2026年版・6-10

応用:品質管理(統計手法・出来形管理・検査)の一問一答

1級土木施工管理技士「施工管理法(応用能力)」から、応用:品質管理(統計手法・出来形管理・検査)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-10

x̄-R管理図に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)x̄管理図とR管理図は、いずれか一方だけを用いるのが原則である。 (ロ)R管理図は、群ごとの最大値と最小値の差の変化を表す図である。 (ハ)管理限界線は、群の大きさに応じた係数を用いて計算により求める。 (ニ)x̄管理図は、群ごとの平均値の変化を表す図である。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ③3個
解説
x̄-R管理図は、工程が安定した状態を保っているかどうかを、時間の流れに沿って監視するための図です。データを一定の個数ずつのまとまりに分け、そのまとまりを群といいます。群ごとに二つの値を計算して打点します。
(イ)は誤りです。二つの図は必ず組み合わせて用います。中心の移動とばらつきの拡大は別々の原因で起こるため、平均だけを見ていればばらつきの増大を見落とし、範囲だけを見ていれば中心の片寄りを見落とすからです。
(ロ)は適当です。R管理図は群ごとの範囲、すなわち群の中の最大値と最小値の差を打点した図で、工程のばらつきの大きさが変わっていないかを見るために用います。
(ハ)も適当です。管理限界線は、規格値を書き写した線ではなく、その工程から実際に得られたデータのばらつきから計算して求めます。具体的には、群の平均の平均に、群の範囲の平均へ群の大きさに応じた係数を掛けた値を足し引きして求めます。規格値と混同すると、規格には入っているのに工程は異常、あるいはその逆という状態を見落とします。
(ニ)も適当です。x̄管理図は群ごとの平均値を打点した図で、工程の中心が動いていないかを見るために用います。
したがって適当なものは3個です。
(根拠:日本産業規格が定めるx̄-R管理図の作成方法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。x̄管理図とR管理図がそれぞれ表す内容、管理限界線の求め方の三つは、いずれも正しい記述です。
「2個」も誤りです。誤っているのは、いずれか一方だけを用いるとする記述だけです。
「4個」も誤りです。x̄管理図とR管理図は組み合わせて用いるもので、一方だけでは工程の異常を見落とします。
問26-10

管理図に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①管理限界は工程のばらつきから求めた線で、規格値とは異なる。
  • ②上方管理限界と下方管理限界には、規格の上限と下限を用いる。
  • ③点が管理限界内にあれば、並び方に偏りがあっても問題はない。
  • ④管理図からは、工程の時間的な変化を読み取ることはできない。
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正解 ①管理限界は工程のばらつきから求めた線で、規格値とは異なる。
解説
管理図は、横軸に測定の順序や時間、縦軸に測定値をとって点を打ち、その並び方から工程が安定しているかどうかを判断する図です。
図には中心線と、その上下に上方管理限界と下方管理限界を引きます。これらの限界は、そのデータ自身のばらつきから計算して求めるもので、一般に平均値から標準偏差の3倍だけ離した位置に置かれます。工程が安定していれば、点はほぼこの範囲に収まるはずだ、という統計上の性質を利用しています。
ここで最も重要なのは、管理限界と規格値はまったく別物だという点です。規格値は設計図書などが求める合否の基準であり、管理限界は工程が普段どおりかどうかを見るための目安です。そのため、すべての点が規格値の内側にあっても管理限界を外れることはあり得ますし、その逆もあります。管理限界に規格値を書き入れてしまうと、工程の異常を検出するという本来の働きが失われます。
また、点がすべて限界内にあっても、連続する7点が中心線の同じ側に並ぶ、点が上昇や下降を続けるといった偏りがあれば、工程に何らかの原因が働いていると判断します。偶然のばらつきであれば、そうした規則的な並びは起こりにくいためです。
(根拠:日本産業規格が定める管理図の作成方法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「上方管理限界と下方管理限界には、規格の上限と下限を用いる。」は誤りです。管理限界はデータ自身のばらつきから計算するもので、規格値とは目的も求め方も異なります。
「点が管理限界内にあれば、並び方に偏りがあっても問題はない。」も誤りです。限界内であっても、連や傾向といった規則的な並びが現れれば、工程に原因が働いていると判断します。
「管理図からは、工程の時間的な変化を読み取ることはできない。」も誤りです。時間的な変化を読み取れることこそが管理図の特徴で、これができないのはヒストグラムです。
問36-10

