2026年版・6-2

応用:土工の施工管理の一問一答

1級土木施工管理技士「施工管理法(応用能力)」から、応用:土工の施工管理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-2

土量の変化率に関する次の記述の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。ほぐした土量を地山土量で除した値を(イ)といい、その値は一般に1より(ロ)。締め固めた土量を地山土量で除した値を(ハ)といい、その値は一般に1より(ニ)。

  • ①(イ)変化率L (ロ)大きい (ハ)変化率C (ニ)小さい
  • ②(イ)変化率C (ロ)大きい (ハ)変化率L (ニ)小さい
  • ③(イ)変化率L (ロ)小さい (ハ)変化率C (ニ)大きい
  • ④(イ)変化率C (ロ)小さい (ハ)変化率L (ニ)大きい
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正解 ①(イ)変化率L (ロ)大きい (ハ)変化率C (ニ)小さい
解説
土は、掘る前、運ぶとき、締め固めた後で、同じ質量でも体積が変わります。地面の中で長い年月をかけて締まっていた土は、掘り起こすと粒子の間に隙間ができてふくらみ、締め固めると元よりも密になるからです。この体積の変わり方を数値で表したものが土量の変化率です。
基準になるのは常に地山土量、すなわち掘る前の自然な状態での体積です。ほぐした土量を地山土量で除した値を変化率Lといいます。掘り起こせば必ずふくらむので、この値は一般に1より大きくなります。砂質土でおよそ1.2前後、岩塊ではさらに大きな値になります。
締め固めた土量を地山土量で除した値を変化率Cといいます。締め固めれば元の地山より密になるので、この値は一般に1より小さくなります。おおむね0.9前後です。
使い分けの要点は、何を求めたいかで決まります。運搬に必要なダンプトラックの台数を計算するときは、荷台に載るのはほぐした状態の土ですから変化率Lを使います。盛土の出来上がりの量から必要な掘削量を計算するときは変化率Cを使います。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す土量の変化率の定義によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)変化率C (ロ)大きい (ハ)変化率L (ニ)小さい」は誤りです。ほぐした土量に対応するのは変化率Lであり、記号が入れ替わっています。
「(イ)変化率L (ロ)小さい (ハ)変化率C (ニ)大きい」も誤りです。ほぐせば体積は増えるので変化率Lは1より大きく、締め固めれば減るので変化率Cは1より小さくなります。
「(イ)変化率C (ロ)小さい (ハ)変化率L (ニ)大きい」も誤りです。記号の対応も大小の関係も、いずれも逆になっています。
問26-2

地山土量10,000m³の土を掘削して運搬し、盛土を築造する。土量変化率がL=1.20、C=0.90であるとき、運搬すべきほぐした土量と、築造できる締め固めた盛土量の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①ほぐした土量12,000m³、盛土量11,000m³
  • ②ほぐした土量12,000m³、盛土量9,000m³
  • ③ほぐした土量9,000m³、盛土量12,000m³
  • ④ほぐした土量8,333m³、盛土量9,000m³
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正解 ②ほぐした土量12,000m³、盛土量9,000m³
解説
土量の計算は、地山土量を基準にして考えると迷いません。変化率LもCも、分母が地山土量であるという点で共通しているからです。
まず、ほぐした土量を求めます。変化率Lは、ほぐした土量を地山土量で除した値ですから、ほぐした土量は地山土量に変化率Lを掛けて求めます。10,000×1.20=12,000m³です。掘り起こすことで粒子の間に隙間ができ、体積が2割増える計算になります。運搬するダンプトラックの荷台に載るのはこの状態の土ですから、運搬計画に用いるのはこの値です。
次に、締め固めた盛土量を求めます。変化率Cは、締め固めた土量を地山土量で除した値ですから、盛土量は地山土量に変化率Cを掛けて求めます。10,000×0.90=9,000m³です。締め固めることで地山より密になり、体積は1割減ります。
ここで注意したいのは、ほぐした土量12,000m³に対して盛土量が9,000m³になるからといって、12,000から9,000へ直接換算する計算をしてはならないという点です。変化率LもCも地山土量を基準にしているため、必ず一度地山土量に戻してから換算します。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す土量の変化率の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「ほぐした土量12,000m³、盛土量11,000m³」は盛土量が誤りです。盛土量は地山土量に0.90を掛けた9,000m³です。
「ほぐした土量9,000m³、盛土量12,000m³」は二つの値が入れ替わっています。ほぐせば体積は増え、締め固めれば減ります。
「ほぐした土量8,333m³、盛土量9,000m³」はほぐした土量が誤りです。地山土量を1.20で割った値であり、正しくは1.20を掛けます。
問36-2

