土の中を水が流れるときのダルシーの法則に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①流速は動水勾配に比例し透水係数を比例定数とする
- ②流速は動水勾配の2乗に比例して大きくなっていく
- ③求めた流速は土粒子の間を流れる実際の流速である
- ④透水係数は土の種類によらずほぼ一定の値をとる
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土は粒と粒のすき間がつながった集合体で、水はそのすき間を縫うように流れます。この流れの速さが何で決まるのかを最も単純な形で表したものがダルシーの法則です。
内容は、流速は動水勾配に比例するというもので、比例定数が透水係数です。動水勾配とは、水を押し流す原動力である水位差を、水が進む距離で割った値、つまり水頭のこう配のことです。同じ水位差でも流れる距離が長ければ勾配は緩くなり、流れはゆっくりになります。
ここで注意したいのは、この式で求まる流速は、土の断面全体を水が通ったと仮定した見かけの流速だという点です。実際に水が通れるのはすき間の部分だけなので、土粒子の間を流れる本当の速さは、見かけの流速を間隙率で割った分だけ速くなります。
透水係数は土の種類でまったく違う値になります。この係数の大小が、掘削時の湧水量や地下水位低下工法の選定を左右します。
(根拠:土質力学におけるダルシーの法則によります)
他の選択肢が不適切な理由
「流速は動水勾配の2乗に比例して大きくなっていく」は誤りで、比例するのは動水勾配の1乗です。2乗に比例するのは管路の摩擦損失水頭と流速の関係であり、別の話です。
「求めた流速は土粒子の間を流れる実際の流速である」も誤りで、これは断面全体を通ったとみなした見かけの流速です。実流速はこれを間隙率で割った値になります。
「透水係数は土の種類によらずほぼ一定の値をとる」も誤りで、礫と粘土では十桁近く違う値になります。