ポルトランドセメントの種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①早強ポルトランドセメントは、水和熱が小さく暑中向きである。
- ②早強ポルトランドセメントは、初期に発現する強度が大きい。
- ③中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱の発生が比較的小さい。
- ④低熱ポルトランドセメントは、長期にわたり強度が伸びていく。
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セメントは水と反応して固まりますが、この反応(水和反応)は必ず熱を出します。この熱の出方の違いが、セメントの種類ごとの性格を決めています。
早強ポルトランドセメントは、粒子を細かく挽いて水と触れる面積を増やしてあるため、反応が速く進みます。その結果、初期の強度が早く出る一方、短い時間に多くの熱が出ます。したがって、気温が低く強度が出にくい寒中のコンクリートや、型枠を早く外したい工事に向きますが、熱がこもりやすい暑中や断面の大きな部材には不向きです。
中庸熱ポルトランドセメントと低熱ポルトランドセメントは、逆に熱の出方を抑えたセメントです。初期の強度はゆっくりですが、長い期間をかけて強度が伸びていきます。断面が大きく内部に熱がこもるマスコンクリートや、暑中のコンクリートに適します。
つまり「早く固まるものは熱く、熱を抑えたものはゆっくり固まる」という関係を押さえておけば、種類の選定を取り違えることはありません。
(根拠:JIS R 5210 ポルトランドセメントによります)
他の選択肢が不適切な理由
「早強ポルトランドセメントは、初期に発現する強度が大きい。」は、粉末度が高く反応が速いという特徴どおりであり適当です。
「中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱の発生が比較的小さい。」は、熱を抑えるために調整されたセメントであり適当です。
「低熱ポルトランドセメントは、長期にわたり強度が伸びていく。」は、初期強度は低いが長期強度が大きいという特徴どおりであり適当です。