締め固めた盛土量18,000m³を築造するために必要な地山土量と、その運搬に要するほぐした土量の組合せとして正しいものはどれか。ただし、土量変化率はL=1.20、C=0.90とする。

  • ①地山土量16,200m³、ほぐした土量19,440m³
  • ②地山土量20,000m³、ほぐした土量21,600m³
  • ③地山土量20,000m³、ほぐした土量24,000m³
  • ④地山土量24,000m³、ほぐした土量20,000m³
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正解 ③地山土量20,000m³、ほぐした土量24,000m³
解説
この問題は、出来上がりの盛土量から逆算する形になっています。手順は二段階で、いったん地山土量に戻してから、ほぐした土量へ換算します。
第一段階です。変化率Cは、締め固めた土量を地山土量で除した値ですから、地山土量は締め固めた土量を変化率Cで割って求めます。18,000÷0.90=20,000m³です。締め固めると体積が1割減るのですから、18,000m³の盛土を造るには、それより多い20,000m³を掘る必要がある、と考えると意味がつかめます。
第二段階です。ほぐした土量は、地山土量に変化率Lを掛けて求めます。20,000×1.20=24,000m³です。運搬するダンプトラックの台数は、この24,000m³をもとに計算します。
間違えやすいのは、盛土量18,000m³に変化率Lを直接掛けて21,600m³としてしまうことです。変化率Lの分母は地山土量であって締め固めた土量ではないため、この計算は成り立ちません。必ず地山土量を経由する、という手順を守ることが要点です。
なお、実務ではこの計算に加えて、盛土に適さない材料の割合や、施工に伴う損失も見込んで掘削量を決めます。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す土量の変化率の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「地山土量16,200m³、ほぐした土量19,440m³」は誤りです。盛土量に0.90を掛けた値であり、正しくは0.90で割ります。
「地山土量20,000m³、ほぐした土量21,600m³」は、ほぐした土量が誤りです。盛土量に1.20を掛けており、地山土量に1.20を掛けなければなりません。
「地山土量24,000m³、ほぐした土量20,000m³」は二つの値が入れ替わっています。ほぐした土量は地山土量より大きくなります。
問46-2

盛土の施工に関する次の記述のうち、適当なものの数はいくつか。(イ)路体の盛土は、1層の締固め後の仕上り厚さを30cm以下とする。 (ロ)路床の盛土は、1層の締固め後の仕上り厚さを20cm以下とする。 (ハ)盛土は、下層に比べて上層ほど薄い層で仕上げるのが一般的である。 (ニ)盛土の締固めの効果は、土の含水比によって変わることはない。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ③3個
解説
盛土は、薄く敷きならして締め固める作業を繰り返して造ります。1層を厚くしすぎると、締固め機械の力が下部まで届かず、表面だけが締まって内部に緩い層が残ります。これが後の沈下や崩壊の原因になるため、1層の厚さに基準が設けられています。
路体の盛土では、1層のまき出し厚さを35〜45cm以下、締固め後の仕上り厚さを30cm以下とするのが一般的です。路床の盛土では、まき出し厚さを25〜30cm以下、締固め後の仕上り厚さを20cm以下とします。
上層ほど薄い層で仕上げるのは、上に行くほど要求される品質が高くなるからです。路床は舗装を直接支える部分であり、わずかな沈下も路面の凹凸として現れます。一方、深い位置にある路体は、多少の変形が路面に現れにくいうえ、上載荷重によっても締まっていきます。
締固めの効果と含水比の関係については、効果は含水比によって大きく変わります。同じ土を同じ機械で締め固めても、最大乾燥密度が得られるのは最適含水比のときだけで、それより乾いていても湿っていても密度は下がります。含水比にかかわらず同じ効果が得られるという記述は誤りです。
したがって適当なものは三つです。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す盛土の施工に関する考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。路体の仕上り厚さ、路床の仕上り厚さ、上層ほど薄い層で仕上げることの三つが正しく、一つだけではありません。
「2個」も誤りです。誤っているのは、締固めの効果が含水比によって変わらないという記述だけです。
「4個」も誤りです。締固めの効果は含水比によって大きく変わり、最適含水比のときに最大乾燥密度が得られます。
問56-2

