静水圧の性質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①静水圧は作用する面に対して垂直に働く
- ②静水圧は同じ点でも向きによって大きさが変わる
- ③静水圧の大きさは水深に比例して大きくなる
- ④静水圧は水の単位体積重量と水深の積で表される
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静水圧とは、静止している水が物体の面を押す圧力のことです。水は動かない限りせん断力を伝えられないため、面を横にこするような力は生じず、必ず面に垂直な向きにだけ押します。ゲートや擁壁に働く力を考えるとき、まずこの向きが出発点になります。
次に大きさですが、ある1点の静水圧は、その点がどの向きを向いていても同じ値になります。これを静水圧の等方性といいます。水中の同じ位置であれば、上向きの面でも下向きの面でも横向きの面でも、受ける圧力の大きさは変わりません。したがって「静水圧は同じ点でも向きによって大きさが変わる」は誤りです。
大きさを決めるのは水深だけです。水の単位体積重量に水面からの深さを掛けた値になり、水深が2倍になれば圧力も2倍になります。1mあたりおよそ9.8kN/m²ずつ増えていく、と覚えておくと見当がつけやすくなります。
容器の形や水の総量は関係しません。細い管でも広い池でも、同じ深さなら同じ圧力です。
(根拠:水理学における静水圧の等方性及び水深と圧力の関係によります)
他の選択肢が不適切な理由
「静水圧は作用する面に対して垂直に働く」は正しい記述で、静止した水はせん断力を伝えないためです。
「静水圧の大きさは水深に比例して大きくなる」も正しい記述で、深さに比例して直線的に増えます。
「静水圧は水の単位体積重量と水深の積で表される」も正しい記述で、これが静水圧の基本式です。