2026年版・2-10

コンクリートの運搬・打込み・締固めの一問一答

1級土木施工管理技士「土木一般」から、コンクリートの運搬・打込み・締固めに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-10

コンクリートを練り混ぜてから打込みを終わるまでの時間の限度に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①外気温が25℃以下のときは1.5時間以内、25℃を超えるときは1時間以内とする。
  • ②外気温が25℃以下のときは2時間以内、25℃を超えるときは1.5時間以内とする。
  • ③外気温が25℃以下のときは3時間以内、25℃を超えるときは2.5時間以内とする。
  • ④外気温にかかわらず、練混ぜから打込みの終了までを2.5時間以内とする。
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正解 ②外気温が25℃以下のときは2時間以内、25℃を超えるときは1.5時間以内とする。
解説
コンクリートは、練り混ぜたその瞬間からセメントの水和反応が始まり、時間とともに軟らかさを失っていきます。硬くなり始めたコンクリートを無理に打ち込むと、型枠のすみずみまで行き渡らず、締固めも効かなくなります。そこで、練混ぜから打込みを終わるまでの時間に限度が定められています。
その限度は、外気温が25℃以下のときは2時間以内、25℃を超えるときは1.5時間以内です。気温が高いほど水和反応が速く進み、軟らかさを失うのも早くなるため、限度が短くなっています。
実務では、この時間の中に、工場から現場までの運搬時間、待機の時間、そして打込みの時間がすべて含まれることに注意が必要です。したがって、渋滞や現場での手待ちを見込んで、運搬計画と打込み体制を組み立てなければなりません。生コン工場から現場までの距離、アジテータ車の台数、ポンプ車の吐出量を合わせて検討することが、施工計画の基本になります。
もしこの時間を超えてしまった場合は、そのコンクリートを打ち込まず、返却して処分します。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「外気温が25℃以下のときは1.5時間以内、25℃を超えるときは1時間以内とする。」は、定められた値より短く、規定と一致しないため誤りです。
「外気温が25℃以下のときは3時間以内、25℃を超えるときは2.5時間以内とする。」は、定められた値より長く、硬化が進んでしまうため誤りです。
「外気温にかかわらず、練混ぜから打込みの終了までを2.5時間以内とする。」は、気温による区分が設けられているため誤りです。
問22-10

コンクリートの許容打重ね時間間隔に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①外気温が25℃以下のときは2.0時間、25℃を超えるときは1.5時間とする。
  • ②外気温が25℃以下のときは2.5時間、25℃を超えるときは2.0時間とする。
  • ③外気温が25℃以下のときは3.5時間、25℃を超えるときは3.0時間とする。
  • ④外気温にかかわらず、打重ねの時間間隔は4.0時間を限度としてよい。
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正解 ②外気温が25℃以下のときは2.5時間、25℃を超えるときは2.0時間とする。
解説
コンクリートは一度に高く打ち込まず、40cmから50cm程度の層に分けて打ち重ねていきます。このとき、下の層を打ち終えてから上の層を打ち始めるまでの時間が長引くと、下の層がすでに固まり始めていて上下が一体になりません。そこにできる弱点がコールドジョイントです。
これを防ぐために定められているのが許容打重ね時間間隔で、外気温が25℃以下のときは2.5時間、25℃を超えるときは2.0時間とされています。前の問題で扱った「練混ぜから打込み終了まで」の限度(2時間・1.5時間)とは別の基準ですから、混同しないよう注意が必要です。数値としては、打重ねの間隔のほうが0.5時間長い、と覚えるとよいでしょう。
気温が高いほど短くなる理由は同じで、水和反応が速く進んで下の層が早く固まるためです。
実際の現場では、コンクリートの供給が途切れるとこの時間を超えてしまいます。したがって、打込み区画の割り方、アジテータ車の到着間隔、ポンプの吐出量を計画段階で照らし合わせ、時間内に打ち重ねられる区画の大きさを決めておくことが重要です。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「外気温が25℃以下のときは2.0時間、25℃を超えるときは1.5時間とする。」は、練混ぜから打込み終了までの限度と取り違えており誤りです。
「外気温が25℃以下のときは3.5時間、25℃を超えるときは3.0時間とする。」は、定められた値より長く、コールドジョイントを招くため誤りです。
「外気温にかかわらず、打重ねの時間間隔は4.0時間を限度としてよい。」は、気温による区分がある点でも値の点でも誤りです。
問32-10

