コンクリートの養生の目的に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①硬化に必要な水分を逃がさず、コンクリート中に保つこと。
- ②表面を早く乾燥させ、硬化を速やかに進行させること。
- ③コンクリートを、硬化に適した温度に保つようにすること。
- ④振動や衝撃、荷重などの有害な作用から保護すること。
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コンクリートが固まって強くなるのは、セメントが水と反応するからです。ここを押さえると、養生の目的はおのずと理解できます。
反応の相手である水がなくなってしまえば、反応はそこで止まります。表面が早く乾くと、その部分のセメントは反応しきれないまま残り、強度も緻密さも得られません。しかも、内部との収縮の差でひび割れが生じます。したがって、乾燥させることは養生の目的とはまったく逆であり、避けるべきことです。
養生の目的は三つに整理できます。第一に、硬化に必要な水分を逃がさず保つこと。散水、湛水、湿布やシートによる覆い、膜養生剤の散布などがこのための方法です。第二に、硬化に適した温度に保つこと。温度が低すぎれば反応が進まず、寒中では凍結の危険もあります。第三に、まだ弱いコンクリートを、振動・衝撃・荷重・急激な温度変化・乾燥風といった有害な作用から守ることです。
この三つは、打込み後の若いコンクリートを「乾かさない、冷やさない、いじめない」と覚えると忘れにくくなります。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)
他の選択肢が不適切な理由
「硬化に必要な水分を逃がさず、コンクリート中に保つこと。」は、水和反応を続けさせるための目的であり適当です。
「コンクリートを、硬化に適した温度に保つようにすること。」は、反応の速度を確保するための目的であり適当です。
「振動や衝撃、荷重などの有害な作用から保護すること。」は、若いコンクリートを守る目的であり適当です。