盛土の締固め機械の選定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①タンピングローラは、含水比の高い粘性土の締固めに適する。
  • ②振動ローラは、含水比の高い粘性土の締固めに最も適する。
  • ③タイヤローラは、岩塊や玉石の締固めに最も適している。
  • ④ロードローラは、狭い場所や構造物の周辺の締固めに用いる。
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正解 ①タンピングローラは、含水比の高い粘性土の締固めに適する。
解説
締固め機械は、土に力を伝える仕組みが機種ごとに違います。土の性質に合った仕組みを選ばなければ、いくら重い機械を使っても密度は上がりません。
タンピングローラは、鉄輪の表面に多数の突起(フート)を付けたローラです。突起が土に食い込むことで、大きな接地圧を局部にかけ、土の塊を練り返しながら締め固めます。この働きにより、含水比の高い粘性土や、土塊のまま持ち込まれた土、厚い層の締固めに適しています。突起が土をほぐして水分を逃がす効果もあります。
振動ローラは、起振機で鉄輪を振動させ、土の粒子を細かく揺すって並べ替えることで締め固めます。粒子どうしのかみ合いで強さが決まる砂質土、砂利、岩塊に効果が大きく、粘着力の大きい粘性土には向きません。振動が土の中で減衰してしまうためです。
タイヤローラは、空気入りのタイヤの接地圧とこね返し作用で締め固めるもので、砂質土や細粒分を含む土に適します。岩塊や玉石はタイヤを傷めるため適しません。
ロードローラは、平滑な鉄輪により表面を平らに仕上げる転圧に用います。狭い場所や構造物の周辺には、振動コンパクタやタンパといった小型の機械を用います。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す締固め機械の選定の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「振動ローラは、含水比の高い粘性土の締固めに最も適する。」は誤りです。振動ローラは砂質土や岩塊に適し、粘性土では振動が減衰して効果が上がりません。
「タイヤローラは、岩塊や玉石の締固めに最も適している。」も誤りです。岩塊や玉石にはタイヤが損傷するため適さず、振動ローラなどを用います。
「ロードローラは、狭い場所や構造物の周辺の締固めに用いる。」も誤りです。狭い場所には振動コンパクタやタンパを用い、ロードローラは平坦な面の仕上げ転圧に用います。
問66-2

切土のり面の保護工に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。(イ)種子吹付工は、のり面の浸食防止と緑化を目的とする。 (ロ)コンクリート張工は、のり面表層部の崩落の防止等に用いる。 (ハ)アンカー工は、のり面表面の緑化のみを目的として用いる。 (ニ)かご工は、湧水のある箇所やはらみ出しの抑止に用いる。

  • ①(イ)(ロ)(ハ)
  • ②(イ)(ハ)(ニ)
  • ③(イ)(ロ)(ニ)
  • ④(ロ)(ハ)(ニ)
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正解 ③(イ)(ロ)(ニ)
解説
のり面保護工は、大きく二つに分かれます。植物によって表面を覆う植生工と、構造物によって覆ったり支えたりする構造物工です。目的が「表面を守る」ものと「土塊の動きを止める」ものに分かれる点を押さえると整理できます。
種子吹付工は、種子、肥料、木質材料などを水と混ぜて吹き付ける植生工です。生育した植物の根が表土をつなぎとめ、葉が雨滴の衝撃を和らげることで、のり面の浸食を防ぎます。あわせて周辺の景観になじませる緑化の効果もあります。
コンクリート張工は、のり面をコンクリートで覆う構造物工で、風化しやすい岩や、表層部が崩落しやすいのり面に用います。
かご工は、鉄線でできたかごに玉石や砕石を詰めたもので、透水性が高いことが特徴です。そのため、湧水のある箇所や、すでにはらみ出しが生じている箇所の抑止に適します。水を抜きながら土を押さえられるという性質が、ここでは決め手になります。
一方、アンカー工は、のり面から地中の安定した地盤へ鋼材を挿入し、緊張力を与えて大きな不安定土塊の滑動を抑止する工法です。緑化を目的とするものではありません。表面を守る工法と、土塊の動きを止める工法とを取り違えないことが大切です。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示すのり面保護工の分類によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ロ)(ハ)」は誤りです。アンカー工は不安定な土塊の滑動を抑止する工法であり、のり面表面の緑化を目的とするものではありません。
「(イ)(ハ)(ニ)」も誤りです。アンカー工に関する記述を含んでいるうえ、適当なコンクリート張工の記述が抜けています。
「(ロ)(ハ)(ニ)」も誤りです。アンカー工に関する記述を含んでいるうえ、適当な種子吹付工の記述が抜けています。
問76-2

軟弱地盤対策工法に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)サンドマット工法は、軟弱地盤の表面に砂層を敷き均し、施工機械の走行性を確保する。 (ロ)緩速載荷工法は、盛土を段階的に立ち上げ、地盤の強度が増すのを待ちながら施工する。 (ハ)押え盛土工法は、盛土の側方に盛土を設け、すべりに対する抵抗を高める。 (ニ)サンドドレーン工法は、地盤を凍結させて一時的に強度を高める工法である。

