2026年版・2-4

切土の施工とのり面保護工の一問一答

1級土木施工管理技士「土木一般」から、切土の施工とのり面保護工に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-4

切土のり面の勾配の決定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①のり面勾配は、土質や岩質、のり高を考慮して決定する。
  • ②同じ土質でも、のり高が大きいほど緩い勾配が必要になる。
  • ③のり面勾配は、地下水や湧水の状況に関係なく決定する。
  • ④地層の傾きが切土面と同じ向きの場合は、緩い勾配とする。
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正解 ③のり面勾配は、地下水や湧水の状況に関係なく決定する。
解説
切土のり面の勾配は、「その斜面が自分の重さで崩れないか」で決まります。したがって、土や岩がどれだけの強さを持つか、どれだけの高さを支えるか、そして水がどう働くかを、すべて考えに入れなければなりません。
水は斜面の安定に最も大きく影響します。地下水が高いとすべり面に水圧が作用して土の抵抗力を減らし、湧水はのり面表面を洗い流します。実際に切土のり面の崩壊は、その多くが降雨や融雪の後に起きています。ですから、地下水や湧水の状況を無視して勾配を決めることはできません。
また、のり高が大きいほど、崩れようとする土の量が増える一方、抵抗する面積は同じ割合では増えないため、勾配を緩くする必要があります。地層の傾きが切土面と同じ向き、いわゆる流れ盤の場合は、層の境目がそのまますべり面になるため、特に緩い勾配としたり、抑止工を併用したりします。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「のり面勾配は、土質や岩質、のり高を考慮して決定する。」は、勾配決定の基本条件そのものであり適当です。
「同じ土質でも、のり高が大きいほど緩い勾配が必要になる。」は、高さが増すほど不安定になる性質を表しており適当です。
「地層の傾きが切土面と同じ向きの場合は、緩い勾配とする。」は、流れ盤ではすべりやすくなるため適当です。
問22-4

のり面保護工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①種子散布工は、のり面の浸食防止と緑化を目的とする植生工である。
  • ②モルタル吹付工は、地山の風化と浸食の防止を目的とする工法である。
  • ③グラウンドアンカー工は、すべり土塊を安定した地山につなぎ止める。
  • ④植生基材吹付工は、大きなすべり力に抵抗させる抑止工の一つである。
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正解 ④植生基材吹付工は、大きなすべり力に抵抗させる抑止工の一つである。
解説
のり面保護工は、大きく二つに分けて考えると整理できます。一つは、雨や風でのり面の表面が削られたり風化したりするのを防ぐ工法、もう一つは、斜面全体がすべろうとする力そのものに抵抗する工法です。
前者には、草や木を生やして根で表面をつかむ植生工(種子散布工、張芝工、植生マット工、植生基材吹付工など)と、表面を覆ってしまう構造物工(モルタル・コンクリート吹付工、コンクリート張工、ブロック積擁壁工など)があります。これらはあくまで表面を守るための工法で、斜面全体のすべりを止める力は持ちません。
後者は抑止工と呼ばれ、グラウンドアンカー工や杭工が代表です。アンカー工は、すべろうとする土の塊を、その下の動かない地山に鋼材で縫い付けるように結びつけ、引き止める力を直接与えます。
植生基材吹付工は、種子と肥料を混ぜた土壌材料を厚く吹き付けて草木を育てる工法で、あくまで表面の浸食防止と緑化を目的とします。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「種子散布工は、のり面の浸食防止と緑化を目的とする植生工である。」は、植生工の代表的な工法の説明であり適当です。
「モルタル吹付工は、地山の風化と浸食の防止を目的とする工法である。」は、表面を覆う構造物工の目的として適当です。
「グラウンドアンカー工は、すべり土塊を安定した地山につなぎ止める。」は、抑止工としての働きを正しく述べており適当です。
問32-4

切土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①切土は、原則としてのり面の上部から下部へ向かって順次掘削する。
  • ②切土は、のり面の下部から掘削して上部の土塊を落とし込んでいく。
  • ③掘削中に想定と異なる地層が現れた場合は、のり面勾配を再検討する。
  • ④長大なのり面では、高さ5mから10mごとに小段を設けるのが一般的である。
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正解 ②切土は、のり面の下部から掘削して上部の土塊を落とし込んでいく。
解説
切土の施工では、掘削の順序そのものが安全を左右します。原則は、のり面の上部から下部へ向かって順に掘り下げることです。
下部から先に掘ると、上の土や岩を支えていた足元を取り去ることになり、支えを失った上部が一度に崩れ落ちます。作業員や機械が真下にいる状態でこれが起これば、重大な災害になります。上から順に掘れば、常に足元が固まった状態で作業でき、掘削面の状況も上から順に確認できます。
また、切土は自然の地山を相手にするため、設計時の想定と実際の地層が食い違うことがあります。湧水が出た、想定より風化が進んでいた、地層の向きが流れ盤だったといった場合は、その時点でのり面勾配や保護工を見直します。掘り進めてしまってから対策すると、手戻りも危険も大きくなります。
のり高が大きい場合は、高さ5mから10mごとに幅1mから2m程度の小段を設け、雨水を集めて排水するとともに、点検の足場として利用します。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「切土は、原則としてのり面の上部から下部へ向かって順次掘削する。」は、崩壊を防ぐ基本の施工順序であり適当です。
「掘削中に想定と異なる地層が現れた場合は、のり面勾配を再検討する。」は、地山を相手にする切土で必要な対応であり適当です。
「長大なのり面では、高さ5mから10mごとに小段を設けるのが一般的である。」は、排水と点検のための一般的な扱いであり適当です。
問42-4