コンクリートの打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①1層の打込み高さは、40cmから50cm以下を目安とする。
  • ②打込み中に材料分離が生じた場合は、練り直して均一にする。
  • ③打込みは、原則として遠い箇所から近い箇所へ向けて進める。
  • ④型枠内では、振動機で横に移動させて所定の位置へ運んでいく。
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正解 ④型枠内では、振動機で横に移動させて所定の位置へ運んでいく。
解説
打込みで最も気を付けるべきは、材料分離を起こさないことです。コンクリートを余計に動かせば動かすほど、重い粗骨材と軽いモルタルは分かれていきます。
まず、1層の打込み高さは40cmから50cm以下を目安とします。厚くすると振動機の効果が下まで届かず、締固め不足になるためです。打込みの向きは、遠い箇所から手前へ進めるのが原則です。手前から打っていくと、その上を越えて遠くへ流し込むことになり、分離を招きます。
そして、絶対にしてはならないのが、振動機でコンクリートを横に移動させることです。振動機は締め固めるための道具であって、運ぶための道具ではありません。振動を与えながら横へ動かすと、モルタルだけが先に流れ、粗骨材が取り残されて分離します。所定の位置へは、ポンプの筒先やシュートで直接下ろします。
なお、打込み中に材料分離が認められた場合は、そのままにせず練り直して均一な状態に戻してから打込みます。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「1層の打込み高さは、40cmから50cm以下を目安とする。」は、締固めの効果が届く範囲として適当です。
「打込み中に材料分離が生じた場合は、練り直して均一にする。」は、分離したまま打ち込まないための処置であり適当です。
「打込みは、原則として遠い箇所から近い箇所へ向けて進める。」は、コンクリートを流し込まないための順序であり適当です。
問42-10

コンクリートの打込み時の落下高さおよびシュートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①吐出口から打込み面までの高さは、1.5m以下を標準とする。
  • ②シュートは、縦シュートを用いることを原則としている。
  • ③落下高さは、大きいほど締固めの効果が高まり有利である。
  • ④斜めシュートを用いる場合は、材料分離に特に注意を払う。
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正解 ③落下高さは、大きいほど締固めの効果が高まり有利である。
解説
コンクリートを高いところから落とすと、落下の勢いで重い粗骨材だけが先に飛び出し、モルタルと分かれてしまいます。また、鉄筋や型枠に当たって跳ね返り、その部分に粗骨材だけが集まって空隙の多い豆板ができます。したがって、落下高さは小さいほどよく、締固めの助けになることはありません。
そこで、シュートやポンプの吐出口から打込み面までの高さは、1.5m以下を標準とします。深い部材では、途中に縦シュートやトレミー管を継ぎ足して、常にこの高さを保ちながら打ち下ろします。
シュートは縦シュートを用いることが原則です。まっすぐ下ろすため、材料が分かれにくいからです。やむを得ず斜めシュートを用いる場合は、コンクリートが斜面を転がり落ちる間にモルタルと粗骨材が分かれやすいため、傾きを適切に保ち、吐出口にバッフルプレートや漏斗管を設けるなどの対策をとります。
いずれの場合も、打ち込む位置のすぐ近くまで運んでから静かに下ろす、というのが共通する考え方です。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「吐出口から打込み面までの高さは、1.5m以下を標準とする。」は、示方書が定める目安どおりであり適当です。
「シュートは、縦シュートを用いることを原則としている。」は、材料分離を防ぐための原則であり適当です。
「斜めシュートを用いる場合は、材料分離に特に注意を払う。」は、分離しやすい形式であるため適当です。
問52-10

