2026年版・7-5

基礎-5 コンクリートの基本用語の一問一答

1級土木施工管理技士「最初に覚える土台知識」から、基礎-5 コンクリートの基本用語に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-5

コンクリートの水セメント比に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①水÷セメントの質量で、小さいほど強い
  • ②水÷セメントの質量で、大きいほど強い
  • ③セメント÷水の質量で、小さいほど強い
  • ④水÷コンクリートの体積を百分率にした値
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正解 ①水÷セメントの質量で、小さいほど強い
解説
水セメント比は「水の質量÷セメントの質量」で、この値が小さいほど強度は高く、耐久性も向上します。

セメントは水と反応して硬化しますが、反応に必要な量を超えた水は余ります。余った水はやがて抜けて、その跡が細かい空隙として残ります。空隙が多いほどコンクリートはもろく、水や塩分が入りやすくなります。だから水を減らすほど良い、というのが基本の考え方です。ただし水を減らすと硬くて打ちにくくなるため、実際には減水剤などを使って作業性を確保しながら水を減らします。水セメント比はコンクリートの品質を決める最も重要な指標であり、耐久性の観点から上限値が定められています。
(根拠:コンクリート工学における水セメント比と強度の関係)
他の選択肢について

・大きいほど強度が高い:関係が逆で、水が多いほど空隙が増えて強度は下がります。
・セメントを水で除した値:分母と分子が逆です。水セメント比は水をセメントで割ります。
・体積の比:水セメント比は質量の比であり、体積で表すものではありません。
問27-5

スランプが表しているものとして正しいものはどれか。

  • ①骨材の粒度分布のばらつきの大きさ
  • ②フレッシュコンクリートの軟らかさの程度
  • ③硬化したコンクリートの圧縮強度の大きさ
  • ④コンクリートに含まれる空気量の割合
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正解 ②フレッシュコンクリートの軟らかさの程度
解説
スランプは、まだ固まっていないコンクリート(フレッシュコンクリート)の軟らかさ、すなわちコンシステンシーを表す値です。

試験は、スランプコーンという円錐台の型枠にコンクリートを詰め、静かに引き上げて、頂部が何cm下がったかを測ります。値が大きいほど軟らかく、流れやすいということです。軟らかい方が打ち込みは楽ですが、水が多すぎると強度も耐久性も落ち、材料が分離しやすくなります。逆に硬すぎると隅々まで行き渡らず、締固め不足による豆板を招きます。したがってスランプは、施工できる範囲で小さい値を選ぶのが原則です。現場での受入検査でも必ず測定する、最も身近な試験の1つです。
(根拠:JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法)
他の選択肢について

・圧縮強度の大きさ:強度は硬化後に供試体を圧縮して求めるもので、スランプとは別の試験です。
・空気量の割合:空気量は専用の空気量試験で測定します。
・骨材の粒度分布:粒度はふるい分け試験で調べるもので、スランプでは分かりません。
問37-5

ブリーディングとレイタンスに関する記述として正しいものはどれか。

  • ①ブリーディングは硬化後に出るひび割れ
  • ②レイタンスにより浮いた水がブリーディング
  • ③ブリーディングで浮く微粒分がレイタンス
  • ④レイタンスは打継目の付着を高める層
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正解 ③ブリーディングで浮く微粒分がレイタンス
解説
ブリーディングは打込み後に練混ぜ水が上面へ浮き上がる現象で、そのとき一緒に浮き上がった微細な物質が固まったものがレイタンスです。

2つは原因と結果の関係にあります。水が上がってくるとき、セメントの微粉や骨材の微粒分を連れて上がり、それが上面に薄い層として残ります。この層はもろく、そのまま次のコンクリートを打つと打継目が弱点になります。だから水平打継目では、レイタンスをワイヤブラシや高圧水で確実に取り除いてから打ち継ぎます。ブリーディングが多いほどレイタンスも増えるので、単位水量を減らすことが根本的な対策になります。用語の関係を取り違えないようにしてください。
(根拠:コンクリート工学におけるブリーディング及びレイタンスの定義)
他の選択肢について

・レイタンスで浮き上がった水:原因と結果が逆です。水が上がる現象がブリーディングです。
・硬化後のひび割れ:ブリーディングは硬化前に起こる現象で、ひび割れとは別のものです。
・レイタンスを残す:レイタンスはもろい層なので付着を妨げます。必ず取り除きます。
問47-5

鉄筋コンクリートの「かぶり」の説明として正しいものはどれか。

  • ①コンクリートを打ち込む1層あたりの厚さ
  • ②鉄筋と鉄筋の間のあき(すき間)の距離
  • ③型枠の内側から支保工までの最短の距離
  • ④鉄筋表面からコンクリート表面までの距離
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正解 ④鉄筋表面からコンクリート表面までの距離
解説
かぶりとは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最も短い距離のことです。

