2026年版・2-9

フレッシュコンクリートの性質と試験の一問一答

1級土木施工管理技士「土木一般」から、フレッシュコンクリートの性質と試験に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-9

フレッシュコンクリートの性質を表す用語に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①コンシステンシーは、変形または流動に対する抵抗性を表す。
  • ②ワーカビリティーは、硬化後の圧縮強度の大きさを表すものである。
  • ③プラスチシティーは、型枠に詰めやすく崩れにくい性質を表している。
  • ④フィニッシャビリティーは、仕上げ作業のしやすさを表す。
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正解 ②ワーカビリティーは、硬化後の圧縮強度の大きさを表すものである。
解説
まだ固まっていないコンクリートをフレッシュコンクリートといい、その扱いやすさを表す言葉がいくつもあります。似た用語が並ぶため、それぞれ何に着目した言葉なのかを押さえることが大切です。
コンシステンシーは、変形や流動に対する抵抗性、平たくいえば「軟らかさ・硬さ」のことです。スランプ試験で測るのは、まさにこのコンシステンシーです。
プラスチシティーは、型枠のすみずみまで容易に詰められ、しかも型枠を外しても崩れずに形を保つ性質をいいます。単に軟らかいだけでなく、粘り気があってまとまっている状態です。フィニッシャビリティーは、表面を平らに仕上げる作業のしやすさ、ポンパビリティーは、ポンプで圧送するときの送りやすさを表します。
そして、これらを総合したのがワーカビリティーです。運搬・打込み・締固め・仕上げという一連の作業のしやすさと、その間に材料分離を起こしにくい程度を合わせた性質を指します。あくまでまだ固まっていない段階の性質であり、硬化後の圧縮強度を表す言葉ではありません。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「コンシステンシーは、変形または流動に対する抵抗性を表す。」は、軟らかさを表す用語の定義どおりであり適当です。
「プラスチシティーは、型枠に詰めやすく崩れにくい性質を表している。」は、まとまりのよさを表す用語であり適当です。
「フィニッシャビリティーは、仕上げ作業のしやすさを表す。」は、表面仕上げのしやすさを表す用語であり適当です。
問22-9

スランプ試験の方法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①スランプコーンの上端の内径は10cm、下端の内径は20cmとする。
  • ②コンクリートは3層に分けて詰め、各層を突き棒で25回ずつ突く。
  • ③スランプは、下がった量を1cm単位で読み取って記録することとする。
  • ④スランプコーンは、静かに鉛直に2秒から3秒かけて引き上げる。
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正解 ③スランプは、下がった量を1cm単位で読み取って記録することとする。
解説
スランプ試験は、フレッシュコンクリートの軟らかさを現場で手軽に測る方法です。金属製の円錐台の型枠にコンクリートを詰め、型枠を静かに引き上げたときにコンクリートが自重で沈み込んだ量を測ります。この沈んだ量がスランプです。
用いるスランプコーンは、高さ30cm、上端の内径10cm、下端の内径20cmと決まっています。コンクリートは3層に分けて入れ、各層を突き棒で25回ずつ、その層の底に軽く達する程度まで突きます。層ごとに同じ回数で突くのは、締固めの程度をそろえて測定値のばらつきをなくすためです。
詰め終わったら上面をならし、スランプコーンを静かに鉛直方向へ、2秒から3秒かけて引き上げます。急に引き上げたり傾けたりすると、余計な力が加わって正しい値が得られません。
読み取りは0.5cm単位で行います。1cm単位では、規格の許容差が1cmや1.5cmといった細かい値で定められている以上、判定に必要な精度が得られません。
(根拠:JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「スランプコーンの上端の内径は10cm、下端の内径は20cmとする。」は、規格が定める寸法どおりであり適当です。
「コンクリートは3層に分けて詰め、各層を突き棒で25回ずつ突く。」は、規格が定める詰め方どおりであり適当です。
「スランプコーンは、静かに鉛直に2秒から3秒かけて引き上げる。」は、規格が定める引上げの方法どおりであり適当です。
問32-9

