2026年版・2-5

軟弱地盤対策工法の一問一答

1級土木施工管理技士「土木一般」から、軟弱地盤対策工法に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全950問) 土木一般の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-5

軟弱地盤対策工法とその主たる目的の組合せに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①サンドドレーン工法は、圧密の促進を主たる目的とする工法である。
  • ②押え盛土工法は、盛土のすべり破壊の防止を主たる目的とする。
  • ③軽量盛土工法は、地盤への載荷重の軽減を主たる目的とする工法である。
  • ④深層混合処理工法は、地下水位の低下を主たる目的とする工法である。
答えと解説を見る
正解 ④深層混合処理工法は、地下水位の低下を主たる目的とする工法である。
解説
軟弱地盤対策は数多くありますが、目的で分けて覚えると混乱しません。大きくは、沈下を早く終わらせる・小さくする「沈下対策」、盛土が滑らないようにする「安定対策」、そして地震時の液状化を防ぐ「液状化対策」の三つです。
サンドドレーン工法は、粘土層に砂の柱を打ち込んで水の通り道をつくり、水が抜ける距離を短くして圧密を早める工法です。圧密に要する時間は水が抜ける距離のおよそ2乗に比例するため、距離を半分にすると時間は4分の1程度になります。
押え盛土工法は、盛土の両脇に低い盛土を追加して、盛土が円弧状に滑り出そうとする動きを外側から押さえる安定対策です。軽量盛土工法は、発泡スチロールブロックなどを用いて盛土そのものを軽くし、地盤にかかる荷重を減らす工法です。
深層混合処理工法は、セメント系の固化材を地中の土と混ぜ合わせて柱状やブロック状に固め、強度を増して沈下とすべりの両方を抑える工法であり、地下水位を下げる工法ではありません。地下水位の低下を狙うのは、ウェルポイント工法やディープウェル工法です。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「サンドドレーン工法は、圧密の促進を主たる目的とする工法である。」は、排水距離を短くして沈下を早める工法であり適当です。
「押え盛土工法は、盛土のすべり破壊の防止を主たる目的とする。」は、すべりに抵抗させる安定対策であり適当です。
「軽量盛土工法は、地盤への載荷重の軽減を主たる目的とする工法である。」は、荷重そのものを減らす工法であり適当です。
問22-5

バーチカルドレーン工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧密が進んでも、粘土層のせん断強さは増加しないままとなる。
  • ②地盤中に鉛直の排水路を設け、水平方向の排水距離を短くする。
  • ③圧密に要する時間は、排水距離のおよそ2乗に比例して変化する。
  • ④上部に砂などの排水層を設け、集まった水を場外へ導き排出する。
答えと解説を見る
正解 ①圧密が進んでも、粘土層のせん断強さは増加しないままとなる。
解説
粘土は水を通しにくいため、荷重をかけても内部の水がなかなか抜けず、沈下が何年も続きます。この、水が抜けながらゆっくり縮んでいく現象が圧密です。バーチカルドレーン工法は、粘土層に鉛直方向の排水路を多数つくり、水が横向きに短い距離だけ移動すれば排水路にたどり着けるようにして、圧密を早める工法です。
砂杭を用いるものをサンドドレーン工法、帯状の排水材を打ち込むものをペーパードレーン工法(プレファブリケイテッドバーチカルドレーン工法)といいます。圧密に要する時間は排水距離のおよそ2乗に比例するため、間隔を詰めるほど大きく短縮できます。また、排水路から出てきた水を場外へ導くため、地表にはサンドマットと呼ばれる砂の層を敷きます。
ここで大切なのは、圧密は単に沈下が済むだけの現象ではないという点です。水が抜けると、土粒子どうしが直接押し合う力(有効応力)が増え、その結果せん断強さも増加します。つまり圧密の促進は、沈下対策であると同時に、地盤を強くする安定対策でもあります。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「地盤中に鉛直の排水路を設け、水平方向の排水距離を短くする。」は、この工法の原理そのものであり適当です。
「圧密に要する時間は、排水距離のおよそ2乗に比例して変化する。」は、間隔を詰める効果を表す関係であり適当です。
「上部に砂などの排水層を設け、集まった水を場外へ導き排出する。」は、サンドマットの役割の説明であり適当です。
問32-5

