土留め壁の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①親杭横矢板壁は、地下水位が高く遮水を要する地盤に最も適する。
- ②鋼矢板壁は、継手をかみ合わせるため高い遮水性を期待できる。
- ③ソイルセメント柱列壁は、剛性が高く周辺への影響を抑えやすい。
- ④地中連続壁は、剛性と遮水性に優れるが工事費は高くなりやすい。
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土留め壁は、掘削した穴の側面が崩れないように支える壁です。選ぶときの着眼点は、剛性(変形しにくさ)、遮水性(水を止める力)、施工性、そして費用の四つです。
親杭横矢板壁は、H形鋼の親杭を一定間隔で打込み、掘り下げながらその間に木製などの横矢板を差し込んでいく工法です。板と板のすき間や板と杭のすき間から水が通るため、遮水性はほとんどありません。したがって、地下水位が高い地盤ではそのまま用いることができず、地下水位低下工法や地盤改良を併用します。安価で施工が速いことが長所です。
鋼矢板壁は、矢板の両端にある継手をかみ合わせながら打込むため、連続した壁となり高い遮水性が得られます。ソイルセメント柱列壁は、原位置の土にセメントミルクを混ぜて柱状に固め、そこに芯材を建て込む工法で、剛性と遮水性を兼ね備えます。地中連続壁は、安定液で孔壁を保持しながら掘削して鉄筋コンクリートの壁をつくる工法で、性能は最も高い反面、費用がかさみます。
(根拠:道路土工-仮設構造物工指針によります)
他の選択肢が不適切な理由
「鋼矢板壁は、継手をかみ合わせるため高い遮水性を期待できる。」は、連続した壁となる鋼矢板の特徴であり適当です。
「ソイルセメント柱列壁は、剛性が高く周辺への影響を抑えやすい。」は、変形が小さく低騒音である特徴を述べており適当です。
「地中連続壁は、剛性と遮水性に優れるが工事費は高くなりやすい。」は、性能と費用の関係を正しく述べており適当です。