問12-14
鉄筋コンクリートにおけるかぶりの目的に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①かぶりは鉄筋を腐食させる物質の侵入を防ぐ
- ②かぶりは鉄筋とコンクリートの付着を確保する
- ③かぶりは火災時に鉄筋の温度上昇を遅らせる
- ④かぶりはコンクリートの圧縮強度を高める働き
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正解
④かぶりはコンクリートの圧縮強度を高める働き
解説
かぶりとは、鉄筋の表面から、それを包んでいるコンクリートの表面までの最短の距離のことです。単なる余白ではなく、構造物が長持ちするかどうかを左右する重要な寸法です。
役割は三つあります。第一に、鉄筋を守る覆いとしての働きです。コンクリートはもともと強いアルカリ性で、その中にある鉄筋の表面には目に見えない不動態の被膜ができ、さびから守られています。ところが空気中の二酸化炭素が入り込むとアルカリ性が失われ、また海水や凍結防止剤に含まれる塩化物イオンが届くと被膜が壊れ、鉄筋がさび始めます。かぶりが厚いほど、これらが鉄筋に届くまでの時間を稼げます。
第二に、鉄筋とコンクリートを一体で働かせるための付着の確保です。鉄筋のまわりに十分な厚さのコンクリートがないと、力が伝わる前に割れてしまいます。
第三に、火災時の熱を遮る働きです。鉄筋は高温になると強度が急激に落ちるため、かぶりが断熱材の役目を果たします。
一方、コンクリートそのものの圧縮強度は、水セメント比や材料の品質で決まるものであり、かぶりの厚さで変わるものではありません。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書におけるかぶりの規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「かぶりは鉄筋を腐食させる物質の侵入を防ぐ」は正しい記述で、中性化や塩化物イオンの浸透を遅らせます。
「かぶりは鉄筋とコンクリートの付着を確保する」も正しい記述で、両者が一体となって力を伝えるために必要です。
「かぶりは火災時に鉄筋の温度上昇を遅らせる」も正しい記述で、耐火性の確保という役割があります。
かぶりとは、鉄筋の表面から、それを包んでいるコンクリートの表面までの最短の距離のことです。単なる余白ではなく、構造物が長持ちするかどうかを左右する重要な寸法です。
役割は三つあります。第一に、鉄筋を守る覆いとしての働きです。コンクリートはもともと強いアルカリ性で、その中にある鉄筋の表面には目に見えない不動態の被膜ができ、さびから守られています。ところが空気中の二酸化炭素が入り込むとアルカリ性が失われ、また海水や凍結防止剤に含まれる塩化物イオンが届くと被膜が壊れ、鉄筋がさび始めます。かぶりが厚いほど、これらが鉄筋に届くまでの時間を稼げます。
第二に、鉄筋とコンクリートを一体で働かせるための付着の確保です。鉄筋のまわりに十分な厚さのコンクリートがないと、力が伝わる前に割れてしまいます。
第三に、火災時の熱を遮る働きです。鉄筋は高温になると強度が急激に落ちるため、かぶりが断熱材の役目を果たします。
一方、コンクリートそのものの圧縮強度は、水セメント比や材料の品質で決まるものであり、かぶりの厚さで変わるものではありません。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書におけるかぶりの規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「かぶりは鉄筋を腐食させる物質の侵入を防ぐ」は正しい記述で、中性化や塩化物イオンの浸透を遅らせます。
「かぶりは鉄筋とコンクリートの付着を確保する」も正しい記述で、両者が一体となって力を伝えるために必要です。
「かぶりは火災時に鉄筋の温度上昇を遅らせる」も正しい記述で、耐火性の確保という役割があります。