サンドコンパクションパイル工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①砂を投入して締め固めながら、地盤中に密な砂杭を造成する工法である。
  • ②地盤を掘削して置き換え、良質な土に入れ替えることを目的としている。
  • ③砂質地盤では、地盤の密度が低下するため液状化の危険性が高まる。
  • ④粘性土地盤では、砂杭が排水しないため圧密の促進には寄与しない。
答えと解説を見る
正解 ①砂を投入して締め固めながら、地盤中に密な砂杭を造成する工法である。
解説
サンドコンパクションパイル工法は、ケーシングと呼ばれる鋼管を地盤に打込み、その中に砂を投入して振動や打撃で締め固めながら引き抜き、地中に密な砂の柱をつくる工法です。頭文字をとってSCP工法とも呼ばれます。
この工法の特徴は、対象となる地盤によって効き方が変わる点にあります。砂質地盤では、砂杭を押し込む過程で周囲の砂も横に押されて締め固められるため、地盤全体の密度が増します。密度が増した砂は地震時に液状化しにくくなるため、液状化対策として用いられます。
粘性土地盤では、密な砂杭と周囲の粘土とが一体となった複合地盤が形成されます。硬い砂杭が荷重の一部を分担するため沈下が小さくなり、地盤全体のせん断強さも増します。さらに、砂杭は水を通すので排水路としても働き、圧密の促進にも寄与します。
なお、施工中に周辺地盤を押しのけるため、近接する構造物の変位や振動・騒音への配慮が必要です。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「地盤を掘削して置き換え、良質な土に入れ替えることを目的としている。」は、掘削置換工法の説明であり誤りです。
「砂質地盤では、地盤の密度が低下するため液状化の危険性が高まる。」は、実際には密度が増して液状化しにくくなるため誤りです。
「粘性土地盤では、砂杭が排水しないため圧密の促進には寄与しない。」は、砂杭が排水路として働くため誤りです。
問42-5

セメントや石灰を用いた地盤改良工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①表層混合処理工法は、施工機械の走行に必要な支持力の確保にも役立つ。
  • ②深層混合処理工法は、柱状やブロック状に地盤を固めて安定性を高める。
  • ③深層混合処理工法は、粘性土に比べ有機質土では改良効果が高くなる。
  • ④石灰パイル工法は、生石灰の吸水と膨張により周辺の地盤を改良する。
答えと解説を見る
正解 ③深層混合処理工法は、粘性土に比べ有機質土では改良効果が高くなる。
解説
固化材を用いた地盤改良は、土にセメントや石灰を混ぜて化学反応で固め、強度を出す工法です。改良する深さによって呼び方が変わり、地表付近だけを対象とするのが表層混合処理工法、深い層まで撹拌翼を差し込んで柱状やブロック状に固めるのが深層混合処理工法です。
表層混合処理工法は、軟弱な表層を固めることで、建設機械が走行できる支持力、すなわちトラフィカビリティを確保する目的でもよく用いられます。深層混合処理工法は、固まった改良体が荷重を受け持つため、沈下の低減とすべりに対する安定の両方に効果があります。
ここで注意したいのが、土の種類によって固化材の効きが大きく変わるという点です。有機質土や腐植土に含まれる有機物は、セメントが固まる反応(水和反応)を妨げるため、同じ量の固化材を加えても強度が出にくくなります。したがって、有機質土では粘性土より改良効果が下がり、あらかじめ配合試験を行って固化材の種類と量を確かめる必要があります。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「表層混合処理工法は、施工機械の走行に必要な支持力の確保にも役立つ。」は、トラフィカビリティ確保の目的として適当です。
「深層混合処理工法は、柱状やブロック状に地盤を固めて安定性を高める。」は、この工法の基本的な内容であり適当です。
「石灰パイル工法は、生石灰の吸水と膨張により周辺の地盤を改良する。」は、生石灰が水を吸って膨らむ性質を利用する工法であり適当です。
問52-5