品質管理に用いる手法に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)パレート図は、不良の項目を件数の多い順に並べ、重点的に取り組む項目を選ぶのに用いる。 (ロ)特性要因図は、結果とそれに影響する要因との関係を系統的に整理するのに用いる。 (ハ)散布図は、対応する2つの特性の間にどのような関係があるかを調べるのに用いる。 (ニ)ヒストグラムは、測定値のばらつきの状態を柱状の図に表し、規格値との関係を調べるのに用いる。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ④4個
解説
品質管理の手法は、それぞれ答えられる問いが決まっています。何を知りたいときに使うのかを結びつけて覚えます。
(イ)は適当です。パレート図は、不良や損失を項目別に集計し、件数の多い順に棒グラフで並べ、累積比率の折れ線を添えた図です。多くの場合、上位のいくつかの項目で全体の大部分を占めるため、どこから手を付ければ効果が大きいかが分かります。
(ロ)も適当です。特性要因図は、問題となっている結果を右端に置き、そこへ向かう背骨と、そこに刺さる大骨・小骨の形で要因を整理した図です。魚の骨のような形になることからそう呼ばれ、関係者で原因を洗い出す場面で使われます。
(ハ)も適当です。散布図は、対応する2つの特性を縦軸と横軸にとって点を打ち、その散らばり方から相関の有無や強さを判断します。
(ニ)も適当です。ヒストグラムは、測定値を一定の幅の区間に区切り、区間ごとの度数を柱の高さで表した図です。分布の中心の位置や、ばらつきの大きさ、規格値をはみ出しているデータの有無が一目で分かります。ただし時間の情報は含まないため、時間的な変化を追うには管理図を用います。
したがって適当なものは4個です。
(根拠:日本産業規格が定める品質管理の基本的手法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。四つの記述は、いずれもその手法が本来答えようとする問いを正しく述べています。
「2個」も誤りです。パレート図が重点項目を選ぶ図であること、特性要因図が要因を系統的に整理する図であることは、どちらも正しい内容です。
「3個」も誤りです。ヒストグラムをばらつきの把握と規格値との比較に用いるという記述も正しく、誤りを含む記述は一つもありません。
問46-10

品質管理に用いる手法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①特性要因図は、2つの特性の相関の強さを点で表す図である。
  • ②散布図は、原因と結果の関係を魚の骨のような形で表す図である。
  • ③層別とは、データを1つにまとめて全体の傾向をみることをいう。
  • ④パレート図では、件数の多い項目から重点的に対策を検討する。
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正解 ④パレート図では、件数の多い項目から重点的に対策を検討する。
解説
限られた時間と費用の中で品質を高めるには、どこから手を付けるかを決める必要があります。パレート図はそのための道具です。
パレート図は、不良や手直し、災害などを項目別に集計し、件数の多い順に左から棒グラフで並べ、その上に累積比率の折れ線を重ねた図です。多くの場合、上位の二つか三つの項目だけで全体の七割から八割を占めます。この上位の項目に集中して対策すれば、少ない労力で大きな改善が得られます。逆に、件数の少ない項目から手を付けても、全体の不良はほとんど減りません。改善の前後で同じ図を作れば、効果も棒の高さの変化として確かめられます。
これに対し特性要因図は、結果とそれに影響する要因の関係を、背骨と大骨・小骨の形で系統的に整理した図で、魚の骨のような形になります。散布図は、対応する2つの特性を縦軸と横軸にとって点を打ち、相関の有無や強さを見る図です。層別は、データを機械別、作業班別、材料の供給元別といった要因ごとに分けることをいい、まとめて見ていては分からなかった違いを浮かび上がらせる手法です。
(根拠:日本産業規格が定める品質管理の基本的手法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「特性要因図は、2つの特性の相関の強さを点で表す図である。」は誤りです。それは散布図の説明で、特性要因図は結果と要因の関係を整理する図です。
「散布図は、原因と結果の関係を魚の骨のような形で表す図である。」も誤りです。魚の骨の形になるのは特性要因図で、散布図は点の散らばりから相関を読み取る図です。
「層別とは、データを1つにまとめて全体の傾向をみることをいう。」も誤りです。層別はデータを要因ごとに分ける手法で、まとめてしまうと違いが見えなくなります。
問56-10

管理図による工程の判定に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)点が管理限界の外に出た場合は、工程に異常があると判断する。 (ロ)管理限界には、設計図書で定められた規格値をそのまま用いる。 (ハ)点が連続して上昇又は下降する傾向を示す場合は、異常を疑う。 (ニ)連続する7点が中心線の同じ側に現れた場合は、異常を疑う。

