直接基礎の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①基礎の掘削は、支持地盤を乱さないよう最終段階を慎重に行う。
- ②砂地盤では、基礎底面に割ぐり石や砕石を敷いて締め固める。
- ③岩盤では、基礎底面を平滑に仕上げて滑動抵抗を大きくする。
- ④基礎底面は、想定した支持層に確実に定着する深さまで根入れする。
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直接基礎とは、良質な支持層が浅い位置にあるときに、構造物の重さを底面から直接地盤に伝える基礎のことです。ここで大切なのは、鉛直方向の支持力だけでなく、地震時などに基礎が横へすべらないための滑動抵抗も底面で確保するという点です。
岩盤に直接基礎をつくる場合、底面をつるつるに平らへ仕上げてしまうと、基礎と岩盤が単に接しているだけの状態になり、横方向の力に対して滑りやすくなります。そのため岩盤では、あえて凹凸(不陸)を残す、あるいは段差状に整形して、基礎コンクリートと岩盤をかみ合わせ、せん断抵抗を期待する仕上げとします。したがって「平滑に仕上げて滑動抵抗を大きくする」という記述は、目的と手段が逆になっており誤りです。
一方、砂や砂れきの地盤では岩盤のようなかみ合わせが期待できないため、割ぐり石や砕石を敷き均して十分に締め固め、支持面を平らに整えたうえで摩擦抵抗を見込みます。地盤の種類によって仕上げ方が変わる点が要点です。
(根拠:道路橋示方書・同解説 下部構造編(日本道路協会)の直接基礎に関する規定によります)
他の選択肢が不適切な理由
「基礎の掘削は、支持地盤を乱さないよう最終段階を慎重に行う。」は正しい記述です。機械で掘り過ぎると支持層がゆるみ、設計どおりの支持力が得られなくなります。
「砂地盤では、基礎底面に割ぐり石や砕石を敷いて締め固める。」も正しく、支持面を平坦に整え摩擦抵抗を確保するための標準的な処理です。
「基礎底面は、想定した支持層に確実に定着する深さまで根入れする。」も正しく、支持層のわずかな上面だけに載せると不同沈下の原因になります。