明り掘削の作業における点検に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①その日の作業を開始する前に、点検者に地山等を点検させる。
- ②点検は、1週間を超えない期間ごとに行えば足りるものとする。
- ③大雨のあとは、作業終了後に点検を行えばよいとされている。
- ④中震以上の地震のあとは、点検を行わなくてもかまわない。
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明り掘削とは、トンネルのように地中を掘り進むのではなく、地表を開いて行う掘削のことです。掘削面の背後の土がいつ崩れるかは外から見て分かりにくく、崩壊は一瞬で人を埋めてしまうため、法令は作業前と危険が高まった直後の点検を求めています。
点検は、あらかじめ定めた点検者に行わせます。時期は、その日の作業を開始する前、大雨のあと、中震以上の地震のあと、そして発破を行ったあとです。見るのは、浮石や亀裂の有無と状態、含水・湧水・凍結の状態の変化です。これらはいずれも、地山のせん断強さが下がって崩れやすくなっている兆候です。
作業を開始する前に点検するのは、前日の作業終了から当日の開始までの間に、雨や地下水の変化によって地山の状態が変わっていることがあるためです。大雨のあとに作業終了後まで待つ、あるいは定期の点検で足りるとしてしまうと、最も危険な時間帯に点検されないまま作業が行われることになります。
点検の結果、危険が認められたときは、土止め支保工を設ける、防護網を張る、労働者の立入りを禁止するといった措置を講じます。
(根拠:労働安全衛生規則の明り掘削の作業における点検に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「点検は、1週間を超えない期間ごとに行えば足りるものとする。」は誤りです。明り掘削の点検は作業開始前や大雨後などの時機に行うもので、期間を区切った定期点検で代えることはできません。
「大雨のあとは、作業終了後に点検を行えばよいとされている。」も誤りです。大雨のあとは作業を開始する前に点検し、危険があれば措置を講じてから作業に入ります。
「中震以上の地震のあとは、点検を行わなくてもかまわない。」も誤りです。中震以上の地震のあとは、浮石や亀裂の状態が変化しているおそれがあるため、点検が義務づけられています。