  • ①(イ)(ロ)
  • ②(イ)(ハ)(ニ)
  • ③(ロ)(ハ)
  • ④(ロ)(ニ)
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正解 ②(イ)(ハ)(ニ)
解説
管理図の判定は、偶然だけでは起こりにくい並び方が現れたかどうかを見るものです。
(イ)は適当です。管理限界は平均値から標準偏差の3倍だけ離した位置に引かれます。工程が安定していれば点がこの外に出る確率はごくわずかなので、外に出たときは偶然ではない原因が働いていると判断し、原因を調べて処置します。
(ロ)は誤りです。管理限界はデータ自身のばらつきから計算するもので、合否の基準である規格値とは目的も求め方も異なります。規格値を書き入れると、工程の異常を早く見つけるという管理図の働きが失われます。
(ハ)も適当です。点が上昇または下降を続ける並びを傾向といい、材料の変化、機械の摩耗、作業者の疲労といった原因が少しずつ効いていることを示します。限界内であっても見逃してはいけません。
(ニ)も適当です。点が中心線のどちら側に出るかは、安定した工程であれば半々のはずです。同じ側に7点続く確率は非常に小さいため、工程の平均そのものが動いたことを疑います。この並びを連といいます。
したがって適当なものは(イ)(ハ)(ニ)です。
(根拠:日本産業規格が定める管理図における異常判定の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ロ)」は誤りです。管理限界に規格値を用いることはできず(ロ)は成り立たないうえ、傾向と連による判定に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ハ)」も誤りです。(ロ)を含んでいるうえ、管理限界の外に出た場合の判断と連に関する正しい記述を欠いています。
「(ロ)(ニ)」も誤りです。(ロ)を含んでいるうえ、管理限界の外に出た場合の判断と傾向に関する正しい記述が抜けています。
問66-10

出来形管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①出来形管理は、材料の強度が規格を満たすかを確認する管理である。
  • ②出来形の測定の項目や頻度は、受注者が自由に定めてもよい。
  • ③出来形管理図表は、工事の完成後にまとめて作成すれば足りる。
  • ④実測値と設計値を比べ、その差が規格値の範囲内かを確認する。
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正解 ④実測値と設計値を比べ、その差が規格値の範囲内かを確認する。
解説
施工管理のうち、できあがった構造物の形と寸法を対象とするのが出来形管理です。設計図書に示された値どおりに造られているかを、実際に測って確かめます。
手順は、幅、高さ、厚さ、延長、法勾配といった項目について実測値を求め、設計値との差を計算し、その差があらかじめ定められた規格値の範囲に入っているかを確認する、というものです。差が規格値を外れていれば手直しが必要になります。測定の結果は出来形管理図表としてまとめ、平均値やばらつきの状態も分かるようにします。
ここで区別しておきたいのが品質管理との違いです。材料の強度、コンクリートのスランプや空気量、締固め度といった、材質や性能を対象とするのが品質管理で、寸法や形状を対象とするのが出来形管理です。
測定の項目、測定の基準となる位置、測定の頻度は、発注者が定める出来形管理基準によります。受注者が自由に決めてよいものではありません。また、出来形管理図表は施工の進行にあわせて作成し、規格値から外れそうな傾向が現れたら早めに施工方法を見直すのが本来の使い方です。完成後にまとめて作るのでは、管理の役割を果たしません。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書の出来形管理に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「出来形管理は、材料の強度が規格を満たすかを確認する管理である。」は誤りです。材料の強度や性能を扱うのは品質管理で、出来形管理が扱うのは寸法や形状です。
「出来形の測定の項目や頻度は、受注者が自由に定めてもよい。」も誤りです。発注者の定める出来形管理基準に従って行います。
「出来形管理図表は、工事の完成後にまとめて作成すれば足りる。」も誤りです。施工の進行にあわせて作成し、異常の傾向を早く見つけて手を打つために用います。
問76-10

出来形管理及び工事写真に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なものの数はいくつか。 (イ)出来形管理では、設計値と実測値を比較し、その差が規格値の範囲内であることを確認する。 (ロ)工事写真は、完成後に外部から確認できない部分の施工状況を記録する目的をもつ。 (ハ)出来形の測定項目、測定基準及び測定頻度は、出来形管理基準に基づいて定める。 (ニ)出来形管理図表の作成は、工事の完成後に一括して行うことを原則とする。

