平面内で静止している構造物のつり合い条件に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①つり合い条件式は水平方向と鉛直方向の二つである
- ②つり合い条件式は水平と鉛直と回転の三つである
- ③モーメントの和は特定の1点だけでゼロになる
- ④力の和がゼロであれば部材は必ず回転しない
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構造物が動かずに止まっているということは、上下にも左右にも動かず、さらにその場で回りもしないということです。この三つを式で表したものがつり合い条件です。
すなわち、水平方向の力の総和がゼロ、鉛直方向の力の総和がゼロ、そしてモーメント(回す働き)の総和がゼロ、の三つが成り立ちます。反力を求める計算は、この三本の式に未知の反力を当てはめて解いているだけです。
大切なのは、力の和がゼロでも回転が止まるとは限らない点です。同じ大きさの上向きの力と下向きの力が離れた位置に働くと、力の和はゼロでも部材はくるくると回ろうとします。これを偶力といい、回転を止めるためにモーメントの式が別に必要になるのです。
また、モーメントの和は、つり合っている限りどの点を基準にとってもゼロになります。この性質を利用し、未知の反力が通る点を基準に選べば、その反力を式から消せるので計算が一気に簡単になります。
(根拠:静力学における平面上の力のつり合い条件によります)
他の選択肢が不適切な理由
「つり合い条件式は水平方向と鉛直方向の二つである」は誤りで、回転に関する式が抜けています。
「モーメントの和は特定の1点だけでゼロになる」も誤りで、つり合っていればどの点を基準にしてもゼロです。
「力の和がゼロであれば部材は必ず回転しない」も誤りで、偶力が働けば力の和がゼロでも回転します。