載荷による軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①プレローディング工法では、載荷後すぐに構造物の基礎を施工する。
  • ②サーチャージ工法では、計画の荷重より大きい荷重を載せて放置する。
  • ③緩速載荷工法では、盛土を短期間で一気に仕上げて沈下を早く終える。
  • ④段階載荷では、地盤の強度が増す前に次の盛土を続けて施工していく。
答えと解説を見る
正解 ②サーチャージ工法では、計画の荷重より大きい荷重を載せて放置する。
解説
載荷工法は、「あとで起きる沈下を、工事の間に先に済ませてしまう」という考え方の対策です。
プレローディング工法は、構造物をつくる前にあらかじめ盛土などで荷重をかけ、沈下を進ませてから荷重を取り除き、その後に構造物を施工します。したがって、載荷後すぐに構造物をつくってしまっては、沈下を先に済ませるという目的が果たせません。所定の沈下が終わるまで放置する期間が必要です。
サーチャージ工法は、プレローディングの発展形で、計画している荷重よりも大きな荷重をかけます。荷重が大きいほど沈下は速く進むため、短い期間で必要な沈下量に達し、その後余分な荷重を取り除きます。工期を短縮したい場合に有効です。
緩速載荷工法は逆の発想で、盛土をゆっくり時間をかけて施工します。盛土を一気に高くすると地盤が耐えきれずすべり破壊を起こしますが、少しずつ載せれば、その間に圧密が進んで地盤の強度が増していきます。この強度の増加を待ちながら次の段を載せるのが段階載荷です。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「プレローディング工法では、載荷後すぐに構造物の基礎を施工する。」は、沈下が終わるのを待つという目的に反するため誤りです。
「緩速載荷工法では、盛土を短期間で一気に仕上げて沈下を早く終える。」は、時間をかけて載せるという工法の趣旨と逆であり誤りです。
「段階載荷では、地盤の強度が増す前に次の盛土を続けて施工していく。」は、強度の増加を確かめてから次段に移るため誤りです。
問62-5

地下水位低下工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①地下水位を下げると有効応力が増し、地盤の強度の増加が期待できる。
  • ②揚水を続けても、周辺の井戸や地盤には影響が及ばないとしてよい。
  • ③ウェルポイント工法は、真空を利用して地下水を吸い上げる工法である。
  • ④ディープウェル工法は、深い井戸を設けて水中ポンプで揚水する。
答えと解説を見る
正解 ②揚水を続けても、周辺の井戸や地盤には影響が及ばないとしてよい。
解説
地下水位低下工法は、地盤の中の水位を下げることで地盤を安定させる工法です。水位が下がると、それまで水が支えていた分の力が土粒子どうしの押し合いに移り、有効応力が増えます。有効応力が増えれば、せん断強さも増し、同時に圧密も進みます。掘削工事では、ボイリングやヒービングを防ぐ目的でも用いられます。
ウェルポイント工法は、先端に吸水部を付けた細い管を多数打込み、真空ポンプで地下水を吸い上げる工法です。真空を利用するため一度に下げられる深さには限りがあり、深く下げたい場合は段を重ねて設置します。ディープウェル工法は、大きな径の深い井戸を掘って水中ポンプで揚水する工法で、透水性のよい地盤で大量の排水を行う場合に適します。
注意すべきは周辺への影響です。揚水すると水位が下がる範囲は工事区域の外まで広がり、周辺の井戸の水が枯れたり、粘土層が圧密されて地盤沈下が生じ、既設構造物に被害を与えたりすることがあります。したがって、あらかじめ影響範囲を検討し、観測井による水位の監視や、必要に応じて復水(くみ上げた水を戻すこと)などの対策をとります。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「地下水位を下げると有効応力が増し、地盤の強度の増加が期待できる。」は、この工法が効く仕組みそのものであり適当です。
「ウェルポイント工法は、真空を利用して地下水を吸い上げる工法である。」は、工法の原理として適当です。
「ディープウェル工法は、深い井戸を設けて水中ポンプで揚水する。」は、工法の内容として適当です。
問72-5