  • ①1個
  • ②2個
  • ③3個
  • ④4個
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正解 ③3個
解説
出来形管理と工事写真は、いずれも造られたものが設計どおりであることを後から証明できるようにする仕組みです。
(イ)は適当です。幅や高さ、厚さ、延長などを実測し、設計値との差を求め、それが定められた規格値の範囲に入っていることを確認します。範囲を外れれば手直しが必要です。
(ロ)も適当です。基礎地盤の状態、鉄筋の配置、埋設物の位置などは、埋め戻したり覆ったりすれば二度と見ることができません。そこで、施工の各段階で写真を撮り、寸法が分かるよう黒板やスタッフを一緒に写して記録します。不可視部分の品質を後から確かめる唯一の手段になります。
(ハ)も適当です。何をどこで何回測るかは発注者の定める出来形管理基準によります。受注者が任意に決めてよいものではありません。
(ニ)は誤りです。出来形管理図表は施工の進行にあわせて作成します。測定のたびに図表へ落とし、規格値から外れそうな傾向が見えた段階で施工方法を見直すことに意味があるためです。完成後に一括して作るのでは、記録にはなっても管理にはなりません。
したがって適当なものは3個です。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書の出来形管理及び工事写真に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1個」は誤りです。出来形管理の内容、工事写真の目的、測定基準の定め方に関する3つの記述は、いずれも正しい内容です。
「2個」も誤りです。誤っているのは出来形管理図表の作成時期に関する記述だけです。
「4個」も誤りです。出来形管理図表は施工の進行にあわせて作成するものであり、完成後の一括作成を原則とすることはできません。
問86-10

品質管理に用いる図表に関する次の記述の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。 データのばらつきの分布を柱状に表したものを(イ)、不良の項目を件数の多い順に並べ累積比率を添えたものを(ロ)、結果とその要因を系統的に整理したものを(ハ)、対応する2つの特性の関係を点で表したものを(ニ)という。

  • ①(イ)パレート図 (ロ)ヒストグラム (ハ)特性要因図 (ニ)散布図
  • ②(イ)ヒストグラム (ロ)パレート図 (ハ)特性要因図 (ニ)散布図
  • ③(イ)ヒストグラム (ロ)パレート図 (ハ)散布図 (ニ)特性要因図
  • ④(イ)パレート図 (ロ)ヒストグラム (ハ)散布図 (ニ)特性要因図
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正解 ②(イ)ヒストグラム (ロ)パレート図 (ハ)特性要因図 (ニ)散布図
解説
四つの図は、それぞれ答えられる問いが違います。図の形と目的をセットで覚えるのが近道です。
ヒストグラムは、測定値をいくつかの区間に分け、その区間に入るデータの個数を柱の高さで表した図です。分布の中心、ばらつきの幅、分布の形が分かり、規格値の線を書き入れれば余裕の有無も判断できます。ただし時間の情報は含みません。
パレート図は、不良や手直しを項目別に集計し、件数の多い順に棒グラフで並べ、累積比率の折れ線を添えた図です。上位のわずかな項目が全体の大部分を占めることが多いため、どこから対策すれば効果が大きいかが分かります。
特性要因図は、問題となっている結果を右端に置き、そこへ向かう背骨と大骨・小骨の形で要因を整理した図です。魚の骨のような形になります。
散布図は、対応する2つの特性を縦軸と横軸にとって点を打ち、その散らばり方から相関の有無や強さを読み取る図です。右上がりに並べば正の相関、右下がりであれば負の相関があります。
(根拠:日本産業規格が定める品質管理の基本的手法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)パレート図 (ロ)ヒストグラム (ハ)特性要因図 (ニ)散布図」は誤りです。ばらつきの分布を柱状に表すのはヒストグラム、件数の多い順に並べるのはパレート図で、二つが入れ替わっています。
「(イ)ヒストグラム (ロ)パレート図 (ハ)散布図 (ニ)特性要因図」も誤りです。結果と要因を整理するのは特性要因図、2つの特性の関係を点で表すのは散布図で、後半の二つが入れ替わっています。
「(イ)パレート図 (ロ)ヒストグラム (ハ)散布図 (ニ)特性要因図」も誤りです。四つの語句がいずれも本来の定義と入れ替わっています。
問96-10

