土の含水比の定義として、適当なものはどれか。
- ①水の質量を土全体の質量で除して百分率で表した値
- ②水の質量を土粒子の質量で除して百分率で表した値
- ③水の体積を土全体の体積で除して百分率で表した値
- ④水の質量を間隙の体積で除して百分率で表した値
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土は、土粒子(固体)・水・空気の三つが混ざり合ってできています。この三つの割合を数字で表すために決められたのが、含水比や間隙比といった土の基本量です。
含水比は「その土がどれだけ水を含んでいるか」を示す量で、水の質量を、水を除いた土粒子だけの質量で割って百分率で表します。分母が土全体ではなく土粒子である点が要注意です。分母を土粒子にそろえておくと、乾燥させても分母が変わらないため、同じ土であれば含水比の変化がそのまま水の増減を表すという扱いやすさが生まれます。
この定義のため、含水比は100%を超えることがあります。有機質土や高含水比の粘性土では、土粒子の質量より水の質量が多くなり、含水比が200%を超える例もあります。「百分率だから100%が上限」と考えないでください。
試験では、湿潤密度から乾燥密度を求める計算の前提として必ず使われます。
(根拠:JIS A 1203 土の含水比試験方法による定義によります)
他の選択肢が不適切な理由
「水の質量を土全体の質量で除して百分率で表した値」は分母が誤りです。全体の質量を分母にとるこの表し方は含水率と呼ばれ、土質工学でいう含水比とは別物です。
「水の体積を土全体の体積で除して百分率で表した値」は体積の比であり、含水比は質量の比なので誤りです。
「水の質量を間隙の体積で除して百分率で表した値」は質量を体積で割っており、比の形になっていません。間隙に対する水の割合を示すのは飽和度です。