問12-4
切土のり面の勾配の決定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①のり面勾配は、土質や岩質、のり高を考慮して決定する。
- ②同じ土質でも、のり高が大きいほど緩い勾配が必要になる。
- ③のり面勾配は、地下水や湧水の状況に関係なく決定する。
- ④地層の傾きが切土面と同じ向きの場合は、緩い勾配とする。
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正解
③のり面勾配は、地下水や湧水の状況に関係なく決定する。
解説
切土のり面の勾配は、「その斜面が自分の重さで崩れないか」で決まります。したがって、土や岩がどれだけの強さを持つか、どれだけの高さを支えるか、そして水がどう働くかを、すべて考えに入れなければなりません。
水は斜面の安定に最も大きく影響します。地下水が高いとすべり面に水圧が作用して土の抵抗力を減らし、湧水はのり面表面を洗い流します。実際に切土のり面の崩壊は、その多くが降雨や融雪の後に起きています。ですから、地下水や湧水の状況を無視して勾配を決めることはできません。
また、のり高が大きいほど、崩れようとする土の量が増える一方、抵抗する面積は同じ割合では増えないため、勾配を緩くする必要があります。地層の傾きが切土面と同じ向き、いわゆる流れ盤の場合は、層の境目がそのまますべり面になるため、特に緩い勾配としたり、抑止工を併用したりします。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)
他の選択肢が不適切な理由
「のり面勾配は、土質や岩質、のり高を考慮して決定する。」は、勾配決定の基本条件そのものであり適当です。
「同じ土質でも、のり高が大きいほど緩い勾配が必要になる。」は、高さが増すほど不安定になる性質を表しており適当です。
「地層の傾きが切土面と同じ向きの場合は、緩い勾配とする。」は、流れ盤ではすべりやすくなるため適当です。
切土のり面の勾配は、「その斜面が自分の重さで崩れないか」で決まります。したがって、土や岩がどれだけの強さを持つか、どれだけの高さを支えるか、そして水がどう働くかを、すべて考えに入れなければなりません。
水は斜面の安定に最も大きく影響します。地下水が高いとすべり面に水圧が作用して土の抵抗力を減らし、湧水はのり面表面を洗い流します。実際に切土のり面の崩壊は、その多くが降雨や融雪の後に起きています。ですから、地下水や湧水の状況を無視して勾配を決めることはできません。
また、のり高が大きいほど、崩れようとする土の量が増える一方、抵抗する面積は同じ割合では増えないため、勾配を緩くする必要があります。地層の傾きが切土面と同じ向き、いわゆる流れ盤の場合は、層の境目がそのまますべり面になるため、特に緩い勾配としたり、抑止工を併用したりします。
(根拠:道路土工-切土工・斜面安定工指針によります)
他の選択肢が不適切な理由
「のり面勾配は、土質や岩質、のり高を考慮して決定する。」は、勾配決定の基本条件そのものであり適当です。
「同じ土質でも、のり高が大きいほど緩い勾配が必要になる。」は、高さが増すほど不安定になる性質を表しており適当です。
「地層の傾きが切土面と同じ向きの場合は、緩い勾配とする。」は、流れ盤ではすべりやすくなるため適当です。