かぶりには2つの重要な役割があります。1つは鉄筋を錆から守ることです。コンクリートはアルカリ性で鉄筋を保護しますが、外気の二酸化炭素で表面から中性化が進み、鉄筋まで達すると腐食が始まります。かぶりが厚いほどその到達を遅らせられます。もう1つは火災時に鉄筋の温度上昇を抑えることです。したがってかぶり不足は構造物の寿命を直接縮めます。現場ではスペーサ(=かぶりを確保する部品)を適切な数だけ配置して、鉄筋が型枠に寄ってしまわないようにします。「あき」と混同しやすいので、区別して覚えてください。
(根拠:コンクリート工学におけるかぶりの定義)
他の選択肢について

・鉄筋と鉄筋の間のすき間:これは「あき」の説明です。コンクリートが行き渡るために必要な間隔を指します。
・型枠の内側から支保工まで:型枠と支保工の位置関係を示すもので、かぶりとは無関係です。
・打込み1層あたりの厚さ:締固めの作業で管理する打込み高さのことで、別の概念です。
問57-5

コンクリートにAE剤を用いる主な目的として正しいものはどれか。

  • ①ワーカビリティーと耐凍害性の向上
  • ②初期強度の増進と型枠存置期間の短縮
  • ③単位水量の増加とスランプの大幅な低減
  • ④鉄筋の腐食の促進と付着強度の低下
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正解 ①ワーカビリティーと耐凍害性の向上
解説
AE剤は、コンクリート中に微細な独立した空気の泡を連行し、施工しやすさ(ワーカビリティー)と凍害への抵抗性を高めるために用います。

連行された微細な空気は、ボールベアリングのような働きをして材料の動きを滑らかにします。その結果、同じ軟らかさを得るのに必要な水を減らせます。さらに大きな効果が耐凍害性です。コンクリート中の水が凍ると体積が膨張し、内部を壊します。微細な空気泡があると、膨張した分がそこへ逃げ込めるため、破壊を防げます。寒冷地の構造物でAEコンクリートが標準的に使われるのはこのためです。ただし空気量が多すぎると強度が低下するので、適正な範囲で管理します。
(根拠:コンクリート工学におけるAE剤の作用)
他の選択肢について

・初期強度の増進と型枠存置期間の短縮:これは促進剤や早強セメントに期待する効果です。
・単位水量の増加:AE剤はむしろ単位水量を減らす方向に働きます。
・鉄筋の腐食の促進:混和剤に求める効果ではなく、避けるべき現象です。
問67-5

コンクリートの養生の目的として正しいものはどれか。

  • ①型枠を早く外して工期を短縮する
  • ②温度と湿潤を保ち水和反応を進める
  • ③表面を早く乾かして早期に強度を出す
  • ④振動を与えて全体を十分に締め固める
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正解 ②温度と湿潤を保ち水和反応を進める
解説
養生の目的は、打ち込んだコンクリートを適切な温度と湿潤状態に保ち、セメントの水和反応(=セメントと水が反応して硬くなる反応)を十分に進ませることです。

コンクリートは打った瞬間に強くなるのではなく、水とセメントが反応しながら少しずつ硬化していきます。この反応には水が必要です。表面が早く乾くと反応が止まり、その部分だけ強度が出ないうえ、乾燥収縮によるひび割れも生じます。だから散水したり、シートや養生マットで覆ったりして水分を保ちます。また温度も重要で、低すぎると反応が進まず、凍結すれば組織が壊れます。養生は目に見える作業が少なく軽視されがちですが、品質を決定づける工程です。
(根拠:コンクリート工学における養生の目的)
他の選択肢について

・型枠を早く外して工期を短縮:養生は所要の強度が出るまで保護する工程であり、目的が逆になっています。
・表面を早く乾燥させる:乾燥は水和反応を止めるため、養生で最も避けたい状態です。
・振動を与えて締め固める:これは打込み時の締固め作業であり、養生とは別の工程です。
問77-5

コンクリートの水平打継目の処理として正しいものはどれか。

  • ①金ごてで平滑に仕上げてから打ち継ぐ
  • ②レイタンスを残し乾いた面に打ち継ぐ
  • ③レイタンスを除き、粗にして湿らせる
  • ④面に十分な水膜を残したまま打ち継ぐ
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正解 ③レイタンスを除き、粗にして湿らせる
解説
水平打継目では、レイタンスや緩んだ骨材を取り除き、旧コンクリート面を粗にして十分に吸水させてから新しいコンクリートを打ちます。

打継目は構造上の弱点になりやすい箇所です。もろいレイタンスが残っていれば、そこで滑ってしまいます。面を粗にするのは、かみ合わせによる付着を確保するためです。湿らせるのは、旧コンクリートが新しいコンクリートの水を吸い取ってしまい、境界部分だけ水和に必要な水が不足するのを防ぐためです。ただし表面にたまった水はそのままにせず、打込み前に必ず取り除きます。水がたまっていると、そこだけ水セメント比が大きくなって弱くなるからです。順番と程度が問われる典型的な項目です。
(根拠:コンクリート工学における打継目の施工方法)
他の選択肢について

