり、一度の低い値だけで合格品を不合格にしたりすることになります。
判定に用いる材齢は、指定がなければ28日です。セメントの水和反応は打込み後もしばらく続き、28日でおおむね設計上見込む強度に達するためです。材齢7日の値は工程の管理に役立ちますが、合否の判定にそのまま用いるものではありません。
(根拠:日本産業規格 レディーミクストコンクリートの強度の判定に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の85%以上でよいとされる。」は誤りです。平均値については呼び強度の強度値以上であることが求められます。85%以上でよいとするのは1回ごとの試験結果についてです。
「1回の試験は、任意の1個の供試体の試験値によって判定する。」も誤りです。1回の試験結果は3個の供試体の試験値の平均で表します。
「圧縮強度の試験は、材齢7日の供試体によって合否を判定する。」も誤りです。判定に用いる材齢は指定がなければ28日で、7日の値は工程管理のための参考になります。
問106-9

品質管理における品質特性の選定と品質標準に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)品質特性は、工程の状態を敏感に表すものを選ぶ。 (ロ)品質特性は、できるだけ測定しやすいものを選ぶ。 (ハ)最終的な品質との関係が明らかであれば、代用特性を用いてもよい。 (ニ)品質標準は、施工の実績にかかわらず設計値をそのまま用いる。

  • ①(イ)(ニ)
  • ②(イ)(ロ)(ハ)
  • ③(ロ)(ニ)
  • ④(ハ)(ニ)
答えと解説を見る
正解 ②(イ)(ロ)(ハ)
解説
品質管理は、何を測るかを決めるところから始まります。測る対象の選び方を誤ると、いくら熱心にデータを集めても品質は良くなりません。
(イ)は適当です。品質特性は、工程の状態が変わったときに値も敏感に変わるものを選びます。工程が乱れても値が動かない特性では、異常に気づけないからです。
(ロ)も適当です。測定に手間や時間がかかりすぎる特性は、頻度を確保できず、結果が出るころには施工が先へ進んでしまいます。早く簡単に測れることが実用上の条件です。
(ハ)も適当です。本当に知りたい品質そのものを直接測るのが難しいときは、それと明確な関係のある別の特性を代用特性として用います。たとえば、締め固めた土の支持力を直接測る代わりに乾燥密度を測るのがこれにあたります。関係が確かめられていることが条件です。
(ニ)は誤りです。品質標準は、施工の実績やばらつきの大きさを考慮して、設計値を確実に満たせる余裕を見込んで定めます。ばらつきを無視して設計値そのものを標準にすると、半数近くが規格を外れることになります。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ハ)です。
(根拠:品質管理における品質特性の選定及び品質標準の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ニ)」は誤りです。品質標準はばらつきを見込んで定めるものであり(ニ)は成り立たず、測定のしやすさと代用特性に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、工程に敏感な特性を選ぶことと代用特性に関する正しい記述を欠いています。
「(ハ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、品質特性の選び方に関する2つの正しい記述が抜けています。

1級土木施工管理技士の対策問題(全950問)に戻る

※本ページは非公式の資格試験対策ページであり、一般財団法人 全国建設研修センターおよびその他の主催団体とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】