  • ①(イ)(ニ)
  • ②(ロ)(ハ)(ニ)
  • ③(イ)(ハ)
  • ④(イ)(ロ)(ハ)
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正解 ④(イ)(ロ)(ハ)
解説
軟弱地盤とは、含水比が高くせん断強さの小さい粘性土や、緩い砂質土からなる地盤です。そのまま盛土をすれば、大きな沈下や、地盤ごとすべる破壊を起こします。対策工法は、何を狙った工法かで整理すると混同しません。
(イ)は適当です。サンドマット工法は、軟弱地盤の表面に厚さ0.5〜1.2m程度の砂層を敷き均す工法です。施工機械が沈み込まずに走れるようにするとともに、地盤から絞り出された水を横方向へ逃がす排水層としても働きます。ほかの対策工に先立って行う準備的な工法という位置づけです。
(ロ)も適当です。緩速載荷工法は、盛土を一度に高く立ち上げず、段階的に載荷して、圧密が進み地盤の強度が増すのを待ちながら施工する工法です。急に盛り立てると地盤のせん断強さを超えてすべり破壊を起こすため、時間をかけて安全を確保します。
(ハ)も適当です。押え盛土工法は、本体の盛土の側方に低い盛土を設け、すべろうとする土塊を外側から押さえることで、すべりに対する抵抗を高める工法です。用地に余裕が必要になります。
(ニ)は誤りです。サンドドレーン工法は、軟弱地盤に砂の柱を打ち込んで水の抜ける距離を短くし、圧密を早める工法です。地盤を凍結させて一時的に強度を高めるのは凍結工法であり、別の工法です。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ハ)です。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す軟弱地盤対策の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ニ)」は誤りです。サンドドレーン工法は圧密を促進する工法であり(ニ)は成り立たず、緩速載荷工法と押え盛土工法に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ハ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、サンドマット工法に関する正しい記述を欠いています。
「(イ)(ハ)」も誤りです。2つとも適当ですが、緩速載荷工法に関する正しい記述が抜けています。
問86-2

盛土の締固め管理に関する次の記述の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。締固め度は、現場で測定した(イ)を、室内の突固め試験で得た(ロ)で除して求める。締固めの効果が最も大きくなる含水比を(ハ)といい、締固めのエネルギーを大きくすると(ハ)は(ニ)なる。

  • ①(イ)湿潤密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)最適含水比 (ニ)小さく
  • ②(イ)乾燥密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)自然含水比 (ニ)大きく
  • ③(イ)湿潤密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)自然含水比 (ニ)大きく
  • ④(イ)乾燥密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)最適含水比 (ニ)小さく
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正解 ④(イ)乾燥密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)最適含水比 (ニ)小さく
解説
締固め度は、現場の土がどれだけ密になっているかを、その土が到達し得る最も密な状態と比べて表した値です。
分子となるのは、現場で測定した乾燥密度です。湿潤密度ではありません。水を含んだままの密度で比べると、雨で水を多く含んだ土のほうが値が大きく出てしまい、締固めの良否が判断できないからです。乾燥密度は、湿潤密度を(1+含水比/100)で割って求めます。
分母となるのは、室内の突固めによる土の締固め試験で得た最大乾燥密度です。この試験では、同じ土に含水比を変えながら一定の方法で突固めを行い、含水比と乾燥密度の関係を締固め曲線として描きます。その頂点が最大乾燥密度であり、そのときの含水比が最適含水比です。つまり最適含水比とは、締固めの効果が最も大きくなる含水比のことです。
締固めのエネルギーを大きくすると、締固め曲線の頂点は左上へ移動します。すなわち最大乾燥密度は大きくなり、最適含水比は小さくなります。強く突き固めるほど、水の助けが少なくても粒子が動いて詰まるようになるためです。
なお、自然含水比はその土がもともと持っている含水比のことで、最適含水比とは別の概念です。
(根拠:日本産業規格が定める突固めによる土の締固め試験によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)湿潤密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)最適含水比 (ニ)小さく」は誤りです。締固め度の分子には、水の分を除いた乾燥密度を用います。
「(イ)乾燥密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)自然含水比 (ニ)大きく」も誤りです。締固めの効果が最も大きくなる含水比は最適含水比であり、エネルギーを大きくするとその値は小さくなります。
「(イ)湿潤密度 (ロ)最大乾燥密度 (ハ)自然含水比 (ニ)大きく」も誤りです。分子に用いる密度、含水比の名称、エネルギーとの関係のいずれもが誤っています。
問96-2