レディーミクストコンクリートの荷卸し地点におけるスランプの許容差に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①スランプ8cm以上18cm以下の場合の許容差は、±2.5cmである。
  • ②スランプ8cm以上18cm以下の場合の許容差は、±1.0cmである。
  • ③スランプ2.5cmの場合の許容差は、±2.5cmである。
  • ④スランプ5cm以上8cm未満の場合の許容差は、±3.0cmである。
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正解 ①スランプ8cm以上18cm以下の場合の許容差は、±2.5cmである。
解説
レディーミクストコンクリートは工場で練り混ぜて現場へ運ぶため、荷卸し地点で品質を確かめる受入検査を行います。スランプはその中心的な項目です。
許容差は、指定したスランプの大きさによって段階的に定められています。スランプ2.5cmでは±1cm、5cm以上8cm未満では±1.5cm、8cm以上18cm以下では±2.5cm、21cmでは±1.5cmです。
この決め方には理由があります。スランプが小さい硬いコンクリートでは、わずかな水量の違いが施工性を大きく左右するため、許容できる幅も狭くなります。一方、8cmから18cmという最もよく使われる範囲では、施工の自由度を確保するために比較的広い幅がとられています。21cmという大きなスランプは高性能AE減水剤などで実現するもので、少しの変動が材料分離につながるため、再び幅が狭められています。
数値そのものを覚えることも必要ですが、「両端が厳しく、中間が緩い」という形を頭に入れておくと、選択肢の取り違えを防げます。
(根拠:JIS A 5308 レディーミクストコンクリートによります)

他の選択肢が不適切な理由
「スランプ8cm以上18cm以下の場合の許容差は、±1.0cmである。」は、この範囲の許容差が±2.5cmであるため誤りです。
「スランプ2.5cmの場合の許容差は、±2.5cmである。」は、スランプ2.5cmの許容差が±1cmであるため誤りです。
「スランプ5cm以上8cm未満の場合の許容差は、±3.0cmである。」は、この範囲の許容差が±1.5cmであるため誤りです。
問42-9

フレッシュコンクリートの空気量に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①荷卸し地点における空気量の許容差は、±1.5%と定められている。
  • ②空気量が過小でも、コンクリートの耐凍害性に影響は生じない。
  • ③空気量の試験方法には、空気室圧力法による方法などがある。
  • ④空気量が過大になると、コンクリートの圧縮強度は低下する。
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正解 ②空気量が過小でも、コンクリートの耐凍害性に影響は生じない。
解説
コンクリートの中の空気は、少なすぎても多すぎても困る、という性格を持っています。
AE剤によってつくられた微細な空気泡は、コンクリート中の水が凍って体積が増えるときに、その圧力の逃げ場となります。この逃げ場がなければ、内部から押し広げられてひび割れが生じ、凍結と融解を繰り返すうちにぼろぼろと崩れていきます。つまり、空気量が少なすぎれば耐凍害性は確保できません。
一方、空気はコンクリートの中のすき間でもあります。多すぎれば断面の実質が減り、圧縮強度が低下します。おおよそ空気量が1%増えるごとに圧縮強度が数パーセント下がるとされています。
そのため、空気量は所定の値に収まっていることを受入検査で確かめます。荷卸し地点における許容差は±1.5%と定められています。試験方法には、圧力の変化から空気量を求める空気室圧力法、質量から求める質量法、水中で空気を追い出して体積から求める容積法があり、普通コンクリートでは空気室圧力法が広く用いられます。
(根拠:JIS A 5308 レディーミクストコンクリートによります)

他の選択肢が不適切な理由
「荷卸し地点における空気量の許容差は、±1.5%と定められている。」は、規格が定める値どおりであり適当です。
「空気量の試験方法には、空気室圧力法による方法などがある。」は、実際に用いられている試験方法であり適当です。
「空気量が過大になると、コンクリートの圧縮強度は低下する。」は、空気がすき間として働くため適当です。
問52-9

