施工計画の作成に関する次の記述のうち、適当なものの数はいくつか。(イ)発注者が要求する品質を確保したうえで、経済性を追求して作成する。 (ロ)現場担当者だけで立案せず、社内の関連部署の知識や過去の実績も活用する。 (ハ)一つの案に固執せず、複数の案を比較検討したうえで決定する。 (ニ)契約で定められた工期が、必ずしも最も経済的な工期とは限らない。
- ①1個
- ②2個
- ③3個
- ④4個
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施工計画は、着工前の限られた時間で立てるものでありながら、その工事の品質・工程・原価・安全のすべてを左右します。作成にあたっての基本的な考え方を、一つずつ確かめます。
(イ)は適当です。施工計画は、発注者が要求する品質を確保することを前提とし、その範囲の中で経済性を追求します。順序を逆にすると、安くはできても要求された性能を満たさない構造物ができあがります。
(ロ)も適当です。ひとりの担当者が知る方法には必ず限りがあり、現場に近い者ほど目の前の条件に縛られて視野が狭くなります。社内の技術部門や関連部署の知識、過去の類似工事の記録などを持ち寄り、会社の組織全体で検討することが基本です。
(ハ)も適当です。比較する対象があって初めて、その案が有利か不利かを判断できます。一つの案だけで着工すると、より安全で経済的な方法があっても気づけません。
(ニ)も適当です。工事の原価は、出来高に比例して増える直接費と、工期の長さに比例して増える間接費の和で決まります。工期を縮めると間接費は減る一方、増員や機械の増強で直接費が増えるため、合計が最小になる工期が別に存在します。それが契約工期と一致するとは限りません。
したがって適当なものは4個です。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書の施工計画書に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。四つの記述はいずれも施工計画の基本的な考え方に沿った内容であり、正しいものが一つだけということはありません。
「2個」も誤りです。品質の確保を前提とした経済性の追求も、社内の組織を活用した立案も、どちらも正しい進め方です。
「3個」も誤りです。誤りを含む記述は一つもなく、複数案の比較検討と、契約工期が最も経済的な工期とは限らないという内容も、いずれも正しい記述です。