盛土の施工における排水及び基礎地盤の処理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①施工中の盛土面には、雨水を排除する横断勾配を設ける。
  • ②軟弱地盤上の盛土は、一度に高く盛り立てるほど安定する。
  • ③盛土材料は、透水性が低く含水比の高いものが適している。
  • ④地山と接する斜面の段切りは、盛土の一体化を妨げる。
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正解 ①施工中の盛土面には、雨水を排除する横断勾配を設ける。
解説
盛土の施工では、水をどう扱うかが品質を大きく左右します。水を含んだ土は締め固まらず、強度も出ないからです。
施工中の盛土面には、4〜5%程度の横断勾配を設けて雨水を速やかに排除します。平らなまま放置すると、雨水がたまって浸透し、せっかく締め固めた層の含水比が上がって支持力が失われます。翌日の作業が続けられなくなるだけでなく、その層自体が弱点として残ります。あわせて、盛土内に浸透した水を排除するため、透水性の高い材料による排水層を設けることもあります。
盛土材料としては、締固め後のせん断強さが大きく、圧縮性が小さく、透水性が低いこと、そして施工機械のトラフィカビリティが確保できることが求められます。ただし、含水比が高い材料は締固めが困難で強度も出ないため適しません。
地山と接する斜面については、段切りを行います。傾斜した地山の上にそのまま盛土をすると、境界面が滑り面となって盛土がずり落ちます。階段状に切り込むことで、盛土と地山がかみ合って一体化します。
軟弱地盤上の盛土を一度に高く盛り立てると、地盤のせん断強さを超えて滑り破壊や側方への押し出しを起こします。緩速載荷などにより、段階的に盛り立てて地盤の強度が増すのを待つのが基本です。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す盛土の施工に関する考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「軟弱地盤上の盛土は、一度に高く盛り立てるほど安定する。」は誤りです。急速に盛り立てると滑り破壊を招くため、段階的に盛り立てて地盤の強度増加を待ちます。
「盛土材料は、透水性が低く含水比の高いものが適している。」も誤りです。透水性が低いことは望ましいものの、含水比の高い材料は締固めが困難で強度が出ません。
「地山と接する斜面の段切りは、盛土の一体化を妨げる。」も誤りです。段切りは盛土と地山をかみ合わせ、滑りを防いで一体化を図るために行います。
問106-2

切土及び盛土の施工に関する次の記述のうち、適当なものの数はいくつか。(イ)施工中の盛土面には、4〜5%程度の横断勾配を設けて排水する。 (ロ)切土のり面は、掘削後に長期間放置してからのり面保護工を行う。 (ハ)盛土材料は、含水比が高いほど締固めが容易で強度も大きくなる。 (ニ)地山と盛土が接する斜面には、段切りを行って一体化を図る。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ②2個
解説
切土と盛土の施工に関する記述を、一つずつ確かめます。
まず、施工中の盛土面に4〜5%程度の横断勾配を設けて排水するという記述は正しいものです。平らなままでは雨水がたまり、浸透して締め固めた層の含水比が上がり、支持力が失われます。水を速やかに逃がすための基本的な措置です。
次に、切土のり面を掘削後に長期間放置してからのり面保護工を行うという記述は誤りです。掘削によって現れた面は、雨や風、乾湿の繰り返しにさらされて風化が進み、表層がゆるんで崩落しやすくなります。とくに岩の切土では、放置した期間の長さがそのまま劣化の度合いに現れます。掘削後は速やかに、必要に応じて掘削と並行してのり面保護工を行うのが原則です。
三つ目の、盛土材料は含水比が高いほど締固めが容易で強度も大きくなるという記述も誤りです。締固めの効果が最も大きくなるのは最適含水比のときで、それより湿っていれば粒子の間を水が占めてしまい、密度は上がらず強度も出ません。加えて、含水比の高い土は建設機械の走行も困難にします。
四つ目の、地山と盛土が接する斜面に段切りを行って一体化を図るという記述は正しいものです。境界面が滑り面になるのを防ぎ、盛土と地山をかみ合わせます。
したがって適当なものは二つです。
(根拠:日本道路協会 道路土工の各指針が示す切土・盛土の施工に関する考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。盛土面の横断勾配による排水と、地山と接する斜面の段切りの二つが正しく、一つだけではありません。
「3個」も誤りです。切土のり面の放置に関する記述と、含水比に関する記述の二つが誤っています。
「4個」も誤りです。のり面保護工は掘削後速やかに行うべきであり、含水比は高いほどよいというものでもありません。

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