ブリーディングおよびレイタンスに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①ブリーディングは、練混ぜ水の一部が上面に浮き上がる現象である。
  • ②レイタンスは、打継目では取り除いてから次のコンクリートを打つ。
  • ③ブリーディングは、単位水量を増やすことで抑えることができる。
  • ④ブリーディングが大きいと、鉄筋下面の付着が悪くなりやすい。
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正解 ③ブリーディングは、単位水量を増やすことで抑えることができる。
解説
コンクリートを打ち込むと、重い骨材やセメントの粒子は沈もうとし、軽い水は上へ押し出されます。この、練混ぜ水の一部が上面に浮き上がってくる現象がブリーディングです。
ブリーディングが大きいと、いくつもの不具合が生じます。水が上がっていく通り道が細いすき間として残るため、コンクリートは緻密さを失います。また、水平に配置された鉄筋の下側には水がたまり、そこに空隙ができて、鉄筋とコンクリートの付着が悪くなります。さらに、粒子が沈むことで鉄筋の上に沈下ひび割れが生じることもあります。
浮き上がった水とともに、微細な粒子が表面に集まって薄い層をつくります。これがレイタンスで、強度がほとんどない、ぜい弱な層です。この上に次のコンクリートを打つと一体にならないため、打継目では必ずワイヤブラシや高圧の水などで取り除いてから打ち継ぎます。
ブリーディングを抑える基本は、原因である水を減らすことです。単位水量を減らし、AE剤や減水剤を用い、細骨材率を適切にすることで抑えられます。水を増やすことは、まったくの逆効果です。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「ブリーディングは、練混ぜ水の一部が上面に浮き上がる現象である。」は、この現象の定義そのものであり適当です。
「レイタンスは、打継目では取り除いてから次のコンクリートを打つ。」は、一体化を確保するために必要な処理であり適当です。
「ブリーディングが大きいと、鉄筋下面の付着が悪くなりやすい。」は、鉄筋の下に水がたまるためであり適当です。
問62-9

コンクリートの材料分離に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①自由落下高さが大きいほど、材料分離は生じやすくなる。
  • ②単位水量が大きいほど、材料分離は生じにくくなっていく。
  • ③スランプが過大であるほど、材料分離は生じやすくなる。
  • ④型枠内で横に長く流し込むと、材料分離は生じやすくなる。
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正解 ②単位水量が大きいほど、材料分離は生じにくくなっていく。
解説
材料分離とは、コンクリートを構成する材料が均一に混ざった状態を失い、重い粗骨材と軽いモルタルとが分かれてしまう現象です。分離が起きると、粗骨材ばかりが集まった部分は空隙だらけの豆板となり、モルタルばかりの部分はひび割れやすくなります。
分離が起こる原因は、大きく分けて二つです。一つは、材料をつなぎとめるモルタルの粘りが足りないこと。単位水量が多すぎたり、スランプが過大であったり、細骨材が少なすぎたりすると、粗骨材を包んで支える力が弱まり、粗骨材が沈んで分離します。したがって、単位水量が大きいほど材料分離は起こりやすくなります。
もう一つは、コンクリートに余計な移動をさせることです。高いところから落とすと落下の勢いで粗骨材だけが先に飛び出しますし、型枠の中を横に長く流し込むと、流れる途中でモルタルだけが先に進み、粗骨材が取り残されます。そのため、自由落下高さは小さく抑え、打込み位置の近くに直接下ろすことが原則です。振動機で横に移動させることも禁止されています。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「自由落下高さが大きいほど、材料分離は生じやすくなる。」は、落下の勢いで粗骨材が分かれるため適当です。
「スランプが過大であるほど、材料分離は生じやすくなる。」は、粘りが不足するためであり適当です。
「型枠内で横に長く流し込むと、材料分離は生じやすくなる。」は、流れる途中で分かれるためであり適当です。
問72-9