軟弱地盤上の盛土における荷重軽減の工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①発泡スチロールブロックを用いて、盛土の重量を大幅に軽減する。
  • ②気泡混合軽量土を用いて、盛土材料そのものの単位体積重量を下げる。
  • ③盛土材料を含水比の高い粘性土に変えて、盛土の重量を軽減する。
  • ④盛土の一部をカルバートに置き換えて、地盤にかかる荷重を減らす。
答えと解説を見る
正解 ③盛土材料を含水比の高い粘性土に変えて、盛土の重量を軽減する。
解説
軟弱地盤の対策は、地盤を強くする方向だけではありません。「そもそも地盤にかける荷重を減らす」という考え方があり、これを荷重軽減工法といいます。地盤に手を加えにくい場合や、隣接する構造物への影響を避けたい場合に有効です。
代表的なものが発泡スチロールブロック(EPS)を用いる工法で、単位体積重量が普通の土のおよそ100分の1程度と極端に軽く、盛土の荷重を劇的に減らせます。ブロックを積み上げて盛土の代わりとするため、施工も速く進みます。気泡混合軽量土は、土やセメントミルクに気泡を混ぜて軽くした材料で、狭い場所にも流し込めます。また、盛土の内部を空洞のカルバートに置き換え、その分の土の重さをなくす方法もあります。
一方、含水比の高い粘性土は、軽いどころか水を多く含んで重く、しかも強度が低く圧縮性が大きいため、盛土材料として最も避けたい土です。荷重軽減にならないばかりか、盛土自体の安定を損ないます。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「発泡スチロールブロックを用いて、盛土の重量を大幅に軽減する。」は、荷重軽減工法の代表であり適当です。
「気泡混合軽量土を用いて、盛土材料そのものの単位体積重量を下げる。」は、軽量材料による荷重軽減であり適当です。
「盛土の一部をカルバートに置き換えて、地盤にかかる荷重を減らす。」は、土の量を減らして荷重を下げる方法であり適当です。
問82-5

軟弱地盤における盛土の動態観測に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①沈下板により、盛土の載荷に伴う地表面の沈下量を測定する。
  • ②間隙水圧計により、盛土内部の空気の量の変化を直接測定する。
  • ③層別沈下計により、どの深さの層が沈下しているかを把握する。
  • ④傾斜計により、盛土のり尻付近の地盤の水平方向の変位を測る。
答えと解説を見る
正解 ②間隙水圧計により、盛土内部の空気の量の変化を直接測定する。
解説
軟弱地盤上の盛土では、設計時の想定と実際の挙動が食い違うことが珍しくありません。そこで、施工中に地盤の動きを実際に測りながら、盛土の速度を調整したり対策を追加したりします。これを動態観測(情報化施工)といいます。
沈下板は、盛土の下に置いた板から地表まで測定用のロッドを立て、その頭の高さを測ることで地表面の沈下量を知る器具です。層別沈下計は、深さの異なる複数の位置に測定点を設け、どの層がどれだけ縮んでいるかを分けて把握します。
のり尻付近に設置する傾斜計は、地中に埋めた管の傾きを測って地盤の水平方向の変位を求めます。この横方向の動きが急に増えるときは、すべり破壊の前ぶれであるため、盛土を止めるなどの判断材料になります。
間隙水圧計は、土のすき間の水の圧力を測る器具です。盛土によって上がった間隙水圧が下がっていく過程が、まさに圧密が進み地盤が強くなっている証拠になります。測っているのは水の圧力であって、空気の量ではありません。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「沈下板により、盛土の載荷に伴う地表面の沈下量を測定する。」は、最も基本的な観測方法であり適当です。
「層別沈下計により、どの深さの層が沈下しているかを把握する。」は、沈下している層を特定する方法であり適当です。
「傾斜計により、盛土のり尻付近の地盤の水平方向の変位を測る。」は、すべりの兆候を捉える観測であり適当です。
問92-5