切土のり面の排水に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①のり肩排水溝は、のり面の上の地表水がのり面に流れ込むのを防ぐ。
  • ②小段排水溝は、のり面を流れ下る水を小段で受けて縦排水溝へ導く。
  • ③縦排水溝は、集めた水をのり尻の排水施設まで安全に流下させる。
  • ④のり面の湧水は、地山を乾燥させるためできるだけ長く滞留させる。
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正解 ④のり面の湧水は、地山を乾燥させるためできるだけ長く滞留させる。
解説
切土のり面の崩壊は、そのほとんどが水に関係して起こります。したがって、のり面の排水は保護工と同じくらい重要です。考え方は単純で、「のり面に水を近づけない」「入った水は早く外へ出す」の二つに尽きます。
のり肩排水溝は、のり面より上の斜面や地表を流れてくる水を、のり面に達する前に受け止めて横へ逃がす溝です。これがないと、上から流れ落ちた水がのり面を削り、深い溝状の浸食をつくります。小段排水溝は、のり面を流れ下る水を途中の小段で受け、縦排水溝へ導きます。縦排水溝は集まった水をのり尻まで安全に流し下ろします。
湧水は、地山の内部の水が出てきているもので、放置すると周囲の土を軟らかくし、水圧を高めてすべりを誘発します。滞留させることは最も避けるべきで、水平排水孔(水抜きボーリング)やじゃかごなどで速やかに地山の外へ導きます。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「のり肩排水溝は、のり面の上の地表水がのり面に流れ込むのを防ぐ。」は、のり面に水を近づけないための施設であり適当です。
「小段排水溝は、のり面を流れ下る水を小段で受けて縦排水溝へ導く。」は、流下する水を途中で受け止める役割であり適当です。
「縦排水溝は、集めた水をのり尻の排水施設まで安全に流下させる。」は、集水した水を外へ排出する役割であり適当です。
問52-4

のり面の植生工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①張芝工は、切芝をのり面の全面に張り付けて速やかに被覆する工法である。
  • ②種子散布工は、湧水が多く常に水が流れるのり面に最も適した工法である。
  • ③植生マット工は、勾配が急でやせた岩の斜面に用いる抑止工の一つである。
  • ④筋芝工は、切土のり面の全面に芝を張り詰めて被覆する工法である。
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正解 ①張芝工は、切芝をのり面の全面に張り付けて速やかに被覆する工法である。
解説
植生工は、草や木を生やしてその根でのり面の表面をつかみ、雨による浸食や霜柱による表層のはがれ落ちを防ぐ工法です。同時にのり面を緑化して景観にもなじませます。
張芝工は、切り出した芝をのり面全面に張り付ける工法で、施工した直後から表面が覆われるため、早く保護効果を得たい場合に有効です。筋芝工は、盛土のり面をつくりながら、芝を水平の筋状に挟み込んで植え付ける工法で、全面ではなく筋状に緑化します。種子散布工は、種子・肥料・水などを混ぜて機械で吹き付ける工法で、広い面積を短時間で施工できます。植生マット工は、種子と肥料を仕込んだマットをのり面に敷設して固定する工法です。
ただし、植生工はいずれも表面を守る工法であり、斜面全体のすべりを止める力はありません。また、湧水が多く常に水が流れているのり面では、種子も土も流されて草が定着しないため適しません。この場合は、まず水を抜いたうえで構造物工を検討します。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「種子散布工は、湧水が多く常に水が流れるのり面に最も適した工法である。」は、種子や土が流失して定着しないため誤りです。
「植生マット工は、勾配が急でやせた岩の斜面に用いる抑止工の一つである。」は、植生工が抑止工ではないうえ、岩の急斜面には適さないため誤りです。
「筋芝工は、切土のり面の全面に芝を張り詰めて被覆する工法である。」は、筋芝工が盛土のり面に芝を水平の筋状に挟み込む工法であり、全面を覆うものではないため誤りです。
問62-4