コンクリートの凝結およびコールドジョイントに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①凝結の始発と終結は、貫入抵抗値によって定めることができる。
  • ②気温が高いほど、コンクリートの凝結の進行は速くなっていく。
  • ③コールドジョイントは、打重ねが遅れて一体化しない継目である。
  • ④コールドジョイントは、構造物の耐久性には影響を及ぼさない。
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正解 ④コールドジョイントは、構造物の耐久性には影響を及ぼさない。
解説
コンクリートは、練り混ぜてからしばらくは軟らかいままですが、やがて流動性を失い、固まり始めます。この過程が凝結です。
凝結の進み具合は、モルタルに針を押し込んだときの抵抗、すなわち貫入抵抗値で測ることができ、この値が3.5N/mm²に達した時点を始発、28.0N/mm²に達した時点を終結と定めています。凝結は温度の影響を強く受け、気温が高いほど水和反応が速く進むため、凝結も速くなります。暑中コンクリートで打込みを急ぐ必要があるのは、このためです。
コールドジョイントは、先に打ち込んだコンクリートが固まり始めてから次の層を打ち重ねたために、両者が一体にならず、継目のような弱点が残ってしまったものです。
ここが一体化していないということは、そこに水や空気が入り込む通り道があるということです。水が入れば鉄筋が腐食し、凍結融解も進みます。構造的にもせん断力を伝えられない弱点となります。したがって、耐久性への影響は大きく、絶対に避けなければならない不具合です。
(根拠:JIS A 1147 コンクリートの凝結時間試験方法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「凝結の始発と終結は、貫入抵抗値によって定めることができる。」は、規格が定める測定方法であり適当です。
「気温が高いほど、コンクリートの凝結の進行は速くなっていく。」は、水和反応が温度に左右されるため適当です。
「コールドジョイントは、打重ねが遅れて一体化しない継目である。」は、この不具合の定義どおりであり適当です。
問82-9

コンクリートのスランプフロー試験に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①高流動コンクリートなど、流動性の高いコンクリートに用いられる。
  • ②硬さの大きい舗装用コンクリートの締固めやすさを測るのに用いる。
  • ③スランプコーンを引き上げた後の、沈下量を測定する試験である。
  • ④コンクリートの中の空気量を、直径の変化から求める試験である。
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正解 ①高流動コンクリートなど、流動性の高いコンクリートに用いられる。
解説
スランプ試験は、コンクリートが自重で何cm沈んだかを測る方法です。ところが、高流動コンクリートや高強度コンクリートのように非常に軟らかいものでは、コーンを引き上げたとたんにコンクリートが崩れて広がってしまい、沈んだ量では違いを表せません。
そこで用いるのがスランプフロー試験です。スランプコーンを引き上げた後、コンクリートが平らに広がった直径を、直交する2方向で測ってその平均を求めます。この値をスランプフローといい、値が大きいほど流動性が高いことを意味します。
高流動コンクリートは、締固めをほとんど行わなくても自らの重さで型枠のすみずみまで充填される性質を持ったコンクリートで、鉄筋が密に配置されて振動機を入れにくい部材などに用いられます。こうしたコンクリートの品質を管理するには、沈下量ではなく広がりで評価するほうが適しているのです。
なお、硬いコンクリートの締固めやすさを測る試験は別にあり、空気量は圧力法などで測ります。試験の名称と、それが何を測るための道具なのかを結びつけて覚えることが大切です。
(根拠:JIS A 1150 コンクリートのスランプフロー試験方法によります)

他の選択肢が不適切な理由
「硬さの大きい舗装用コンクリートの締固めやすさを測るのに用いる。」は、この試験が流動性の高いコンクリートを対象とするため誤りです。
「スランプコーンを引き上げた後の、沈下量を測定する試験である。」は、沈下量を測るのがスランプ試験であるため誤りです。
「コンクリートの中の空気量を、直径の変化から求める試験である。」は、空気量が別の方法で測られるため誤りです。
問92-9