砂質地盤の液状化対策として用いる工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①サンドコンパクションパイル工法により、地盤の密度を増加させる。
  • ②グラベルドレーン工法により、上昇した過剰間隙水圧を早期に消散させる。
  • ③深層混合処理工法により、地盤を固結させてせん断変形を抑制する。
  • ④サンドマット工法により、砂層全体の相対密度を大きく増加させる。
答えと解説を見る
正解 ④サンドマット工法により、砂層全体の相対密度を大きく増加させる。
解説
液状化とは、地震の揺れによって緩い砂の地盤の中で水の圧力(過剰間隙水圧)が急に上がり、土粒子どうしの押し合う力が失われて、地盤が液体のようにふるまう現象です。対策の考え方は、この仕組みの裏返しになります。すなわち、砂を密にして揺れても縮まないようにする、上がった水圧をすぐ逃がす、地盤を固めて変形させない、の三つです。
サンドコンパクションパイル工法は、砂杭を締め固めながら造成する過程で周囲の砂も締め固まり、密度が増します。密になった砂は揺すられても体積が減りにくく、水圧が上がりません。グラベルドレーン工法は、砕石の柱を打設して水の通り道をつくり、地震中に上がった水圧をその場で逃がします。深層混合処理工法は、固化材で地盤を固めてせん断変形そのものを抑えます。
これに対しサンドマット工法は、軟弱地盤の表面に厚さ0.5mから1.2m程度の砂の層を敷く工法で、ドレーン工法の排水層や施工機械の走行路として用いるものです。地中の砂層を締め固める働きはないため、液状化対策にはなりません。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「サンドコンパクションパイル工法により、地盤の密度を増加させる。」は、密度増大による代表的な液状化対策であり適当です。
「グラベルドレーン工法により、上昇した過剰間隙水圧を早期に消散させる。」は、水圧を逃がす対策であり適当です。
「深層混合処理工法により、地盤を固結させてせん断変形を抑制する。」は、固結による対策であり適当です。
問102-5

軟弱地盤対策工法の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①工期に余裕がない場合は、圧密の完了を待つ緩速載荷工法は選びにくい。
  • ②近接構造物がある場合は、周辺地盤を押しのける工法に注意する。
  • ③工法の選定では、施工時の騒音や振動が周辺に及ぼす影響も考慮する。
  • ④地盤の土質が異なっても、同じ工法であれば効果は常に一定である。
答えと解説を見る
正解 ④地盤の土質が異なっても、同じ工法であれば効果は常に一定である。
解説
軟弱地盤対策の工法選定では、対策の効果だけを見て決めることはできません。地盤の条件、必要な工期、周辺の環境、そして費用を合わせて検討します。
まず、工法の効果は土質によって大きく変わります。たとえばサンドコンパクションパイル工法は、砂質地盤では密度増大による液状化対策、粘性土地盤では複合地盤としての安定と圧密促進というように、効き方そのものが違います。深層混合処理工法は、有機質土では固化材の反応が妨げられて強度が出にくくなります。したがって、同じ工法でも土質が違えば効果は一定ではなく、必ず土質調査と配合試験や試験施工で確かめます。
工期の面では、緩速載荷工法やプレローディング工法は圧密が進むのを待つため長い期間が必要で、工期に余裕がない場合は選びにくくなります。
周辺への配慮も欠かせません。サンドコンパクションパイル工法のように地盤を押しのける工法は、近接する構造物を変位させるおそれがあり、打撃や振動を伴う工法は騒音・振動の規制も受けます。
(根拠:道路土工-軟弱地盤対策工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「工期に余裕がない場合は、圧密の完了を待つ緩速載荷工法は選びにくい。」は、工期の制約に関する判断として適当です。
「近接構造物がある場合は、周辺地盤を押しのける工法に注意する。」は、近接施工での配慮として適当です。
「工法の選定では、施工時の騒音や振動が周辺に及ぼす影響も考慮する。」は、環境面の検討として適当です。

1級土木施工管理技士の対策問題(全950問)に戻る

※本ページは非公式の資格試験対策ページであり、一般財団法人 全国建設研修センターおよびその他の主催団体とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】