モルタル吹付工によるのり面保護に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①のり面を覆うことで、地山の風化の進行と表面の浸食を防止する。
  • ②背面に水圧がたまらないよう、適切な間隔で水抜き孔を設ける。
  • ③吹付けの前に、のり面の浮石や不安定な土砂を取り除いておく。
  • ④背面の地山がすべろうとする大きな力にも、十分に抵抗できる。
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正解 ④背面の地山がすべろうとする大きな力にも、十分に抵抗できる。
解説
モルタル吹付工は、のり面にモルタルを数センチメートルの厚さで吹き付け、表面を覆ってしまう工法です。空気や水が地山に直接触れなくなるため、風化の進行と表面の浸食を止められます。亀裂の多い岩のり面などによく用いられます。
ただし、この工法はあくまで薄い膜で表面を覆っているだけで、斜面全体がすべろうとする大きな力に抵抗する強度は持ちません。すべりに対しては、グラウンドアンカー工や杭工といった抑止工が必要です。この点を取り違えると、崩壊を止められると誤解したまま設計してしまうことになります。
施工上、最も注意すべきは水の処理です。のり面を覆うと地山の水の逃げ場がなくなり、背面に水圧がたまってモルタルを押し出し、はく落させます。そのため、適切な間隔で水抜き孔を設けて水を逃がします。また、吹付け前には浮石や不安定な土砂を取り除き、金網を設置して密着させます。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「のり面を覆うことで、地山の風化の進行と表面の浸食を防止する。」は、この工法の本来の目的であり適当です。
「背面に水圧がたまらないよう、適切な間隔で水抜き孔を設ける。」は、はく落を防ぐために欠かせない措置であり適当です。
「吹付けの前に、のり面の浮石や不安定な土砂を取り除いておく。」は、密着を確保するための下準備であり適当です。
問72-4

のり面のすべり土塊に対する抑止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①杭工は、すべり面を貫いて安定した地層まで杭を根入れして抵抗させる。
  • ②杭工は、すべり面より浅い位置で止め、土塊とともに動くように設置する。
  • ③アンカー工の緊張力は、地表の受圧板を通さずに直接地山へ伝えさせる。
  • ④アンカー工の定着部は、すべり土塊の内部に設けることを原則としている。
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正解 ①杭工は、すべり面を貫いて安定した地層まで杭を根入れして抵抗させる。
解説
抑止工とは、すべろうとしている土の塊を、構造物の力で直接押しとどめる工法です。すべり面より上の動く部分と、下の動かない部分の両方に力を伝えることが、すべての抑止工に共通する原理です。
杭工は、すべり面を貫いて、その下の安定した地層まで杭を十分に根入れします。動く土塊が杭を押すと、杭は下の地層に固定されているため踏ん張り、その反力で土塊の動きを止めます。杭をすべり面より浅い位置で止めてしまうと、杭ごと土塊と一緒に動くだけで、抑止の効果は生まれません。
グラウンドアンカー工は、すべり面より深い安定した地山にアンカー体(定着部)をつくり、そこから鋼材を伸ばして地表の受圧板を引き寄せ、土塊を斜面に押さえ付けます。定着部をすべり土塊の内部に設けると、動く部分どうしを結ぶだけになり、やはり効果がありません。また、緊張力は受圧板を介して面的に地山へ伝えないと、局所的に地山を破壊してしまいます。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「杭工は、すべり面より浅い位置で止め、土塊とともに動くように設置する。」は、抵抗する反力が得られず抑止にならないため誤りです。
「アンカー工の緊張力は、地表の受圧板を通さずに直接地山へ伝えさせる。」は、力が一点に集中して地山を破壊するため誤りです。
「アンカー工の定着部は、すべり土塊の内部に設けることを原則としている。」は、動く土塊の中に定着させても引き止める力が働かないため誤りです。
問82-4

切土のり面に湧水がある場合の処理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①水平排水孔を設けて、地山の内部の水を早期に排出させる。
  • ②湧水部にじゃかごを設置して、土砂の流出を抑えつつ排水する。
  • ③湧水部をモルタルで密閉して、水の出口を完全にふさいでしまう。
  • ④地下水の集中する箇所では、暗きょを設けて水を集めて排出する。
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正解 ③湧水部をモルタルで密閉して、水の出口を完全にふさいでしまう。
解説
湧水とは、地山の内部を流れてきた地下水が、切土によって現れた面から出てくるものです。地下水は、土のすき間の水圧を高めて土粒子どうしの押し付け合う力を弱め、斜面の抵抗力を下げます。したがって、切土のり面の湧水対策の基本は「早く、確実に外へ出す」ことです。
水平排水孔(水抜きボーリング)は、のり面からやや上向きに孔を掘って有孔管を入れ、地山の中の水を集めて排出する工法です。地下水位そのものを下げられるため、効果が大きい対策です。じゃかごは、鉄線でつくったかごに玉石を詰めたもので、水は通すが土砂は通さない性質を利用し、湧水部の土砂流出を防ぎながら排水します。集中する地下水には暗きょを設けて集水します。
やってはいけないのは、出口をふさぐことです。水の逃げ場がなくなれば、地山の中で水圧が上がり、周囲の土を軟らかくして、より広い範囲での崩壊やモルタルのはく落を招きます。水は止めるのではなく導く、というのが鉄則です。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「水平排水孔を設けて、地山の内部の水を早期に排出させる。」は、地下水位を下げる有効な対策であり適当です。
「湧水部にじゃかごを設置して、土砂の流出を抑えつつ排水する。」は、透水性を保ちながら土砂を止める措置であり適当です。
「地下水の集中する箇所では、暗きょを設けて水を集めて排出する。」は、集中する地下水の処理として適当です。
問92-4