レディーミクストコンクリートの圧縮強度の合格判定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①1回の試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上でなければならない。
  • ②1回の試験結果は、呼び強度の強度値の50%以上であればよい。
  • ③3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の85%以上あればよい。
  • ④3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の70%以上あればよい。
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正解 ①1回の試験結果は、呼び強度の強度値の85%以上でなければならない。
解説
コンクリートの強度は、同じ配合・同じ工場であっても必ずばらつきます。そこで、受入検査では二つの条件を組み合わせて判定します。
一つは、1回の試験結果が呼び強度の強度値の85%以上であること。もう一つは、3回の試験結果の平均値が呼び強度の強度値以上であることです。この二つを両方満たして合格となります。
なぜ二段構えなのかを考えると、覚えやすくなります。1回の試験結果は3個の供試体の平均であり、たまたま低めに出ることもあります。そこで、単発の値には85%という下限を設けて、極端に低いものを排除します。一方、平均の値がばらつきの中心を表しますから、こちらは呼び強度そのものを下回ってはいけません。つまり、「個々は大きく外れないこと、全体としては目標を満たすこと」の両方を求めているわけです。
もし平均値まで85%でよいとすると、ばらつきの中心が呼び強度を下回ることになり、設計で前提とした強度が確保できません。判定基準の意味を理解しておけば、数値を取り違えることはなくなります。
(根拠:JIS A 5308 レディーミクストコンクリートによります)

他の選択肢が不適切な理由
「1回の試験結果は、呼び強度の強度値の50%以上であればよい。」は、定められた85%を大きく下回っており誤りです。
「3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の85%以上あればよい。」は、平均値は呼び強度の強度値以上が必要であるため誤りです。
「3回の試験結果の平均値は、呼び強度の強度値の70%以上あればよい。」も、平均値の基準を満たしておらず誤りです。
問102-9

レディーミクストコンクリートの受入検査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①スランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度が検査の項目となる。
  • ②検査は、荷卸し地点において行うことを原則と定めている。
  • ③塩化物含有量は、塩化物イオン量として0.30kg/m³以下とする。
  • ④検査で不合格となった場合も、加水して調整すれば使用できる。
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正解 ④検査で不合格となった場合も、加水して調整すれば使用できる。
解説
レディーミクストコンクリートは工場でつくられ、アジテータ車で運ばれてきます。運搬の間にも品質は変化しますから、実際に打ち込む直前の状態を確かめる必要があります。そのため、受入検査は荷卸し地点で行うことが原則とされています。
検査の項目は、スランプまたはスランプフロー、空気量、塩化物含有量、そして圧縮強度の四つです。スランプと空気量はその場で測って合否を判断でき、塩化物含有量は塩化物イオン量として原則0.30kg/m³以下であることを確かめます。圧縮強度は供試体を作製して所定の材齢で試験するため、結果が出るのは後になります。
ここで絶対にしてはならないのが、加水です。スランプが小さいからといって水を加えると、水セメント比が設計値より大きくなり、強度も耐久性も一気に低下します。しかも、その事実は外見からは分かりません。所定の品質を満たさないコンクリートは、加水などで取り繕わずに返却し、原因を確かめたうえで対応します。運搬時間が長引いてスランプが低下することを見越し、あらかじめ発注時のスランプを調整しておくことも大切です。
(根拠:JIS A 5308 レディーミクストコンクリートによります)

他の選択肢が不適切な理由
「スランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度が検査の項目となる。」は、規格が定める検査項目どおりであり適当です。
「検査は、荷卸し地点において行うことを原則と定めている。」は、打込み直前の品質を確かめるためであり適当です。
「塩化物含有量は、塩化物イオン量として0.30kg/m³以下とする。」は、規格が定める上限どおりであり適当です。

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