品質管理における統計的な考え方に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①正規分布では、平均値±1σの範囲におよそ95%のデータが入る。
  • ②標準偏差が大きいほど、ばらつきの小さい安定した工程といえる。
  • ③工程能力指数は、値が小さいほど規格に対する余裕が大きくなる。
  • ④正規分布では、平均値±3σの範囲におよそ99.7%が含まれる。
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正解 ④正規分布では、平均値±3σの範囲におよそ99.7%が含まれる。
解説
同じ材料と方法で施工しても、測定値は必ずばらつきます。このばらつきの多くは、平均値を中心とした左右対称の釣鐘形、すなわち正規分布に近い形になります。
正規分布では、平均値からの隔たりを標準偏差の何倍かで表すと、範囲に入るデータの割合が決まります。平均値±1σにおよそ68%、±2σにおよそ95%、±3σにおよそ99.7%が入ります。管理図の管理限界を平均値±3σに置くのは、この性質によるものです。工程が安定していれば点がその外に出る確率は千回に三回程度なので、外に出たときは偶然ではない原因が働いていると考えられるわけです。
標準偏差は、データが平均値からどれだけ散らばっているかを表す値です。大きいほどばらつきが大きく、工程は不安定です。安定した工程とは、標準偏差が小さい工程のことです。
工程能力指数は、規格の幅がばらつきの幅に対してどれだけ余裕があるかを表す指標で、規格幅を標準偏差の6倍で割って求めます。したがって、値が大きいほど余裕があり、小さいほど規格を外れる製品が出やすくなります。
(根拠:日本産業規格が定める正規分布及び工程能力指数の考え方によります)

他の選択肢が不適切な理由
「正規分布では、平均値±1σの範囲におよそ95%のデータが入る。」は誤りです。±1σに入るのはおよそ68%で、およそ95%が入るのは±2σの範囲です。
「標準偏差が大きいほど、ばらつきの小さい安定した工程といえる。」も誤りです。標準偏差はばらつきの大きさを表す値なので、大きいほど不安定な工程です。
「工程能力指数は、値が小さいほど規格に対する余裕が大きくなる。」も誤りです。規格幅をばらつきの幅で割った指標なので、値が大きいほど余裕があります。
問106-10

工事の検査及び確認に関する次の(イ)〜(ニ)の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せはどれか。 (イ)段階確認は、施工の各段階において監督職員が施工状況を確認するものである。 (ロ)不可視となる部分は、埋め戻す前にその施工状況を写真等で記録する。 (ハ)完成検査は、契約の履行を確認するために発注者が行うものである。 (ニ)抜取検査は、全数検査に比べて検査に要する費用と時間が増える。

  • ①(イ)(ニ)
  • ②(イ)(ロ)(ハ)
  • ③(ロ)(ニ)
  • ④(ハ)(ニ)
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正解 ②(イ)(ロ)(ハ)
解説
検査と確認は、造られたものが契約どおりであることを、後から誰が見ても分かる形にするための仕組みです。
(イ)は適当です。段階確認は、掘削完了時、支持地盤の確認時、鉄筋の組立て完了時といった、次の工程に進むと見えなくなる区切りで監督職員が施工状況を確認するものです。受注者はあらかじめ実施時期を通知し、監督職員の確認を受けてから次に進みます。
(ロ)も適当です。基礎地盤や鉄筋、埋設物のように埋め戻せば見えなくなる部分は、施工の各段階で写真を撮って記録します。寸法が分かるよう黒板やスタッフを一緒に写すのが原則です。
(ハ)も適当です。完成検査は、工事が契約の内容どおりに完了したことを発注者が確認するもので、これに合格して引渡しと代金の支払いに進みます。
(ニ)は誤りです。抜取検査は、ロットから一部を抜き取って調べ、その結果からロット全体の合否を判定する方法です。全数を調べる必要がないため、検査の費用と時間はむしろ少なくて済みます。破壊試験のように、全数を調べると製品が残らない場合にも不可欠な方法です。
したがって適当なものは(イ)(ロ)(ハ)です。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書の段階確認及び検査に関する規定によります)

他の選択肢が不適切な理由
「(イ)(ニ)」は誤りです。抜取検査は全数検査より費用と時間が少なくて済むため(ニ)は成り立たず、写真記録と完成検査に関する正しい記述も抜けています。
「(ロ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、段階確認と完成検査に関する正しい記述を欠いています。
「(ハ)(ニ)」も誤りです。(ニ)を含んでいるうえ、段階確認と写真記録に関する正しい記述が抜けています。

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