内部振動機による締固めに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①振動機の挿入間隔は、一般に50cm以下となるようにする。
  • ②振動機は、下層のコンクリートに10cm程度挿入して用いる。
  • ③振動機は、穴が残らないようゆっくりと引き抜くようにする。
  • ④振動機は、鉄筋に当てて振動を伝えると効果が高くなっていく。
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正解 ④振動機は、鉄筋に当てて振動を伝えると効果が高くなっていく。
解説
締固めは、打ち込んだコンクリートに振動を与えて、中に閉じ込められた空気を追い出し、型枠のすみずみと鉄筋の周りまで密に行き渡らせる作業です。内部振動機(バイブレータ)は、その中心となる道具です。
使い方には決まりがあります。まず、コンクリートの上面に対して鉛直に、すみやかに挿入します。挿入間隔は一般に50cm以下とします。振動が及ぶ範囲には限りがあるため、間隔を空けすぎると締め固められない部分が残るからです。
次に、下層のコンクリートに10cm程度差し込みます。こうすることで上下の層の境目が振動でかき混ぜられ、一体になります。1か所あたりの振動時間は5秒から15秒程度を目安とし、引き抜くときは穴が残らないようにゆっくり引き上げます。急に引き抜くと、跡が空洞として残ります。
してはならないのは、鉄筋や型枠に振動機を当てることです。鉄筋に当てると、まだ固まっていないコンクリートと鉄筋の付着が壊れ、鉄筋の周りに空隙ができます。型枠に当てれば型枠を傷め、変形させます。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「振動機の挿入間隔は、一般に50cm以下となるようにする。」は、振動の及ぶ範囲を考えた目安であり適当です。
「振動機は、下層のコンクリートに10cm程度挿入して用いる。」は、上下の層を一体化させるために必要であり適当です。
「振動機は、穴が残らないようゆっくりと引き抜くようにする。」は、空洞を残さないための操作であり適当です。
問62-10

コンクリートポンプによる運搬に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧送に先立ち、先送りモルタルを圧送して管内を潤しておく。
  • ②配管は、できるだけ短く、曲がりを少なくすることが望ましい。
  • ③先送りモルタルは、そのまま構造物の中に打ち込んでよい。
  • ④圧送が中断した場合は、閉塞を防ぐ措置を速やかに講じる。
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正解 ③先送りモルタルは、そのまま構造物の中に打ち込んでよい。
解説
コンクリートポンプは、配管の中をコンクリートが滑るようにして送る機械です。ところが、乾いた配管にいきなりコンクリートを送ると、管の内面にモルタル分が取られてしまい、先頭のコンクリートは粗骨材ばかりになって管を詰まらせます。
これを防ぐため、圧送に先立って先送りモルタルを送り、管の内面を潤しておきます。役目を終えた先送りモルタルは、配合が本来のコンクリートと異なり、粗骨材を含まないため所定の強度も得られません。したがって、原則として構造物の中には打ち込まず、型枠外に排出して処分します。
配管の計画も重要です。管が長いほど、また曲がりが多いほど圧送に必要な圧力が大きくなり、閉塞の危険も増します。そのため、できるだけ短く、曲がりを少なく計画します。上向きの配管や下向きの配管では、それぞれ材料分離や閉塞の起こり方が変わるため、注意が必要です。
圧送が中断すると、管内のコンクリートが動かないまま硬化し始めて閉塞します。中断したときは、時々ポンプを作動させて動かすなどの措置を速やかにとります。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「圧送に先立ち、先送りモルタルを圧送して管内を潤しておく。」は、閉塞を防ぐために必要な手順であり適当です。
「配管は、できるだけ短く、曲がりを少なくすることが望ましい。」は、圧送の負担と閉塞の危険を減らすため適当です。
「圧送が中断した場合は、閉塞を防ぐ措置を速やかに講じる。」は、管内での硬化を防ぐため適当です。
問72-10