・レイタンスを残して乾いた面に打つ:付着が確保できず、打継目が明確な弱点になります。
・金ごてで平滑に仕上げる:平滑にするとかみ合いが失われ、付着が低下します。粗にするのが正しい処理です。
・水膜を残したまま打ち継ぐ:たまり水は境界部の水セメント比を大きくするため、除去してから打ち継ぎます。
問87-5

コンクリートの設計基準強度の説明として正しいものはどれか。

  • ①セメントの製造時に保証される曲げ強度
  • ②現場で採取した供試体の平均引張強度
  • ③型枠を取り外してよい時点の圧縮強度
  • ④設計で基準とする材齢28日の圧縮強度
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正解 ④設計で基準とする材齢28日の圧縮強度
解説
設計基準強度は、構造物の設計において基準とする圧縮強度で、一般に材齢28日(=打込みから28日後)の値を用います。

コンクリートは時間とともに強度が伸びていくため、「いつの時点の強度か」を決めておかないと設計ができません。そこで、実用上ほぼ強度が出そろう材齢28日を基準としています。また、コンクリートは圧縮には強い一方で引張には弱く、引張は鉄筋に負担させる前提で設計します。だから基準となるのは圧縮強度です。現場では、この設計基準強度を確実に上回るよう、ばらつきを見込んだ配合強度を定めて製造します。設計基準強度・配合強度・呼び強度は似た言葉なので、意味を区別しておきましょう。
(根拠:コンクリート工学における設計基準強度の定義)
他の選択肢について

・平均引張強度:設計の基準とするのは圧縮強度です。引張は鉄筋が負担します。
・セメントの製造時に保証される曲げ強度:セメント単体の品質であり、コンクリートの設計基準強度とは別です。
・型枠を取り外してよい時点の強度:これは型枠取外しの判断に用いる強度で、設計基準強度とは目的が異なります。
問97-5

コンクリートの混和材料に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①混和材は使用量が多く体積に算入する
  • ②混和剤は使用量が多く体積に算入する
  • ③混和材は使用量が少なく無視してよい
  • ④混和材と混和剤は同じ意味の用語である
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正解 ①混和材は使用量が多く体積に算入する
解説
混和材は使用量が比較的多く、配合計算のときにその体積を計算に入れます。混和剤は使用量がごく少なく、体積として無視できます。

読みが同じで紛らわしいのですが、「材」と「剤」で明確に区別されています。混和材の代表はフライアッシュや高炉スラグ微粉末で、セメントの一部を置き換えるように使うため量が多くなります。混和剤の代表はAE剤や減水剤で、セメント質量に対してごくわずかしか使いません。効果の出方も違い、混和材はコンクリートの組織そのものを変えるのに対し、混和剤は界面活性作用などで性質を調整します。用語を正確に使い分けられることが、この分野の学習の第一歩です。
(根拠:コンクリート工学における混和材料の分類)
他の選択肢について

・混和剤の使用量が多い:使用量が少ないのが混和剤です。材と剤が入れ替わっています。
・混和材の使用量が少ない:こちらも逆で、混和材は体積に算入する程度の量を用います。
・同じ意味で区別しない:使用量と扱いが異なる別の用語であり、明確に区別されます。
問107-5

棒状バイブレータによるコンクリートの締固めに関する記述として正しいものはどれか。

  • ①表面近くだけを短時間加振し下層に入れない
  • ②鉛直に用い、下層に10cm程度挿入する
  • ③型枠に強く当て水平に近い角度で差し込む
  • ④1か所に長く当て材料分離が出るまで加振
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正解 ②鉛直に用い、下層に10cm程度挿入する
解説
棒状バイブレータは鉛直に差し込み、先端が下層のコンクリートに10cm程度入るようにして締め固めます。

下層に差し込むのは、上下の層を一体化させるためです。層の境目で締固めが不十分だと、そこが弱点になります。鉛直に用いるのは、振動を均等に伝え、抜くときに穴が残らないようにするためです。抜くときはゆっくり引き抜きます。また、1か所での加振は短時間にとどめます。長く当てすぎると重い骨材が沈み、上部にモルタルが集まる材料分離を起こすからです。型枠や鉄筋に直接当てるのも避けます。振動が偏るうえ、型枠や鉄筋の位置を狂わせるおそれがあります。
(根拠:コンクリート工学における内部振動機による締固めの方法)
他の選択肢について

・型枠に強く当て水平に近い角度:型枠を傷め、振動も均等に伝わりません。鉛直に用いるのが原則です。
・材料分離が生じるまで加振:材料分離は避けるべき現象であり、加振は短時間にとどめます。
・下層に届かせない:下層に届かせないと層の境目が一体化せず、弱点となります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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