土の圧密に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①圧密は粘性土の間隙水が排出されて体積が減る現象である
- ②圧密沈下は載荷後に長い時間をかけて進行する
- ③圧密による沈下量は圧縮指数が大きいほど大きくなる
- ④圧密は砂質土で長期間かけて進行する現象である
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圧密とは、水で満たされた土に荷重が加わったとき、間隙の水がゆっくりと絞り出されながら土が縮んでいく現象です。スポンジに水を含ませて押さえると、水が出ながら少しずつつぶれていくのと同じ仕組みです。
ここで時間がかかるかどうかを決めるのは、水の抜けやすさです。粘性土は粒子が非常に細かく水を通しにくいため、荷重をかけても水がすぐには出て行けず、何年もかけて沈下が続きます。これが圧密沈下です。
一方、砂質土は水を通しやすいので、荷重をかけるとほぼ同時に水が抜け、沈下も載荷直後に終わってしまいます。これは即時沈下と呼ばれ、圧密とは区別します。したがって「圧密は砂質土で長期間かけて進行する現象である」は誤りです。
荷重をかけた直後は、加わった荷重をいったん間隙水が受け持ちます。これを過剰間隙水圧といい、水が抜けるにつれてこの圧力が土粒子の骨組みに移っていきます。骨組みが受け持つ力が有効応力で、有効応力が増えることで土は強くなります。
(根拠:テルツァギの圧密理論及び有効応力の原理によります)
他の選択肢が不適切な理由
「圧密は粘性土の間隙水が排出されて体積が減る現象である」は正しい記述で、圧密の定義そのものです。
「圧密沈下は載荷後に長い時間をかけて進行する」も正しい記述で、粘性土では数年から数十年に及ぶこともあります。
「圧密による沈下量は圧縮指数が大きいほど大きくなる」も正しい記述です。圧縮指数は縮みやすさを表す値です。