コンクリートの沈下ひび割れとその処置に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①沈下ひび割れは、硬化が十分に進んだ後で締め固めて直す。
  • ②沈下ひび割れは、鉄筋の上部などに沿って生じることが多い。
  • ③沈下ひび割れは、タンピングによって処置することができる。
  • ④再振動は、適切な時期に行えば内部の空隙の減少に役立つ。
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正解 ①沈下ひび割れは、硬化が十分に進んだ後で締め固めて直す。
解説
コンクリートを打ち込むと、重い骨材やセメントの粒子はゆっくりと沈もうとします。ところが、鉄筋や型枠の角のように動かないものがあると、その部分だけ沈下が止められ、周囲との差が引張力となって、表面にひび割れが生じます。これが沈下ひび割れで、鉄筋に沿って線状に現れるのが特徴です。
この処置は、時期を逃さないことが決め手になります。まだコンクリートが軟らかいうちであれば、表面を木ごてなどで軽くたたく(タンピングする)ことで、ひび割れを閉じて表面を密にできます。同じ理由で、適切な時期に再振動を行うと、内部の空隙やブリーディングによる水の跡が減り、鉄筋との付着も改善されます。
逆に、硬化が十分に進んでから振動や打撃を加えることは、してはいけません。すでにできあがった組織を壊してしまい、強度を損なうからです。ひび割れも閉じません。
予防としては、単位水量を減らしてブリーディングと沈下そのものを小さくすること、1層の打込み高さを守ること、鉛直部材ではその沈下がほぼ終わってから上に載る部材を打つことが有効です。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「沈下ひび割れは、鉄筋の上部などに沿って生じることが多い。」は、沈下が妨げられる位置に現れるためであり適当です。
「沈下ひび割れは、タンピングによって処置することができる。」は、軟らかいうちに行う有効な処置であり適当です。
「再振動は、適切な時期に行えば内部の空隙の減少に役立つ。」は、再振動の効果として適当です。
問82-10

壁とスラブを連続して打ち込む場合の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①壁のコンクリートの沈下がほぼ終わってから、スラブを打ち込む。
  • ②壁を打ち込んだ直後に、間を置かずにスラブを続けて打ち込む。
  • ③壁とスラブは、必ず別々の日に分けて打ち込む必要がある。
  • ④壁の打込みは、スラブを先に打ち込んだ後で行うのが原則である。
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正解 ①壁のコンクリートの沈下がほぼ終わってから、スラブを打ち込む。
解説
壁や柱のように高さのある部材は、打ち込んだ後、内部の骨材やセメントの粒子が沈み、上面がわずかに下がります。この沈下は打込み直後から始まり、しばらく続きます。
ここで、壁を打った直後に、その上に載るスラブや梁を続けて打ってしまうとどうなるでしょうか。壁のコンクリートはまだこれから沈む途中ですから、その上のスラブも一緒に引き下げられ、壁とスラブの境目に沿ってひび割れが生じます。これが、鉛直部材と水平部材の取合い部に生じる典型的なひび割れです。
これを避けるため、壁や柱を打ち込んだあと、その沈下がほぼ終わるのを待ってからスラブや梁を打込みます。待つ時間は、コンクリートの配合や気温によって変わります。
ただし、待ちすぎてもいけません。壁のコンクリートが固まり始めてから打ち重ねると、今度はコールドジョイントになります。つまり、許容打重ね時間間隔の範囲内で、しかも沈下が落ち着いた頃合いを狙う、という判断が求められます。別々の日に分ける必要はありません。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「壁を打ち込んだ直後に、間を置かずにスラブを続けて打ち込む。」は、壁の沈下に引かれてひび割れが生じるため誤りです。
「壁とスラブは、必ず別々の日に分けて打ち込む必要がある。」は、打重ね時間間隔内に打つのが原則であるため誤りです。
「壁の打込みは、スラブを先に打ち込んだ後で行うのが原則である。」は、下の部材から順に打ち上げるのが原則であるため誤りです。
問92-10