岩の切土掘削とのり面の仕上げに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①掘削の難易は、弾性波探査による弾性波速度を目安に判定できる。
  • ②リッパ作業が困難な硬岩の掘削では、発破工法の採用を検討する。
  • ③発破では、のり面の岩を傷めないよう制御発破の採用を検討する。
  • ④亀裂の多い岩は、緩みが少ないため仕上げ面の点検を省略できる。
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正解 ④亀裂の多い岩は、緩みが少ないため仕上げ面の点検を省略できる。
解説
岩を掘る場合、まず「機械で削れるのか、火薬が要るのか」を見極めます。その目安になるのが弾性波探査で、地中に伝わる弾性波の速度を測る調査です。速度が速いほど岩が硬く密であることを意味し、ブルドーザの後ろに付けたリッパという爪でかき起こせるかどうか、すなわちリッパビリティの判定に用いられます。
リッパで起こせない硬岩では発破によります。ただし通常の発破では、設計のり面より奥の岩まで爆破の衝撃で緩んでしまい、後になって落石や崩壊の原因になります。そこで、のり面付近では制御発破(プレスプリット工法やスムーズブラスティング工法など、装薬量や孔配置を調整して余分な破壊を抑える方法)を用い、仕上げ面をきれいに保ちます。
亀裂の多い岩は、掘削の衝撃で亀裂に沿った岩塊が浮きやすく、最も点検が必要な相手です。仕上げ後は必ず浮石を確認して取り除き、必要に応じて吹付工やロックボルトで保護します。点検を省くという判断はあり得ません。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「掘削の難易は、弾性波探査による弾性波速度を目安に判定できる。」は、リッパビリティ判定の一般的な方法であり適当です。
「リッパ作業が困難な硬岩の掘削では、発破工法の採用を検討する。」は、掘削方法の選定として適当です。
「発破では、のり面の岩を傷めないよう制御発破の採用を検討する。」は、仕上げ面の緩みを抑える方法であり適当です。
問102-4

落石対策工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①落石防止網は、浮石を落下させたうえで下部にためる目的で用いる。
  • ②落石防護柵は、落下してくる石を受け止めて道路上への到達を防ぐ。
  • ③落石防護擁壁は、斜面の浮石を接着して動かないようにする工法である。
  • ④ロックボルトは、落下した石の運動エネルギーを吸収する工法である。
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正解 ②落石防護柵は、落下してくる石を受け止めて道路上への到達を防ぐ。
解説
落石対策は、考え方が二つに分かれます。石をそもそも落とさない「落石予防工」と、落ちてきた石を受け止める「落石防護工」です。この区別ができると、工法名を覚えるのが一気に楽になります。
落石予防工には、浮石や転石を取り除く除去工、浮石を接着して固定する接着工、亀裂の多い岩塊を地山に縫い付けるロックボルト工、斜面を覆う吹付工などがあります。いずれも斜面側で完結する対策です。
落石防護工には、落下してくる石を柵で受け止める落石防護柵、コンクリートの壁で受け止める落石防護擁壁、斜面を金網で覆って石が飛び出さないようにしながら下へ導く落石防止網、道路の上を屋根で覆うロックシェッドなどがあります。落石防護柵は、支柱とワイヤロープ、金網などを組み合わせ、石の持つ運動エネルギーを部材の変形で吸収して受け止めます。
設計では、想定する落石の質量と落下高さから運動エネルギーを求め、それに耐えられる構造を選びます。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)

他の選択肢が不適切な理由
「落石防止網は、浮石を落下させたうえで下部にためる目的で用いる。」は、網は石を斜面に沿わせて飛び出しを防ぐものであり誤りです。
「落石防護擁壁は、斜面の浮石を接着して動かないようにする工法である。」は、接着工の説明であって擁壁の役割ではないため誤りです。
「ロックボルトは、落下した石の運動エネルギーを吸収する工法である。」は、ロックボルトが落石を予防する側の工法であるため誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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