コンクリートの打込みの準備に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①鉄筋やスペーサの配置、かぶりの確保状況を事前に確認する。
  • ②型枠内の木片やごみ、たまった水は打込み前に取り除いておく。
  • ③軟らかくするため、打込みの直前に水を加えて調整しておく。
  • ④打込み前に、型枠と鉄筋の表面が乾ききらないよう湿らせる。
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正解 ③軟らかくするため、打込みの直前に水を加えて調整しておく。
解説
打込みの品質は、打ち始める前の準備でほぼ決まるといっても言い過ぎではありません。打ち込んでしまってからでは直せないことばかりだからです。
まず確認すべきは、鉄筋が図面どおりの位置にあるか、スペーサが適切に配置されてかぶりが確保されているかです。かぶりが不足すれば、鉄筋が早期に腐食し、構造物の寿命が大きく縮みます。
次に、型枠の中の掃除です。木片、結束線の切れ端、ごみ、たまった水は必ず取り除きます。これらが残ると、その部分が空隙や弱点になります。掃除口を設けておき、最後に確認してからふさぐのが確実な方法です。
また、型枠や鉄筋が乾ききって高温になっていると、コンクリートの水分を奪い、表面がぼそぼそになったり付着が悪くなったりします。そのため、あらかじめ散水して湿らせておきます。ただし、水がたまった状態にしてはいけません。
そして、してはならないのが加水です。軟らかくするために水を加えると、水セメント比が設計より大きくなり、強度も耐久性も低下します。軟らかさは配合と混和剤で調整するものです。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「鉄筋やスペーサの配置、かぶりの確保状況を事前に確認する。」は、打込み後には直せない項目であり適当です。
「型枠内の木片やごみ、たまった水は打込み前に取り除いておく。」は、空隙や弱点を残さないため適当です。
「打込み前に、型枠と鉄筋の表面が乾ききらないよう湿らせる。」は、水分を奪われるのを防ぐため適当です。
問102-10

外気温が28℃の条件下でコンクリートを打ち込む場合の時間管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①練混ぜから打込み終了までを2時間、打重ね間隔を2.5時間とする。
  • ②練混ぜから打込み終了までを1.5時間、打重ね間隔を2時間とする。
  • ③練混ぜから打込み終了までを2.5時間、打重ね間隔を3時間とする。
  • ④練混ぜから打込み終了までを1時間、打重ね間隔を1.5時間とする。
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正解 ②練混ぜから打込み終了までを1.5時間、打重ね間隔を2時間とする。
解説
この問題では、二つの異なる時間の基準を同時に使い分けられるかが問われています。まず、外気温28℃という条件は「25℃を超える場合」に当たります。ここを取り違えると、両方の値がずれてしまいます。
一つ目の基準は、練り混ぜてから打込みを終わるまでの時間です。25℃を超える場合は1.5時間以内です。これは、コンクリートが軟らかさを失う前に打ち終えるための限度です。
二つ目の基準は、許容打重ね時間間隔です。下の層を打ち終えてから上の層を打ち始めるまでの時間で、25℃を超える場合は2.0時間です。これは、コールドジョイントをつくらないための限度です。
この二つを並べると、25℃以下では2時間と2.5時間、25℃を超えると1.5時間と2.0時間となります。どちらも気温が高いほど短く、打重ね間隔のほうが0.5時間長い、という形になっています。
28℃という条件は暑中コンクリートにも該当するため、あわせて打込み時のコンクリート温度を35℃以下に抑えること、打込み後は速やかに養生を始めることにも注意が必要です。
(根拠:コンクリート標準示方書 施工編によります)

他の選択肢が不適切な理由
「練混ぜから打込み終了までを2時間、打重ね間隔を2.5時間とする。」は、25℃以下の場合の値であり誤りです。
「練混ぜから打込み終了までを2.5時間、打重ね間隔を3時間とする。」は、いずれも定められた値より長く誤りです。
「練混ぜから打込み終了までを1時間、打重ね間隔を1.5時間とする。」は、いずれも定められた値と一致せず誤りです。

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